
FIIOからついにフラグシップヘッドホンFT7が発売されました。製品を日本語で解説していきます。

FIIO FT7 プラナーヘッドホンの技術とサウンドについて
自社開発106mm全サイズ平面ドライバーユニット
FIIOは自社開発の106mm平面ドライバーユニットを採用し、大型ドラムのようなリアルな臨場感を耳元まで届けます。
はじめて大型15インチのドラムを聴いた時、その体感はエネルギーに満ち、低音の空気の押し寄せるような力強さに圧倒されました。今回はその感覚をヘッドホンに落とし込みました。
— Joseph(FIIO IEMs R&Dセンター チーフエンジニア)
金+銀メッキ金属多層構造特許技術
FT7は高性能PETフィルムを基材とし、24K金と純銀を交互に重ねた多層構造を採用。
- 金:広い延音性と高い密度により、中低音のサウンドに厚みと味わいを与える
- 銀:低抵抗・高導電率により、高音域の微細な情報も損なわずに再現
*特許番号: ZL2024205488218
1ミクロン極薄フィルム(メンブレン)
2年以上にわたる研究により、わずか1ミクロン(1/1000mm)の超薄型フィルムを開発。
高速な振動にも即応できるため、レスポンスが非常に良いく、高音域の細かな信号も忠実に再生でき、豊かなダイナミックレンジと音のきめ細かさを実現
―― Designed and manufactured by FIIO
28ナノメートル・チップ製造レベルのプロセス
28nmレベルの製造工程により、高精度なフィルム加工を実現。FIIOでは1年以上にわたって耐久試験を実施し、フィルム剥がれや断線が発生しない高耐久性を確認。
- 真空環境下で電極パターンを蒸着し、120℃で再加熱処理
- 膜厚の均一性を保ち、音のレイヤー表現を強化
自然な模様のゼブラウッド製グリル(縦格子状の網目構造)
製品のハウジング外装には、西アフリカ高地で育ったゼブラウッド(縞黒檀)を使用。
- 天然木ならではの模様で、一つひとつが異なる美しさ
- 縦格子状のグリルデザインにより、音の抜けと美観を両立
- 磁気回路に対応する位置に配置され、音の反射や干渉を抑制
均一分布・均一加力の磁気回路設計
特許技術により、振動板に均等に力が加わる磁気回路を設計。
- 従来の磁石設計で発生する力のムラを排除
- 分割振動を抑え、音の歪みを軽減
特許番号: ZL202420884963.1
N52高性能磁石を18本採用
106mmの大型ユニットにN52高性能ネオジム磁石を片面9本、合計18本搭載。
- 磁束密度は最大1.5T(テスラ)に達し、優れたレスポンスを発揮
- ドライバーユニットの感度と快適性を両立
重量わずか427g
106mmの大型平面ドライバーを搭載しながら、重量はわずか427g。
- フラッグシップクラスでは軽量級で、長時間の装着にも快適
- 軽さと剛性のバランスが絶妙
大面積カーボンファイバー製ボディ
ボディフレーム全体には軽量かつ高剛性のカーボンファイバーを採用。
- 強度と軽量化を両立し、快適な装着感を実現
- 長時間の使用にも疲れにくい設計
-192℃超低温処理の単結晶銅ケーブル
FT7専用に開発されたケーブルは、6N OCC(99.99998%)高純度単結晶銅を-192℃で液体窒素処理。
- 電子の流れが滑らかになり、伝送損失を軽減
- PFA絶縁材と組み合わせ、透明感ある音質と耐久性を両立
FIIO FT7のスペック
項目 | 仕様 |
---|---|
ヘッドホンタイプ | 開放型プラナーヘッドホン |
ユニット種類 | 106mm自社開発平面駆動ユニット |
周波数範囲 | 5Hz〜40kHz |
インピーダンス | 25Ω ±15% |
感度 | 94dB/mW @1kHz、110dB/Vrms @1kHz |
重量 | 約427g(ケーブル除く) |
イヤーパッド圧力 | 4.2N ±0.3N |
ケーブル材質 | 6N液体窒素冷却単結晶銅導体 |
ケーブル長 | 約3m |
ヘッドホン側端子 | デュアル3.5mm TSプラグ |
音声出力端子 | 4.4mmバランスプラグ |
FIIO FT7の同梱物/アクセサリー

以上です。
FIIO FT7が気になった方は以下より購入可能です。
価格:4999元(約11万円)
※購入可能なリンクが見つかり次第追加します。
EARL(ライフスタイルDX)
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