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FiiO X5 3rd Genは、発売当時ミドルレンジに位置付けられたDAPです。低音のしっかりした厚みと、中高音域の伸びやかさが特徴で、広い音場とクリアなサウンドが魅力です。本記事では、音質の特徴、DACモードの使用感、Androidモードの制約などを詳しくレビューしていきます。
製品概要
製品ページ https://www.fiio.jp/products/x5-3rd/
製品種別:デジタルオーディオプレイヤー(DAP) *生産終了品
DACチップ:AK4490
FiiO X5 3rd Genのサウンドレビュー|低音の厚みと中高音の透明感
X5 3rd Genの音質は、低音がしっかりとした厚みを持ちながら、中高音域の伸びが良く、広い音場を実現しているのが特徴です。スッキリとしたクリアな音作りで、エントリーモデルとして中古で同価格帯のM9と比較すると、より滑らかで聴きやすいサウンドになっています。また、X5 3rd Genは3.5mmのシングルエンド出力でも十分な音質を楽しめる点も魅力の一つです。基本となる音質が良いため、バランス接続にこだわらなくても、高品位なサウンドを楽しめます。さらに、DACモードでは遅延が発生しないため、DAP(デジタルオーディオプレイヤー)としてだけでなく、USB DACとしても快適に使用可能です。
Androidモードの課題|古いOSと低スペックがネック
X5 3rd GenはAndroid OSを搭載していますが、動作が非常にもっさりしており、レスポンスが遅いのが難点です。さらに、Androidのバージョンが古いため、主要なストリーミングサービスが正常に動作しません。プリインストールされているブラウザ経由でGoogle Playにアクセスするとサードパーティアプリのインストールは可能です。
主要なストリーミングサービスは利用できない
- Amazon Music、Apple Musicは動作不可
- YouTube Musicはインストールすら不可
ブラウザ経由:YouTubeの再生は可能だが実用性に難あり
- ブラウザ経由でYouTubeを視聴可能。しかし、動作が重く、Wi-Fiが2.4GHz帯のみのため通信が不安定
- 動画視聴中に途切れることが多く、実用性は低い
音質重視ならPure Musicモードがおすすめ
X5 3rd Genは、Androidモードの快適性には欠けるものの、音質面に特化した「Pure Musicモード」を利用することで、ストレスなく高音質を楽しめます。また、中古市場での流通量が多く、購入しやすいため、中古DAPでコスパを求める方、音楽再生を重視する方にはおすすめのDAPです。
FiiO X5 3rd Genはこんな人におすすめ!
- 低音の厚みと中高音域の透明感を求める方
- 広い音場でスッキリしたサウンドを楽しみたい方
- DACモードを活用し、遅延のない高音質再生を求める方
- ストリーミングを使わず、Pure Musicモードでの利用を考えている方
まとめ|音質を重視するなら今でもおすすめの高コスパDAP
FiiO X5 3rd Genは、当時のミドルレンジDAPとして、しっかりした低音と広い音場を兼ね備えたバランスの良いサウンドが魅力です。Androidモードの動作が遅く、ストリーミング再生には向きませんが、Pure Musicモードを活用すれば、快適に高音質な音楽を楽しむことが可能です。現在では中古市場での流通も多く、音楽再生専用DAPとして今でも十分に活躍できるモデルです。高音質なDAPを探している方は、ぜひチェックしてみてください!
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