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FIIOのBTA30proを購入したのをきっかけに、低遅延のBluetooth規格であるaptX LL対応ワイヤレスヘッドホンを使ってPS5でゲームをしたいと思い、いくつか探してみました。ちなみにPS5は純正品以外とはBluetooth接続に対応していないので別途トランスミッター(Bluetooth発信機)が必要です。PS5やゲーム利用であれば低遅延のaptX LLに対応した機器がおすすめです。このPS5の音声のワイヤレス化についてはFiiOのBTA30proを利用した方法をこちらの記事でご紹介しています。
前置きが長くなりましたが、低遅延aptX LL対応のワイヤレスヘッドホンは1万円以上する製品がほとんどです。そのためこの記事では低遅延aptX LL対応のワイヤレスヘッドホンとしては最も安い価格帯である1万円前後のワイヤレスヘッドホンのおすすめをご紹介します。結論としては私が購入したこちらの2つのワイヤレスヘッドホンがおすすめです。
①final Ag WHP01K 9,480円(記事作成時点)
②Mixcder E9pro 7,651円(記事作成時点)
どちらも1万円以下ですが、決して安かろう悪かろうではなく、値段に対してクオリティは高いと思います。どちらかといえば①の方が値段以上に外観や音のクオリティがより高い印象です。そのため予算1万円なら①のfinal Agのヘッドホンが良いです。また②のMixcderだけはAliexpressでの並行輸入になります。後述しますが、AliexpressのMixcder公式ショップの対応がとても良かったので安心して購入できると思いますが、いちおう並行輸入がハードルなります。その分安く買えるのがメリットです。もちろん技適マークもちゃんと付いていました。
低遅延aptX LL対応ワイヤレスヘッドホンでコスパの高い製品のご紹介
1万円という価格を基準に低遅延aptX LL対応のワイヤレスヘッドホンは下記3つを見つけました。
今回購入した商品(おすすめ)
final Ag WHP01K 9,480円(投稿時点) Amazon販売ページ(広告)
比較した商品
dyplay (Melo Audio)Urban Traveller 2.0 10,783円(投稿時点)
Sennheiser(ゼンハイザー) HD 350B 12,000円(投稿時点)
試聴時の感想
購入は実際にヨドバシカメラで3つのうちゼンハイザーのHD 350BとfinalのAg WHP01Kが店舗に置いてあったので試聴して決めました。まずゼンハイザーは頭のところが硬くて、もうそれだけでNGって感じでした。次にfinalのAg WHP01Kはクッションが非常に良く、柔らかな装着感がゲームで長時間使っても問題なさそうでした。そのためfinalのAg WHP01Kを買いました。
余談ですが、個人的には1万円代のヘッドホン同士で音質はそこまで変わらないと考えています。これは同価格帯であればヘッドホン内のドライバーの大きさも変わらないと予想しているからです。ドライバーの大きさが変わらなければ、音質はヘッドホンの構造や着け心地に影響されます。一方で特に音質に影響する構造面の作りこみは人の手がかかりますので1万円ではどのメーカーであっても限界があると考えています。そのため、今回はゲーミング製品としても信頼の高いゼンハイザーではなく、値段も安く、着け心地で優位だったfinalのAg WHP01Kを購入しました。
final Ag WHP01Kのレビュー
まず低遅延のaptX LLで接続すると全く遅延は感じません。その上で私はゲームをぶっ続けで5時間とか平気でやりますが、最初の1時間や2時間は全く問題なく快適に装着していられます。オーバーイヤー型なので流石に5時間つけっぱなしは痛くはなるものの、少し休憩を挟めば痛くなることはありません。またApex(FPSゲーム)をやったとき足音がクリアに聞こえる点も良かったです。イヤホンやPS5純正ヘッドセットよりも定位感がとても良いです。装着感がいいのも相まって、しっかり耳が密閉されるので音質の良さにつながっています。
そのため1万円を少し切る価格ですが、finalのAg WHP01Kもコスパの優れたワイヤレスヘッドホンだと思います。低遅延aptX LLだけでなく、アクティブノイズキャンセリングにも対応していますし、見た目のデザインも安っぽくならないようにしていてその点も好感度が高いです。
大本命のMixcder E9proは同じ機能でもっと安い?!
