FIIO SR11が5月28日に中国で発売されました。この記事では製品情報およびレビュー情報を日本語に意訳してまとめていきます。日本でも半年遅れで2024年12月6日に発売となります。
FIIO SR11の発売日・価格等の販売情報
発売日:2024年12月6日(中国5月28日) 価格:18,700円(599元)
Bluetoothやネットワーク対応の製品は技適認証の関係で日本価格は割高になりやすく、日本で発売される場合には2万円前後になると予想しています。(追記)日本の販売価格は予想通りとなりました。
FIIO SR11の特徴
- ネットワークレシーバーに特化したDDコンバーター *DAC機能はなし
- 特にApple製品との相性が良い
- Apple Airplay対応
- Roon Ready対応
- Roon Readyの利用で、Roon CoreのNASとの接続は可能
- 電源はUSB Cによる給電
FIIO SR11の付属品
SR11はUSB給電のため、電源アクセサリーはUSBアダプター(②)となっています。またFIIO RM3と同じボタンを搭載したリモコン(③)が付属してきますが、これはSR11専用にカスタマイズされているようです。
SR11にはカスタマイズされた赤外線リモコンが付属し、ペアリング不要ですぐに使用できます。これにより離れた場所から使用する場合でも入力、出力の選択、ボリュームの制御が可能です。
FIIO SR11の製品概要
ネットワークストリーミングを楽しむ
FIIO SR11はAppleのAirPlayとRoon Readyをサポートしており、MIXモードはAirPlayとRoon Readyを組み合わせて使用できます。iPhone、iPad、MacBook、iMac、Mac miniなどのAppleデバイスを使用している場合は、AirPlayを通じてSR11を接続し、滑らかなリスニング体験を提供します。
Roonは強力なストリーミングライブラリとしての機能だけではなく、Roon Readyを通じてNASやその他のデバイスと接続し、ローカルファイルの音楽を手軽に再生できます。自宅に複数のリスニングシステムがある場合は、Roonを活用して様々なデバイスを制御し、異なる音楽または同じ音楽を再生したり、ストリーミングを楽しんだりすることもできます。FIIO SR11もRoon Readyに対応し、Roon CoreであるNASなどと接続できます。
有線と無線、双方の安定したオンライン
FIIO SR11は独立したイーサネットのインターフェイス(LANポート)を備え、1000Mbpsの有線ネットワークをサポートし、高速で安定したネットワーク接続を提供します。また、AP6256 WiFiモジュールを使用し、WiFi 2.4G 、5Gのデュアルバンド対応で、ロスレスオーディオも安定して受信できます。
完璧なデジタル出力インターフェース
FIIO SR11は一般的なデジタル出力インターフェースを全て備えています。光(Optical)、同軸(Coaxicial)、USB タイプA、USB タイプCのインターフェースを搭載しています。DACと接続することでストリーミング音楽の即時伝送を実現できます。
直感的なコントール
FIIO SR11にはカスタマイズされたLCDディスプレイが搭載されています。このディスプレによってデバイスの動作モード、ネットワークステータス、ボリュームを直感的に確認できます。近距離で使用する場合はボリュームノブで設定変更等の操作を迅速にできます。
*なお、ディスプレイに表示されるサンプリングレートは受信したデータ信号によるものです。またホスト機のSRCに依存するため、例えばiPhoneの接続ではそのiPhoneの仕様により44.1kにダウンストリームされます。
FIIO SR11 レビュー情報
FIIOが初めて手掛けたネットワークレシーバー「SR11」は、シンプルなデザイン、強力な性能、そして高いコストパフォーマンスを兼ね備えた製品です。このデバイスは、既存の解像度の高いDACやアンプと組み合わせることで、音楽愛好家にネットワークオーディオの新しい可能性を提供します。
洗練されたデザインと優れた設計思想
SR11は、FIIOのKシリーズに共通するモダンで洗練されたデザインを継承しています。アルミニウム合金を使用した筐体は、軽量で堅牢、さらに優れた放熱性能を発揮します。その金属特有の冷たい光沢が、どんな空間にもマッチする洗練された外観を演出します。
正面には高解像度のLCDディスプレイを配置し、操作モードやサンプルレート、音量などを一目で確認可能です。また、ロゴが光る独自のデザインは、使用中の動作状態を色で直感的に示します。背面には光デジタル、同軸、USB-A、USB-Cなどの豊富な接続ポートが整然と配置され、多様なオーディオ機器との接続に対応しています。さらに付属のリモコンにより、遠隔から簡単に操作ができる点も魅力の一つです。
強力なハードウェアとシームレスな操作性
SR11には、X2000マルチコアプロセッサが搭載されており、Linuxを基盤にした低消費電力設計が特徴です。5G Wi-Fi環境下では230Mbpsのスループットを実現し、高解像度音楽のストリーミングにおいて安定したパフォーマンスを提供します。
操作面では、前面のダイヤルとLCDディスプレイを活用した直感的なインターフェースが採用されています。AirPlay、RoonReady、MIXといった複数のストリーミングモードを簡単に切り替えられるだけでなく、MIXモードではAirPlayとRoonを同時に利用可能です。これにより、Apple製品やRoonを利用するユーザーにとって、さらに便利な音楽再生体験を提供します。
ファームウェア更新による継続的な進化
FIIOはSR11に対して積極的なファームウェアの更新を行っており、製品の進化を続けています。最近では、RoonReadyの公式認証を取得し、Roonユーザーにとってさらに便利な機能を提供しています。また、Wi-Fiの安定性が向上し、マルチルーム対応機能により、複数の部屋で異なる音楽を再生したり、同じ音楽を同期再生することも可能になりました。これに加え、ノブのワンタッチでのデバイス起動機能も新たに追加され、日常使用の利便性が大幅に向上しています。
幅広いフォーマット対応と高い音質
FIIO SR11は、PCM、DSD、MQAといった多くの高解像度音楽フォーマットに対応し、PCM768kHz/32bitおよびDSD256の再生が可能です。この性能により、音楽ファイルを高音質のまま再生でき、オーディオファイルにとって理想的な選択肢となっています。特に、AirPlayを通じたシームレスなストリーミング再生と、Roonを用いた高解像度ストリーミング再生を組み合わせることで、あらゆる音楽体験を最大化します。
オーディオファイルにとっての理想的なソリューション
FIIO SR11は、ネットワークオーディオの中心的なハブとして、家庭内の音楽環境を一新します。特にAirPlayを活用したApple製品とのシームレスな連携は、iPhoneやMacユーザーにとって非常に便利です。また、RoonReady認証により、本格的な音楽ライブラリ管理と高解像度再生が可能になり、NASやローカル音楽ファイルの活用範囲を広げます。
その上で、SR11はデザイン性にも優れ、設置場所を選ばないシンプルかつ洗練された見た目が、リビングやオフィスにおいても違和感なく溶け込みます。これらの特徴を踏まえれば、SR11は既存のHi-Fi機器を簡単にネットワーク対応させたいオーディオファイルにとって、最適なデバイスと言えるでしょう。
EARL(ライフスタイルDX)
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