
音楽のディテールを余すことなく楽しみたい。そんなオーディオファンの願いに応えるべく、FIIOから新たなDAC/アンプ一体型モデル「K15」が登場しました。上位機種K17の技術を受け継ぎつつ、価格を抑えた本機は、ネットワーク/ローカル再生、バランス出力まで、ハイレゾオーディオの理想形を追求した1台です。

FIIO K15 基本仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
カラー | ブラック/シルバー |
サイズ | 約240.1 × 213.0 × 66.8 mm |
重量 | 約2100g |
主制御チップ | X2000、ESP32-S3 |
DACチップ | AK4497SVQ ×2 |
USBチップ | XMOS XU316 |
Bluetoothチップ | QCC5125 |
アンプトランジスタ | MJE243G/253G |
ディスプレイ | 3.93インチ LCDタッチスクリーン |
Bluetooth仕様 | Bluetooth 5.1、SBC/AAC/aptX/aptX LL/aptX HD/aptX Adaptive/LDAC対応 |
USB再生対応 | 768kHz/32bit、DSD512(Native)、MQAフルデコード |
同軸入力 | 192kHz/24bit、DSD64 |
光入力 | 96kHz/24bit |
本地再生 | 384kHz/32bit、DSD256 |
ストリーミング再生 | 384kHz/32bit、DSD256(DoP) |
ヘッドホン出力 | 1400mW(32Ωシングルエンド) |
ヘッドホン出力 | 3000mW+3000mW(32Ωバランス) |
ヘッドホン出力 | 180mW+180mW(300Ωシングルエンド) |
ヘッドホン出力 | 700mW+700mW(300Ωバランス) |
RCAライン出力 | 2.4Vrms + 2.4Vrms(1kHz/10kΩ) |
XLRライン出力 | 4.8Vrms + 4.8Vrms(1kHz/10kΩ) |
周波数応答 | 20Hz〜80kHz(減衰 < 2.8dB) |
S/N比 | ≧122dB(A-weighted) |
ノイズフロア | < 5.3μV(A-weighted) |
THD+N | < 0.00054%(1kHz/-12dB@32kΩ) |
FIIO K15 インターフェース

