FIIO JD7が10月31日に中国で発売開始となりました。FIIO JD7はダイナミックドライバー型イヤホンです。当ブログではTaobaoの発売記念セールで購入することができ、日本最速で手に入れることができましたので、早速レビューをしていきたいと思います。またWeiboの発表情報も併せてまとめておきますので購入の検討にしてください。日本でも2023年1月20日発売となりました
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このFiiO JD7は日本での発売日は未定ですが、これまでJD3、JH3が発売されていることから、JD7もいずれは発売されると見られます。このFiiO JD7の注目点は、まるでFiiO FA7Sのような見た目をしながら、ダイナミングドライバーを一基搭載したDD型のイヤホンであるということです。実物を見てみないことには違いがどこにあるのか、わからないぐらい見た目はFA7Sと全く同じです。そして価格は499元(日本円で約1万円)とこれまでのJシリーズ同様、リーズナブルな価格設定となっています。(追記)日本でも2023年1月20日に発売が決定しました。価格は16,500円とかなり高くなってしまい、コスパが悪くなってしまいました。
このJシリーズはFiiOのサブブランドJadeAudioラインのイヤホンとなります。今回のFiiO JD7ではサブブランドのイヤホンとして初めてMMCXが採用されており、他のFiiOのケーブルとも互換性があるのは嬉しいポイントです。少し話がそれますが、このJシリーズとしてはこれまでJD3、JH3があり、日本でも販売されています。どちらも良いイヤホンで、特にJH3は日本ではやや円安により価格が高いですが、値上がり前は6,000円前後のコスパの優れたイヤホンでガツンとした低音が特徴のイヤホンです。JH3が搭載する13.6mmのダイナミックドライバーはFH7Sなど上位のFHシリーズに使われる大口径サイズのドライバーですから、価格面からやや高音はシャリつくものの低音の表現力はとても面白いです。興味のある方はぜひ試聴してみてください。
参考までにFA7Sの画像は以下です。やはりとても似ています。
この記事ではWeiboの中国語の情報を日本語に翻訳した内容とJD7の日本最速レビューの順番でまとめていきます。最後にFA7Sの見分け方についても記載しています。
初めに:FIIOについて
FIIOを初めて耳にする方向けに公式の会社概要を以下の通り、意訳して抜粋します。すでにご存知の方は読み飛ばしてください。なお、社名の表記が「FiiO」から「FIIO」に変更されました。
FIIOは2007年に中国で設立されたオーディオメーカーです。デジタルオーディオプレイヤー(DAP)、イヤホン、多種多様なポータブルオーディオ製品を自社で研究開発、生産し、グローバルに販売をしています。ブランド名である「FIIO」は、Fi (Fidelity) と iO (1 and 0)に由来し、デジタルが生活に与えるよりリアルな体験とより便利な生活を意味しています。また中国語では「飞傲」と表記し、これは「FIIO」の音訳であり、春のような活気と青空に飛び立つ積極的な進歩と常に革新を続ける企業精神を象徴しています。FIIOはユーザーの声を非常に重視し、製品設計を絶えず改善し、消費者により多くの良質で高付加価値の製品を提供するための努力をしています。
FIIOのビジョン:中国製の評価を高める
https://www.fiio.com/About_FiiO
FIIOのブランド精神:オーディオは無限である
FIIOのビジネスは「オーディオ」に関する製品やサービスを提供することで、無限の楽しみのある「オーディオエコシステム」を構築することです。FIIOは高品質なオーディオデバイスを販売するだけでなく、FIIOが提供する製品やサービスを通じて、ユーザーに喜びを感じてもらうように努力をしています。
海外メーカーというとサポート面を不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。中国FIIOへ直接問い合わせをしたこともあり、対応はとても良いです。日本メーカーのようにその場でサポートということは難しいかもしれませんが、真摯に対応してくれるメーカーですので安心してご検討ください。さらにFIIOはWeiboという中国SNS上で担当者が日々、ユーザーと意見交換をしています。また製品開発過程においてアンケートも実施していて、ユーザーに寄り添った製品開発を行なっています。
FiiO JD7の概要
まずは公式からの発表内容です。
発売日:2023年1月20日(中国10月31日) 価格:16,500円(中国499元=約1万円)
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FiiO JD7の特徴は①デュアル磁気回路、デュアルキャビティ(空洞)、ムービングコイルユニット、②PU半結晶ポリマー複合振動板、③半開放型、④316Lステンレススチール製で、MMCXを採用、単結晶の銀メッキケーブル、付属品にはハードケース、HS18が付いています。
