2024年11月2日に開催された秋のヘッドホン祭2024では、FIIOの多くの新製品が展示されました。この記事ではそれらの新製品の試聴等を行ってきましたのでまとめていきます。
短い動画でもまとめていますのでぜひご覧ください。
FIIO K17
デスクトップ型DACアンプで価格はK9PROよりも高くなる見込みです。DACにはAK4499EX+AK4191×2のデュアルDAC構造で、アンプにはFIIO初のトライオードが採用されています。試聴レビューでは、非常に澄んでいるサウンドで、柔らかく音が広がっていく感じがとても良かったです。K9AKMと比較すると、密度を落として透明感を向上させたようなイメージです。K9AKM、K19やK9PROとはキャラクターが大きく異なることから、使い分けもできる製品となりそうです。
FIIO BTR17
BTR7の後継機です。ES9069Q×2で、アンプにはTHX AAA 78+となっています。Qualcommの最新チップが搭載され、Bluetoothバージョンは5.4となっています。aptX LosslessやLDACのどちらにも対応しています。IPSのような鮮やかで視認性の高いディスプレイに変更されていした。またボリュームノブが新たに追加されたデザインとなっています。そしてデスクトップモードも追加されていて、USB C端子は底面に2つ搭載され、電源入力専用の端子が用意されています。サウンド面ではDACアンプの構成の近い、KA17と非常に近く、旧機種のBTR7と比較すると高域が柔らかくなったような印象を受けました。ただしサウンド面ではそこまで大きな変化を感じませんでした。一方でデスクトップモードが搭載されたことで、ONにすることで全体が底上げすることができ、BT接続による出力部分の弱点を補って、相性がとても良いと思いました。
FIIO JM21
話題のDAPです。価格が1200元前後予定とリーズナブルながら、SND680と他のFIIO DAPよりも性能の高いSoCを搭載しています。DACにはCS43198を採用しています。SDカードは側面に挿入できるようになっています。特徴は本体がとてもコンパクトで軽量なところで、スペックに対して体積比、価格比で非常に優れています。試聴レビューでは、これまでのCS43198を採用したDACと大きくは変わりありませんが、POPSやACGとの相性がよく、流行の音楽を聴く際にはぴったりのDAPとなっています。
JM21は別の記事でもまとめていますのでご覧ください。
(速報)FIIOから最新DAP JM21が準備中か?/試聴レビューも
FIIO FT1PRO
プラナードライバーを搭載した開放型のヘッドホンです。試聴レビューでは、ダイナミックドライバーを採用しているFT1やFT3と比べるとやや硬質で高域よりのサウンドバランスとなっています(会場ではK19を使用して試聴したのでよりその傾向を強く感じた可能性もあり)。そのため中高音〜高域の解像度が高く感じ、高域まで見通しの良いサウンドとなっています。
FIIO FX17
FIIOの新たなフラグシップイヤホンで、ESTも含めたトライブリッドとなる見込みです。また木製のフェイスプレートを採用しています。試聴レビューではFH19では力強い低音が特徴的でしたが、FX17はよりバランスの取れたサウンドバランスとなっています。特に超高域にかけての解像度の高さが特徴的でした。解像度の高さという点ではFA19とも近いですが、FX17はより音の線が太い印象があります。
FIIO UTWS5 2025
こちらは試聴はしなかったため写真のみですが、ケース内およびアダプター本体から充電端子がなくなっていて、ワイヤレス充電となっています。細かく見ることはできていませんが、外観上はほとんどUTWS5と違いはないように見受けられました。
以上です。
EARL(ライフスタイルDX)
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