FIIO K15とK17の比較
比較項目 | K15 | K17 |
---|---|---|
価格 | 3,499元 | 5,499元 |
DAC | AK4497S ×2 | AK4191 + AK4499 ×2 |
独立DSPチップ | 非搭載 | M21586Q 搭載 |
PEQバンド数 | 10バンド | 31バンド |
PEQ対応タイプ | 10種固定+10種カスタム (4.4mm INとLINE INは非対応) | 7種固定+10種カスタム (全入力対応) |
PEQ調整方法 | 本体メニュー、Web設定画面、スマホAPP | 本体メニュー、Web設定画面、スマホAPP、FIIO DSPソフト |
PEQ対応サンプリング | UAC/同軸/光/ストリーミング:最大PCM 192kHz、USB最大768kHz、DSD512 ローカル再生:最大PCM 384kHz、DSD256 | 全入力対応:最大PCM 768kHz、DSD512 |
電源供給方式 | AC/DC両対応 | ACのみ(DC非対応) |
電源構成 | 内蔵30Wスイッチング電源+ 外部DC(12V/2.5A)対応 | 内蔵35Wスイッチング電源 (DC非対応) |
単端出力(32Ω) | 1400mW + 1400mW | 1850mW + 1850mW |
単端出力(300Ω) | 180mW + 180mW | 240mW + 240mW |
バランス出力(32Ω) | 3000mW + 3000mW | 4000mW + 4000mW |
バランス出力(300Ω) | 700mW + 700mW | 950mW + 950mW |
FPGAチップ | GW1N-1(1K) | GW1N-4(4K) |
ADC | 非搭載 | 搭載 |
デジタル出力 | 非搭載 | 光・同軸出力あり |
TRIGGER連動 | 非対応 | TRIGGER IN対応 |
GND/LIFTスイッチ | 非対応 | 対応 |
前面ノブ素材 | プラスチック | 金属 |
クロックジェネレーター | AS318-L ×2 | AS318-L ×2 + AS318-Pro ×1 |
重量 | 約2100g | 約2750g |
FIIO K15 製品概要
FIIO K15 ついに登場 ― 高性能と親しみやすさを両立した次世代一体型DAC/アンプ
FIIOの人気機種「K17」の高評価を受け、より手頃な価格帯で登場した「K15」は、ヴィンテージとモダンの融合を感じさせるデザインと、FIIOならではの先端技術を惜しみなく搭載。多彩な音源に対応するオールインワンのDAC/ヘッドホンアンプとして、幅広いユーザー層の音楽体験を大きく引き上げてくれます。
プレミアムDAC「AK4497SVQ」をデュアル搭載
K15は、自動車グレードの高性能DACチップ「AK4497SVQ」を2基搭載。AKMの最新“VELVET SOUND”アーキテクチャに基づき、低歪・広ダイナミックレンジ・広帯域・低消費電力を実現。低域から高域まで情報量豊かで、原音に忠実かつ自然な音場を提供します。
分離型AB級トランジスタ駆動アンプで余裕の駆動力
K15には、上位機種K17でも高評価を得たディスクリート構成のAB級増幅回路を採用。ON Semiの「MJE243G/253G」トランジスタペアによる大電流設計で、32Ω負荷時に3000mW+3000mWという圧倒的なバランス出力を誇ります。高インピーダンスなヘッドホンから感度の高いIEMまで、なめらかでパワフルなドライブが可能です。
超低ジッタの音質強化
FIIOは音質の根幹であるクロック精度にも抜かりありません。K15にはAccusilicon社製の低ジッタ・フェムト秒級クロック(AS318-L)を2基(45.1584MHz/49.1520MHz)搭載。高精度クロックにより、あらゆるサンプリングレートでの音楽再生において位相ノイズの影響を極限まで抑え、ピュアで安定した音質を実現します。
DAC・AMP一体型として8種類の入力に対応
K15はUSB/Bluetooth/光/同軸/ライン/バランス/ローカルストレージ/ストリーミングの合計8入力に対応。AirPlayやRoon Readyにも対応し、ハイレゾ音源を手軽に再生可能。USB DACとしては768kHz/32bit、DSD512、MQAフルデコードに対応しています。
ユーザーフレンドリーな操作系統
タッチ操作・物理ノブ・赤外線リモコン・FIIO Controlアプリの4系統で自在に操作可能。さらに10バンドのPEQ(パラメトリックEQ)にも対応し、細やかな音質調整が楽しめます。デザインはKシリーズの特徴である「円と直線の融合」を継承し、使いやすさと美しさを兼ね備えています。
DC/ACデュアル電源設計で音質をチューニング
本体には30W・低ノイズ仕様のスイッチング電源を内蔵。さらに外部DC12V電源入力も備えており、FIIO PL50などの高品位リニア電源と組み合わせることで、音質傾向の変化を楽しめます。
安心の多重保護機構で機器も耳も安全
K15は、DC過電圧保護・出力DC検出・電源過電流保護・ヘッドホン過熱保護など、計6種のセーフティ機構を内蔵。異常を検知した際には自動的に保護動作へ移行し、大切なオーディオ機器やヘッドホンを守ります。
有線でも無線でも、安定したネットワーク再生
K15は独立したギガビット有線LANポートを搭載。Wi-FiチップにはAP6256モジュールを採用し、2.4GHz/5GHzのデュアルバンド対応。ネットワークストリーミング再生時も安定した音質をキープします。
以上です。
FIIO K15が気になった方は以下より購入可能です。
FIIO K15発売日:2025年7月10日(中国)
販売ページ:※日本発売次第追加予定

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