
FIIOからDM15 R2Rが2025年11月18日に中国で登場。この記事では日本語で解説していきます。

FIIO DM15 R2Rのスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| カラー | 白 / 黒 / 赤 / 銀 |
| 外形寸法 | 約144 × 137 × 25.5mm |
| 重量 | 約471.5g |
| 動作モード | CD再生 / USB DACモード / Bluetooth送信モード / 光デジタル出力 / 同軸デジタル出力モード |
| ヘッドホン出力端子 | シングルエンド3.5mm + バランス4.4mm |
| ライン出力端子 | 3.5mm LO / COAX / OPT(3つ共通) + 4.4mmバランスLO出力 |
| 対応CD / ファイル形式 | FLAC / WAV / WMA / AAC / MP3 (CDレイヤー付きSACD再生に対応) ※ワーナーのMQAエンコードCDに対応 |
| DACチップ | FIIO自社開発 R2R DAC |
| 増幅チップ | SGM8262 × 2 |
| Bluetoothチップ | QCC3095 |
| USBチップ | SPV5048 |
| ディスプレイ | 0.96インチ LCD表示画面 |
| バッテリー容量 | 4700mAh |
| 連続再生時間 | ≧7時間 |
| 定格入力 | 5V / 2A(Type-C) |
| 充電方式 | PD2.0 / PD3.0 急速充電対応 |
| 充電時間 | 約2時間(PD3.0急速充電時) |
| Bluetooth送信対応コーデック | SBC / aptX / aptX HD / aptX LL / aptX Adaptive |
| USB DAC解像度 | 384kHz / 32bit、DSD256(Native) |
| 同軸デジタル出力 | 192kHz / 24bit |
| 光デジタル出力 | 96kHz / 24bit |
| ヘッドホン出力 (シングル・Dモード) | L+R ≧ 315mW + 315mW (32Ω、THD+N < 1%、3.2Vrms) |
| ヘッドホン出力 (シングル・ポータブルモード) | L+R ≧ 220mW + 220mW (32Ω、THD+N < 1%、4.2Vrms) |
| ヘッドホン出力 (バランス・Dモード) | L+R ≧ 1150mW + 1150mW(32Ω、THD+N < 1%、8.1Vrms) |
| ヘッドホン出力 (バランス・ポータブルモード) | L+R ≧ 815mW + 815mW (32Ω、THD+N < 1%、5.1Vrms) |
| ライン出力レベル (シングル・Dモード) | L+R ≧ 3.3Vrms + 3.3Vrms |
| ライン出力レベル (シングル・ポータブルモード) | L+R ≧ 2.8Vrms + 2.8Vrms |
| ライン出力レベル (バランス・Dモード) | L+R ≧ 6.5Vrms + 6.5Vrms |
| ライン出力レベル (バランス・ポータブルモード) | L+R ≧ 5.4Vrms + 5.4Vrms |
| S/N比 | ≧112dB(A-weighted) |
| ノイズフロア | PO:<8.5µV(A-weighted) BAL:<15.8µV(A-weighted) |
| THD+N | <0.003%(1kHz / 0dB @ 32Ω) |
FIIO DM15 R2Rの外観・UI

| 1. 4.4mmバランス ヘッドホンPO | 2. 3.5mm ヘッドホンPO | 3. BASS切替スイッチ | 4. 入力切替スイッチ |
| 5. 出力切替スイッチ | 6. ディスプレイ | 7. 前の曲ボタン | 8. 次の曲ボタン |
| 9. 電源ボタン | 10. 音量調整ノブ | 11. 再生 / 一時停止ボタン | 12. 停止ボタン |
| 13. EQ切替ボタン | 14. USB IN / REC端子 | 15. デスクトップモード 切替スイッチ | 16. 充電 インジケーター |
| 17. POWER IN端子 | 18. ESP切替 スイッチ | 19. 3.5mm LO出力 / 同軸出力 / 光デジタル出力 | 20. 4.4mm バランスLO出力 |