※FiiOのサブブランドラインとしては初めてMMCX端子が採用されました。
FiiO JD7はデュアル磁気回路、デュアルチャンバーダイナミックコイル、内外磁気回路の複合設計です。最大10mmの新設計の内外磁気回路ムービングコイルユニットを搭載しています。内外磁気回路の設計により、ユニット空間の磁力線密度を大幅に高めることができ、駆動能力を高め、音の性能を自由に発揮させることができます。 同時に、FiiO JD7はダブルチャンバーキャビティ(空洞)を採用し、インナーチャンバーとアウターチャンバーの両方にダンピングコントロールシステムを搭載しています。これにより空気の直線的な流れを制御し、ユニットの非線形歪みを低減し、振動の滑らかさにします。低域の潜り込みやスピード感を調整することで、パフォーマンスを向上させました。
またFiiO JD7は内部磁気を強化した一体型導電性スチールデバイスを搭載しています。導電性鋼板デバイスを内蔵し、導電性鋼板の透磁率を高めることで磁化線の密度を効果的に高め、磁気ギャップの磁束を増加させ、テスラレベルを超える磁気密度を達成し、ユニットの駆動力をさらに高め、スマートホンでも駆動しやすい最大108dBの感度性能を持っています。
今回のFiiO JD7のチューニング設計は、主にハーマンカーブを参照してチューニングを行うことで、周波数特性カーブが「Harman Reference Target Curve(In Ear 2019)」に収束し、多くの人のリスニングニーズを満たすことができます。
FiiO JD7は医療グレードの316Lステンレスを採用し、より堅牢で装着感の良いヘッドホンを実現しています。
※FA7Sの公式ページを見るとFA7Sも「316Lサージカルステンレスによる新しいシェルハウジング構造」と記載があるので同じ可能性が高いです。
ここからは実際に購入したFiiO JD7の実機紹介とレビューです。
FiiO JD7 同梱物のご紹介
FiiO JD7にはイヤホン本体、3.5mmMMCXケーブル、キャリーケース、説明書、イヤーピース(HS18、シリコンイヤピース2種)です。この低価格帯のイヤホンでもHS18がついていることに加えて、MMCXアシストツールが付属するのは嬉しく、とてもお買い得感があります。
FiiO JD7 レビュー
箱出し時点のレビューとなります。このFiiO JD7ではサブブランドのイヤホンとしてMMCXが採用された他、499元と日本円で約1万円のイヤホンながら、FiiOの上位機種FA7sで採用の材質、半開放型(セミオープン)のハウジングとなっています。これにより、第一印象は低音がだいぶ抜けてしまっています。FiiOの1DDイヤホンとしてはFDシリーズがあり、1万円前後としてはFD1とFD3がありますが、これらのイヤホンとはサウンドが全く異なります。FD1やFD3は低音がしっかりして、ウォーム寄りのサウンドになっています。一方、FiiO JD7は低音が抜けてしまっている反面、ボーカルや高域には艶が出ていて、FDシリーズの上位機種であるFD5やFD7に近いサウンドとなっています。もちろん価格差もありますので高域にシャリ感が出てしまっているなどクオリティはFD5やFD7と比べると大きく劣後しますが、このFDシリーズの上位機の特徴であり、最大の魅力であるボーカルや高域には艶を感じられるイヤホンです。FiiO FD7が最も気に入っている私としては、手軽に持ち出せるFD7として第一印象ではとても気に入りました。今後エージングが進むにつれて、抜けて過ぎてしまっている低音やシャリ感のある高域がどのように変化するか楽しみです。またせっかくなのでFiiOの新作ケーブルLC-RBを注文してみましたので、バランス化においてどういう変化があるのかもチェックしたいと思います。
箱出し、付属ケーブルのレビューは以上となりますが、またエージングが進むにつれてレビューを更新していきたいと思います。
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最後に:FA7Sとの違いと注意喚起
FiiO JD7はFA7Sとハウジングがとても似ていて、見分けがつきません。そのため今後フリマサイトなどでFA7Sの中古を購入する際は注意が必要です。JD7は現在中国からのみ購入が可能で、転売のハードルが高いものの悪意のある人に騙されてしまう危険があります。下記のツイートリンクはTwitterのFFの方にご協力いただき、FA7SとJD7の違いを見つけましたものです。こちらを参考にしていただき、FA7Sの中古購入の際にはチェックしてみてください。
EARL(ライフスタイルDX)
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