
FIIO K13R2Rがひと足先に中国で発売開始されましたので、この記事では日本語で解説していきます。

FIIO K13R2Rのスペック
項目 | スペック |
---|---|
カラー | ブラック/シルバー |
メインコントローラ | ESP32-S3 |
USBデコード | XMOS XU316 |
DAC方式 | 4系統フルバランス補完構成の24Bit R2RラダーDAC |
ボリュームIC | NJW1195AV |
R2R/LPFオペアンプ | OPA1642 ×4 |
ライン出力バッファ | LTA8092 ×2 |
ヘッドホンアンプ | OPA1642 ×2 + TPA6120A ×2 |
USB入力(最大) | PCM 384 kHz / 32 bit、DSD256 |
同軸入力(最大) | PCM 192 kHz / 24 bit、DSD64 |
光入力(最大) | PCM 192 kHz / 24 bit |
USB端子 | Dual Type-C |
ディスプレイ | カスタムLCD表示 |
電源入力 | AC 100–240 V, 50/60 Hz / DC 12 V / 2.5 A |
外形寸法 | 約 210 × 188 × 42 mm(フット含む) |
質量 | 約 980 g |
最大出力 (シングルエンド) | 32Ω:L+R ≧ 1220 mW + 1220 mW(THD+N < 1%) 300Ω:L+R ≧ 150 mW + 150 mW(THD+N < 1%) |
最大出力 (バランス) | 32Ω:L+R ≧ 2400 mW + 2400 mW(THD+N < 1%) 300Ω:L+R ≧ 600 mW + 600 mW(THD+N < 1%) |
周波数特性 | 20 Hz – 80 kHz:減衰 < 2.9 dB |
S/N比 | ≥ 116 dB |
ノイズフロア | PO < 5 μV/ BAL < 8 μV |
出力インピーダンス | PO < 0.7 Ω(32 Ω負荷)/ BAL < 1 Ω(32 Ω負荷) |
THD+N | 約 0.0173%(1 kHz, −6 dB@32 Ω) |
FIIO K13R2Rのサイズ、インターフェース


FIIO K13R2Rの製品概要
音質を支える技術
フルバランス補完構成とR2Rの魅力。K13 R2Rは「フルバランス補完構成」を採用。非補完構成に比べ、ノイズを大幅に低減し、FFTノイズスペクトルでも優位性を発揮。音楽再生時の背景がより静かで、微細な音のニュアンスまで描き出します。
強力なアンプ出力
32Ω負荷時で 最大2400mW+2400mWの平衡出力 を実現。HiFiイヤホンはもちろん、高インピーダンスのヘッドホンも余裕を持ってドライブ可能です。
完全バランスアンプ回路
DACからLPF、ボリューム、増幅、ヘッドホン駆動まで全段差分信号で処理。OPA1642やTPA6120Aといった高性能オペアンプを採用し、低歪み・低ノイズかつダイナミックな駆動力を備えています。さらに、POPノイズ防止回路 や ヘッドホン保護回路 も搭載し、安全性も確保。
入出力と拡張性
背面には XLRバランス出力、RCAライン出力、USB、同軸/光入力 を搭載。これにより、前段プリとしても後段パワーアンプへのDACとしても活用可能です。サポートフォーマットは PCM 384kHz/32bit、DSD256 に対応し、ハイレゾ音源を余すところなく再生できます。さらに、Bluetooth 5.4 に対応。LDAC、AAC、SBCをサポートし、ワイヤレスでも高品位なリスニング体験を提供します。
ユーザー体験を高める機能
- PEQ調整機能:10バンドのパラメトリックEQをサポート。FiiO ControlアプリやPCブラウザから設定可能で、好みの音作りや補正が自在。
- RGBライト演出:サンプリングレートを示すカラー表示やカスタマイズが可能。視覚的にも楽しく、直感的な操作に役立ちます。
- LCDディスプレイ:高コントラスト・長寿命パネルを採用し、サンプリングレートや音量、出力モードを明瞭に表示。
- 便利な操作性:赤外線リモコン、FiiO Controlアプリ連携、1〜99分のオフタイマーを搭載。
電源設計と内部構造
ELNA RA3シリーズ音響用コンデンサを採用し、温潤で自然な音色を支えます。これにより、K13 R2Rは電源ノイズに強く、音場表現や分離感の向上に寄与します。
- AC/DCデュアル電源:内蔵30Wスイッチング電源+外部DC入力に対応。外部リニア電源を追加して音質チューニングも可能
- 多重安定化設計:18基の低ノイズLDO、5基のDC-DCでアナログ/デジタルを分離安定化
デザインと操作性
アルミ一体型シャーシと新設計の天窓デザインを採用。R2RラダーDACの構造が視覚的に確認でき、テクノロジー感を演出します。シンプルながらも存在感のある筐体デザインは、デスクトップ環境に調和しつつ、高級感を添えます。
まとめ
FIIO K13 R2Rは、
- 本格的な 24Bit R2RラダーDAC
- 強力な平衡出力とフルバランス設計
- NOS/OSモード切替・PEQ調整機能
- 安定した電源設計と高品位パーツ
- 有線+Bluetooth 5.4対応
を兼ね備えた、デスクトップHiFi環境の中核を担うDAC/AMPです。アナログ的な温かみと現代的な解像度を併せ持つサウンドを求める方に、最適な選択肢となるでしょう。

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