
FIIOから2026年1月25日にM33 R2Rが中国で発売開始されました。この記事では日本語で解説していきます。

FIIO M33 R2Rのスペック ーM23との比較
| 項目 | FIIO M33 R2R | FIIO M23 |
|---|---|---|
| SoC | Qualcomm Snapdragon 680 | Qualcomm Snapdragon 660 |
| OS | Android 13 | Android 10 |
| DAC | 自社開発24bit R2R抵抗ラダー型 | AK4191EQ + AK4499EX |
| RAM / ROM | 8GB / 128GB | 4GB / 64GB |
| ディスプレイ | 5.5インチ (1080×2160) | 5.5インチ (720×1440) |
| 最大出力 (バランス) | 1100mW + 1100mW (32Ω/デスクトップモード) | 1000mW + 1000mW (32Ω/デスクトップモード) |
| 最大出力 (シングル) | 470mW + 470mW (32Ω/デスクトップモード) | 440mW + 440mW (32Ω/デスクトップモード) |
| バッテリー容量 | 4400mAh | 5500mAh |
| 連続再生時間 | 約13.5時間 (バランス) / 約15.5時間 (シングル) | 約9時間 (バランス) / 約10.5時間 (シングル) |
| 急速充電 | 30W (約1.5時間で満充電) | 30W |
| 外形寸法 | 約138.2 × 71.5 × 17 mm | 約136.5 × 75.7 × 18.1 mm |
| 重量 | 約258g | 約299g (アルミニウム合金版) |

FIIO M33 R2Rの概要
自社開発24bit R2R DACとフラッグシップ級デジタル処理の結晶
音質の要となるDAC部には、フルバランス相補型24bit R2R抵抗ラダーDACを搭載し、リスナーは好みや楽曲に合わせて「FLAT(自然な音色)」と「WARM(潤いのある音色)」の2種類から音色を選択可能です。また、フラッグシップモデル「M27」と同等のクロック管理システムを含む、自社開発の「DAPS(Digital Audio Purification System)」を採用しました。大容量のFPGAと2基のカスタムフェムト秒水晶発振器を組み合わせることで、デジタル処理の効率と品質を劇的に高めており、10段のPEQ調節や「ALL TO DSD」といった高度な機能も、音質を損なうことなく実現しています。
徹底したノイズ対策:分区多層シールド構造による純音の追求
M33 R2Rは、内部レイアウトにおいても妥協のない設計が施されています。デジタルコアモジュール、R2R抵抗ラダーモジュール、ヘッドホンアンプ(耳放)モジュール、そして電源モジュールの各セクションを明確に分けた「分区多層シールド構造」を採用しました。さらに、それぞれのブロックに独立した金属シールドカバーを装着して隔離することで、信号間の干渉(クロストーク)を極限まで抑制しています。この徹底したシールドにより、背景のノイズが抑えられ、音楽の微細なディテールと広大な音場をより純粋に描き出します。
圧倒的な駆動力を支える精密な独立多系統電源システム
最高級の音質を支えるため、本機には精細な電源システムが組み込まれています。デジタル部とアナログ部、さらにはR2R DAC部それぞれに独立した給電経路を設け、特にアンプ部には3段階に分かれた専用の電力供給システムを導入しました。65Aの大電流MOS管を使用した低損失な電源回路や、大容量のエネルギー貯蔵コンデンサ、15Wの余裕ある電源管理システムを搭載しています。これにより、据え置き機に匹敵するパワフルかつ安定した音楽再生が可能となり、出力は最大1100mW+1100mWに達します。
デスクトップモードと4段階ゲインが生み出す高い適応力
利便性と音質を追求した「デュアルType-Cポート」は、特許取得済みの「デスクトップモード」に対応しています。このモードではバッテリーを通さずに外部電源から直接給電を行うため、バッテリーの劣化を防ぎつつ長寿命化が可能です。また、4段階のゲイン切り替えが可能な「スーパーハイゲインモード」を搭載し、バランス接続時には最大1100mW+1100mW(32Ω)、シングルエンド接続時でも470mW+470mW(32Ω)の超高出力を誇ります。これにより、鳴らしにくい高インピーダンスのヘッドホンも余裕を持ってドライブできます。
15.5時間の長時間再生と30W急速充電によるストレスフリーな運用
4400mAhの大容量バッテリーを搭載し、シングルエンド接続で最大15.5時間、バランス接続でも最大13.5時間の連続再生を可能にしました。充電には30Wの低温電化ポンプ式急速充電を採用しており、わずか1.5時間でフル充電が完了します。SoCにはQualcomm Snapdragon 680を採用し、8GBのRAMと128GBのストレージ、Android 13の搭載により、スムーズな操作感と将来にわたる拡張性を確保しました。5.5インチの1080p高精細ディスプレイは、Corning Gorilla Glassを採用し耐久性も優れています。
豊富な入出力と多彩なモード:RETRO BOXによる新たな遊び心
本機は3.5mmおよび4.4mmのヘッドホン出力のほか、独立した回路を持つラインアウト(LO)を備え、同軸(SPDIF)出力やUSB Audio出力といった多彩なデジタル出力にも対応しています。BluetoothはLDACを含む双方向のコーデックをサポートし、Android、純音、AirPlay、USB DAC、Bluetooth受信の5つの動作モードを瞬時に切り替え可能です。さらに、カセットテープ風のデザインを楽しめるデスクトップBluetoothスピーカー「RETRO BOX」との連携も可能で、豊富なUI表示とともに新しいオーディオスタイルを提案します。
結論:FIIO M33 R2Rは「ポータブルの常識」を塗り替えるのか
FIIO M33 R2Rは、単なるスペックアップモデルではありません。デスクトップ級の24bit R2Rアーキテクチャを手のひらサイズに凝縮し、かつての「R2Rは重くて扱いづらい」というイメージを完全に払拭しました。M23と比較しても、軽量化を実現しながら、出力や操作レスポンスといった実用面で確実な進化を遂げています。アナログの情緒的な響きと、最新Android OSによる現代的な利便性が、これほど高い次元で融合したDAPは稀有な存在と言えるでしょう。
FIIO M33 R2Rはどんな人におすすめ?
今回のスペックと機能性を踏まえ、以下のようなユーザーに最適な一台です。
「アナログの艶」と「高解像度」を両立したい方 192個の高精度抵抗を用いたR2R DACが、現代的な解像度を維持しつつ、厚みのある自然な音色を提供します。
鳴らしにくい大型ヘッドホンを愛用している方 バランス出力1100mW+1100mWという圧倒的な駆動力(大耳モード)により、据え置きアンプなしでもヘッドホンのポテンシャルを引き出せます。
DAPにもスマートフォンのような快適さを求める方 Snapdragon 680とAndroid 13、さらに高精細1080pディスプレイの組み合わせにより、ストリーミングアプリの操作も極めてスムーズです。
「デスクトップモード」でバッテリー劣化を抑えたい方 外部電源から直接給電する特許技術により、自宅では据え置き機として、外ではスタミナ抜群のポータブル機として使い分けたい方に最適です。
荷物を軽くしつつ、音質に妥協したくない方 M23から45g軽量化され、258gという重さは、このクラスのハイエンドDAPとしては驚異的な携帯性です。
FIIO M33 R2Rが気になった方は以下より購入可能です。
販売ページ:Aliexpress


