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FiiO DAP X5 3rd genのジャンク修理、バッテリー交換など分解・修理手順をご紹介!

Fiio Dap X5 3rd Genを分解・修理! しかし失敗?!

最近DAPが欲しくて中古でずっと探しています。FiiO X5 3rd genのジャンク(国内正規品)を入手しました。今回はこのジャンク品の修理に挑戦しました。
FiiO X5 外観

「長期で使っていて電源が入らない」という症状は過放電かと思い、①安定化電源で低い定電流で充電、②バッテリー交換のどちらかで修理できるかなという甘い考えて購入したのですが、これが間違いでした。

結果としては、②のバッテリー交換をしてもダメでした。改めてメルカリなどに出品されていた過去のジャンク品の説明書きを確認したところ、FiiO X5 3rd genはバッテリーが原因ではない、電源の入らない不具合が多いようです。

(追記)
2、3日間色々と基盤を確認し、電源のフレキシケーブルの配線をし直した後、なんとなくバッテリーを外した状態で安定化電源で5V、2Aで給電したところ突然、電源ランプが付くようになりました。さらにその夜、液晶のバックライトが点灯していることに気づきました。しかしそこからは全く進展がありませんでしたが、その後もう一度、全バラして今度は液晶のフレキシケーブルに接点復活剤をつけて配線し直しところ、なんと液晶が付くようになり、修理が成功しました。8,000円+バッテリー代でこんなにも綺麗なミドルクラスのDAPが手に入ってとても嬉しいです。

(追記2)2台目のバッテリー交換をしまして、判明したことがあるので追記します。どうやらX5 3rdはバッテリー交換を外した状態でUSB給電を行い、一度電源を入れ、そこからUSB給電の接続を外し、バッテリーをつけるという手順を踏む必要がありそうです。原因はわかりませんが、ジャンクではない個体のバッテリー交換をした際に、電源を切った状態でバッテリーを交換しても電源は入りませんでした。そこでバッテリーを外した状態でUSB給電をして電源を入れた状態で、バッテリーをつけたところ電源がつきました。若干、電源をつけた状態でバッテリーをつけるのは恐怖ですが、もしバッテリー交換後に電源がつかない場合は試してみてください。
X5 修理成功

今回はバッテリーの不具合は確実ですが、その後電源が入らないために全バラしてしまったことが液晶が映らなくなった原因となっている可能性があります。しかし、電源ボタン付近の配線を見直してから給電したら電源ランプが付いたので、電源ボタン周りの配線の不具合もあった可能性があります。そのため今回のように電源が入らない、それ以前はちゃんと動いていたことがはっきりしているジャンク品であればバッテリー交換と電源ボタン付近の繋ぎ直しで修理できる可能性があります。

この記事では分解・バッテリー交換の方法について紹介しています。修理やバッテリー交換をされる方向けに分解工程について記載しておきます。また別シリーズでも筐体の形状が近い機種は同様の分解方法が使える可能性が高いです。不具合のない個体でバッテリー交換だけされたい方はできるだけ慎重にやっていただければそこまで難しい作業なく、バッテリー交換可能なのでぜひ参考にしてください。

FIIO X5 3rd 分解方法

①本体下(充電口側)についている星形のネジを外す
iPhoneなどと同じトルクスネジという種類の星形のものです。
X5ネジ

②背面パネルを外す
写真のように背面に吸盤をつけて引っ張ります(写真は参考に撮ったものなのでカバーがついたままですが、外してください)。背面パネルと本体の間の隙間はほとんどないので最初からピック等を使おうとすると傷つけてしまいます。そのため最初は吸盤で引っ張ることをおすすめします。最初から引っ張って外しても止め具の爪は割れませんでした。これは接着剤などが使われていなく、比較的簡単に背面パネルが浮き上がってくるからです。
下側(充電口側)に近いところに吸盤をつけて、あまり力を入れずにゆっくり引っ張ってください。強く引っ張るとバッテリーとつなぐフレキシケーブルの断線の可能性がありますので気をつけてください。背面パネルが浮き上がると上部(ロゴの記載側)が引っかかると思います。これは止め具の爪が上部(写真ではロゴ側)の横幅分ついているためで、下側の背面パネルが浮き上がったら、下側の方に少しスライドさせながら引っ張っていくと上部も外すことができます。
背面パネル外し方

③バッテリーと基盤がつながっているフレキシケーブルを外す
最初分からなくて私はバッテリーを直接外してしまったのですが、実際には背面パネルを外した後、バッテリーのフレキシケーブルを本体基盤から外すことをおすすめします。これはバッテリーが背面パネルに接着剤で固定されているので、先に基盤側の本体と離した方が作業がしやすいからです。写真赤枠の箇所にネジがあります。このネジを外すとフレキシケーブルを抑えているアルミ板が外れます。アルミ板を外した後、フレキシケーブルを上方向に引っ張って外します。最初は外れにくいと思いますが、イメージとしては昔のゲームソフトのような形でピンが基盤側に刺さっているので、ゲームソフトを抜くのと同じ要領で根元からゆっくりと引っ張ると外すことができます。
X5 バッテリーネジの場所

これで背面側の分解は完了となります。

FIIO X5 3rd バッテリー交換方法

①バッテリーの取り外し方です。
X5 3rd genのバッテリー交換においてこの工程が一番厄介です。それはバッテリーとバッテリー用基盤が溶接されているためです。丸い点が8個ずつ左右にありますが、これが溶接の跡です。
X5 バッテリー溶接箇所
そこまで強く圧着されているわけではないので、綺麗には取れませんが、写真のように外すことができます。
X5 溶接外した後

