2024年1月にFIIOより2024年新製品計画が公表されました。この記事ではBluetoothトランスミッター/レシーバーのBTAシリーズと新たなBTシリーズの新製品について日本語に意訳してまとめていきます。なお、新製品情報だけでなく、計画の背景なども公表されていて、それらの内容も含めてまとめていきます。オーディオ業界の動きなどの解説も面白いですので、ぜひ最後までご覧ください。
*2024年新製品の発売日・価格は断りがない限り、全て中国でのものです。
*これらは全て計画である中止・変更の可能性が多分にあります。
*追加情報があれば、随時更新していきます。
FIIO Bluetoothトランスミッター/レシーバー概要
2024年新製品を含めたラインナップ
モデル | 区別 | 発売日 | 価格 |
BTA50 | 新 | 2024年秋 | 未公表 (高くなる) |
BTA30PRO | 既存 | 2021年12月2日 | 23,100円前後 |
BR13 | 既存 | 2023年12月8日 (中国10月23日) | 10,780円 (369元) |
BT11 | 新 | 2024年7月中に βテスト開始 | 未公表 (高くない) |
FIIO Bluetoothトランスミッター/レシーバー動向
FIIOのBluetoothトランスミッター/レシーバーのシリーズは、主に古い機器の一部がBluetoothをサポートしていない、またはハイレゾコーデックをサポートしていないという点を補うことを目的としています。一般的にこの手の製品は販売量は多く、価格も安いです。しかし、それらのほとんどは通常のBluetoothコーデックのみをサポートしており、機能や音質はオーディオファイル向けではありません。そのため非常に多くのユーザーからFIIOにこの問題を解決して欲しいという声があり、2024年にはこのシリーズに新たに2モデルを追加します。
FIIO2024年新製品:Bluetoothトランスミッター/レシーバー
FIIO BTA50(新たなフラグシップ)
発売日:2024年秋 価格:未公表(BTA30PROと住み分けする価格)
FIIO BTA50はBTAシリーズのフラッグシップであり、主にBTA30Pro に多くの機能とインターフェイスを追加し、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。そしてBluetoothチップは最新チップ(クアルコム製)に置き換えます。現在、FIIO BTA50はまだ計画段階にありますが、現時点の主な改善点をいくつか共有します。
- XLRバランスライン出力の追加
- マルチペアリング用のクイック切り替え/ぺアリングボタンの追加
- より直感的な大画面ディスプレイの追加
価格は未定ですが、BTA30PROとは大きく価格が異なることは間違いありません。つまり代替品ではなく位置づけが異なる2モデルとなります。
FIIO BT11(ドングル型トランスミッター)
発売日:2024年7月中 価格:未公表(高くない)
FIIO BT11は主にモバイルデバイス向けです。特にiPhoneはSBC/AAC伝送のみをサポートしているため、ハイレゾコーデックを使ったBluetooth接続ができません。そこでFIIOはLDACをサポートする非常に小さなアクセサリFIIO BT11を設計しました。BT11とiPhoneを接続してLDAC伝送機能をサポートすることができます。これにより多くを占めるiPhone ユーザーはより良い音質でBluetooth対応のオーディオデバイスを使用できるようになります。ただし、様々な理由を考慮し、最新世代のUSB タイプCを持つiPhone向けのみを開発し、Lightning版は今後製造しないことを決定しました。この点はご容赦いただきたいのですが、市場自体はそれほど大きくなく、古いiPhoneの在庫は大量にあるものの、消費者も次々と買い替えており、我々も苦しんでいます。そして、この小さなアクセサリーの価格もそれほど高くはありません。FIIOにとってBT11を販売する主な目的は、大きな経済効果を期待するものではなく、ユーザーが問題を解決できるようにサポートし、結果としてFIIOのTWS/BTRシリーズの売り上げを向上させることです。さらにBT11はNintendo Switchもサポートしており、その他USB オーディオ出力をサポートするPCなどにも対応する予定です。
追加情報
- aptX系のコーデックにも対応予定とのことです。
- まだスペックや外観は明らかになっていませんが、
7月中の発売予定との発表がありました。 - 7月中に中国でβテストを開始するとのことでした。
- aptX Adaptive、LDACに対応
- USBタイプCのiPhoneに対応
以上です。
EARL(ライフスタイルDX)
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