ただ実は本命としてずっと海外のYoutube動画も見て検討していたのが、MixcderのEシリーズのワイヤレスヘッドホンです。このシリーズのワイヤレスヘッドホンではE9proとE10が低遅延のaptX LLに対応しています。さらにアクティブノイズキャンセリングも付いています。
これらの機能性を持っていながらなんと価格が1万円を大きく切っていて、4月時点ではAliexpressでE9proがなんと6,824円で(色は青だけ)、E10は8,800円でした。(改めて調べたところ、E9proが7,651円に値上がりしています。)ただし、Amazonで日本向けに販売しているのはE9という機種のみで、E9proもE10も日本向けの販売はありませんでした。
E9proの青だけというデザインの偏りはさておき、価格だけで見れば明らかに買いです。しかし価格が安すぎてAliexpressは怪しい商品が多いのも事実なので、色々海外の動画やネットの評価を確認しました。海外のレビューを調べると評判はかなり良さそうでした。ただ、購入しようにもまず日本向けに販売しているのか、またワイヤレスヘッドホンなので技適マークが付いているかを確認しなければなりませんでした。
日本向け発送と技適マークの確認
Aliexpressでの販売元がMixcderの公式ショップだったので試しに問い合わせしました。そしたら丁寧かつ迅速に対応してくれました。正直、この時点でMixcderというメーカーに惚れました。メーカー純正品はメーカーの対応がかなり購買意欲に影響しますよね。
さて、確認の内容は日本向けの発送と技適マークの確認です。合計10回以上はやり取りをしましたが、その全てに丁寧に対応してくれました。その時のやりとりの一部を掲載します。まず日本向けの発送ですが、E10は不可、E9proのみ可能とのことでした。次に技適マークです。当たり前ですが、日本独自のルールなので技適マークについては理解がありませんでした。そこで総務省に掲載されている技適マークの写真やYoutubeで見つけたパッケージの写真を使って、何度も確認しました。ちゃんと上長(プロダクトマネージャー)にも確認してくれて、結論としては技適マークの認証は受けていて問題ないという回答でした。
※翻訳機を使っているので英語がおかしいところは見逃してください。
ちなみにE10は海外の方のYoutube動画でパッケージに技適マークが付いているのを確認できましたので、本当はE10が良かったのですが、しかし前述の通り、E10は日本向けの発送が対応していません。そこで対応が非常に丁寧だったこともあり「技適認証に対応している」という言葉を信じてE9proを購入してみることにしました。失敗しても6,824円ですし、むしろ技適マーク付いていれば、aptX LL対応のコスパの高いワイヤレスヘッドホンを見つけたことになります。届くのは1ヶ月ぐらいかかりますので、届いたらまた更新します。現在、コロナウイルス感染症の影響なのか配送が遅れていていまだに届いていませんので、レビューまでは少し時間がかかりそうです。
追記:Mixcder E9proが届いたのでレビュー
無事、届きました。技適マークもちゃんと付いていました!というより、箱、マニュアルともに日本語があったのでそもそも日本向けに販売してほしいですね。最終的な購入価格は6,540円でした。この価格で日本で使えて、aptX LL、アクティブノイズキャンセリングに対応しているのでかなりコスパの高い製品です。さらに高級ヘッドホンのようにケースも付属していたのも嬉しいですね。E9proに関しては色が選べないので微妙ですが、家で使うだけなら問題ないでしょう。
音や装着感はfinal Agには劣りますが、この価格ではかなり良いと思います。装着感はAgに比べると痛くないですが硬めなので好みが分かれると思います。私はAgの柔らかさにハマってしまったので柔らかい方が好きです。ゼンハイザーが好きな方はこちらの方が装着感が好きかもしれませんね。
また今回1回目の購入では製品が配送途中でロストしましたが、その後のMixcderのショップの対応もかなりよかったです。具体的には1回目の注文が1ヶ月経っても届かないため、Mixcderのショップに問い合わせしたら、「おそらくロストした、キャンセルして再購入してほしい」との返答がありました。しかし、その間に円安になってしまったせいで日本円の価格が値上がりしていました。そこで価格は日本円ベースで購入時の価格にできないか問い合わせしたら、日本円ベースで価格調整をしてくれる対応してくれました。また配送もFedExだったので袋は破れてましたが中身は頑丈に守られていましたので箱に凹みもなく綺麗な状態で届きました。価格が安いだけでなく、メーカーとしても対応がとても良いので1万円以下でコスパの高いワイヤレスヘッドホンをお探しの方にはおすすめです。
EARL(ライフスタイルDX)
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