②バッテリーの取り付け
スポット溶接機がある方はそれを使うのが一番簡単だと思いますが、一般家庭にスポット溶接機はないと思いますし、修理をしている方でも持っている方は少ないと思います。今回私も無理だったら買おうと思い、まずははんだで挑戦しましたが、結果は成功しました。最初にバッテリー側のプレートを通しておいて、上からはんだを両端にのせてやると上手くいきました。絶縁テープで見づらくて申し訳ないのですが、はんだもりもりなのが見えると思います。実際にこの状態でフレキシケーブルの本体基盤と接続する側の端子から電圧をテスターで測りましたが、ちゃんとバッテリー表記通りの電圧が出ていましたのではんだでも問題なかったです。
X5 バッテリーはんだ

これでバッテリー交換修理は完了です。このようにバッテリーを交換することができたのですが、私の買ったジャンクは復活しませんでした。2回目のジャンク修理は失敗です。今回は本体8,000円、バッテリー3,000円しましたので金銭的にもかなり痛手で非常に残念です。

ちなみに基盤についているボリュームコントローラー以外の箇所のネジを全て外すと液晶も取り外すことができます。液晶も背面パネルと同じ要領で吸盤をつけて引っ張るとあっさり外れます。しかし、液晶と基盤をつなぐフレキシケーブルと基盤と電源ボタンをつなぐフレキシケーブルを元に戻すのが非常に難しい作業になりますので、全分解をされる際はこの点にご注意ください。

(追記)この後、配線を見直したら無事、電源も液晶も付きました。修理にあたっての注意点は「最後に」に記載していますので修理をご検討の方は最後までお読みください。

分解・バッテリー交換で使った工具のご紹介

①吸盤、星形ネジ用ドライバー(サイズ0.8)

分解ツールは持っていたのですが、吸盤と星形ネジ用のドライバーを持っていなかったのでセットで買いました。いわゆるAmazonの安物セットですが、このX5 3rd genのバッテリー交換だけでしたら、はんだ以外の工具はこのセットだけで可能です。

②絶縁テープ

これも安物の普通の絶縁テープです。バッテリーが溶接タイプなので、ケーブルのようにビニール皮膜がありません。そのため接着部分等は絶縁テープでカバーしておくことが必要になります。

③X5 3rd gen用バッテリー

Aliexpressでも見たのですが、送料も含めれてばAmazonで売っているものと価格は変わりませんでした。そのため今回はAmazonで注文しました。翌日には確実に届きますしね。Amazonの商品画像は怪しかったですが、届いたものはちゃんと3.8vのバッテリーで、テスターでも測って問題なかったです。合わせて純正品のラベルの写真も載せておきます。

最後に

X5 3rd genのバッテリー交換はスポット溶接されているという厄介な部分を除き、工程さえわかれば比較的簡単に分解できて、バッテリー交換も難しい工程はありませんでした。しかし、このX5 3rd gen自体がバッテリー以外が原因で電源や液晶がつかないという不具合の出る個体がよくあるようです。私もおそらくその個体を引いてしまったと思われます。全分解して部品も確認しましたが、明らかに壊れているような部品は見当たりませんでした。

(追記)
今回はバッテリーを交換した後に電源が付かなかったことから、他の箇所が壊れているかもと液晶も含めて全て分解してしまったことが復活しなかった原因となった可能性があります。バッテリー交換をした後は電源が付かなくても、バッテリーと接続されているフレキシケーブルの出力端子からバッテリーの表記通りの電圧が出ていることが確認できたら、一旦そのまま2,3日様子を見てください。それでも電源が付かない場合はバッテリーを外して、電源ボタン横にあるフレキシケーブルを一旦、ピンセットなどで引き抜き、接点復活剤を使って洗浄してから再接続し、USB端子から安定化電源などで5V、2Aで給電してみてください。私はここで電源が付きました。今回の液晶の不具合は私が分解後に液晶のフレキシケーブルの接続が甘かった可能性がありますのでこれについては不明ですが、いずれにしても電源が付かないという不具合だけであれば、裏面のみの分解に留めて様子見ることをおすすめします。

分解前には中国本国のFiiOに直接、電源が付かない旨の問い合わせをして改善方法も教えてもらい、試しましたがこれもダメでした。実際にはバッテリーの不具合であればこの改善方法で電源が付いたのかもしれません。こちらも参考までに記載しておきますので、もしFiiO製品のDAPで電源が付かないという不具合のある方は試してみてください。

1.充電器と充電ケーブルを交換してみてください。

2.本機のバッテリーが過放電の状態にあり、小さな電流を必要とする可能性があります。パソコンに接続して2時間以上充電した後、USBケーブルを抜いて電源が入るかどうか確認することをお勧めします。

3. 上記2つのステップでも電源が入らない場合は、2~3日放置してみることも可能です。その後、再充電して復旧するかどうか確認してください。動作が固まることがあるため、電池を切ると正常に復帰することがあります。

FiiO公式の回答

オーディオ製品のレビュー記事

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EARL

EARLFIIOファン

PS5、FIIO、ポータブルオーディオを中心に情報・レビューを発信しています。 特にFIIO製品に関する情報は専門的かつ最新・最速を目指しています。そしてFIIOのイヤホンの全ておよび2022年以降の新製品のほとんどを購入し、レビューを行なっております。

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