FIIO DM15 R2Rの製品概要
操作する楽しさと音を聴く楽しさが共存するレトロ・インタラクション設計
DM15 R2Rの魅力は、クリアな天板からディスクが回る姿を眺めながら、ボタンやノブを手で触れて操作する“レトロな体験”と、それを支える現代的な機能性の両立にあります。操作系は視覚・触覚・聴覚がリンクするように設計されており、ディスクが回る音、ノブの感触、画面に映るインターフェースが一体となって「CDを聴く心地よさ」を再定義します。高精細TFTディスプレイは視認性が高く、EQ、サンプリングレート、Bluetooth情報などを明確に表示し、使っていて直感的。こうした操作性の快適さは、古いCDプレーヤーを知るユーザーはもちろん、CD初体験の若い世代にも刺さる要素です。
R2R DAC・USB DAC・Bluetooth送信まで対応した“全部入り”
DM15 R2Rの音質面は、FIIO独自開発の24bit R2R DACが中心にあります。192個の高精度抵抗を用いた4パス構成により、デジタルながら温かく滑らかなレトロ感のある音色を表現します。こうしたR2Rサウンドに、3段階のBASS、8種類のEQ、合計24種類の音響効果による柔軟な音作りが加わり、ジャンルやヘッドホンに合わせた調整が可能です。
さらにUSB接続時には384kHz/32bit、DSD256まで対応するUSB DACとして機能し、PCオーディオ環境を高音質化する外部サウンドカードとしても使用できます。CD/USB入力の音源はBluetooth送信も可能で、aptX AdaptiveやaptX HDなどの高音質コーデックに対応。CDの音をレトロに楽しめるだけでなく、現代のワイヤレス環境にも馴染むオールインワン設計です。
薄型化しつつ高出力化。ポータブル機とは思えない駆動力と安定性
DM15 R2RはDM13よりわずかに薄いボディを実現しながら、シングルエンドで66%、バランスで74%も出力を強化。多くのフルサイズヘッドホンを余裕をもって鳴らすパワーを備え、ポータブルCDプレーヤーとは思えない駆動力を持っています。加えて、ESP電子防振システムによりポータブル使用時の揺れにも強く、屋外や移動中でも安定した再生が可能。4700mAh / 3.85Vの高電圧リチウム電池により約7時間の再生ができ、音質・パワー・持続時間のバランスが非常に良く取れています。
実用性を大きく高める追加機能:CDリッピング、リモコン操作、デスクトップモード
DM15 R2Rには日常的に便利な機能が数多く備わっています。USB接続経由でCDをWAV形式として保存できる“CDリッピング”に対応し、大切なCDをデジタルアーカイブ化できます。また付属の赤外線リモコンで離れた場所から操作可能なため、デスクやベッドサイドでも快適です。
据え置き用途で特に便利なのが“デスクトップモード”。電源接続時にはバッテリーを迂回して給電する仕組みで、バッテリーの劣化を抑えながら長時間使用できます。ポータブル機と据え置き機の両方の良さを兼ね備えた、非常に実用的な設計です。
クリア天板の美しさと豊富なカラー展開で所有欲を高めるデザイン
クリアな天板から見えるディスクの回転は、DM15 R2Rの象徴的なデザイン要素であり、レトロ感と所有する楽しさを一層高めています。筐体はアルミ合金による質感の高い仕上がりで、前面ガラスは強化ガラスを採用し耐久性も十分。カラーはホワイト、シルバー、ブラック、レッドと幅広く、どんなインテリアにも合わせやすいラインナップです。
まとめ:DM15 R2Rは“CDを持つ楽しさ”を現代に復活させる一台
DM15 R2Rは、R2R DACによる独特の温かい音色、USB DACやBluetooth送信といった現代的な利便性、薄型ボディからは想像できない高出力、そしてクリア天板によるレトロで美しい佇まいを併せ持ちます。CDの魅力を単に再現するだけでなく、現代のオーディオ環境と自然に溶け込む形で“CDを聴く体験そのもの”をアップデートした完成度の高い一台です。ポータブルにも据え置きにも対応する万能性を求めるユーザー、レトロな音の味わいを大切にするリスナーにとって、非常に満足度の高いCDプレーヤーと言えるでしょう。
FIIO DM15 R2Rが気になった方は以下より購入可能です。
販売ページ:確認され次第追加予定


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