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[PR]DUNU HAYABUSA ULTRA(別名falcon ultra/隼ultra) レビュー 〜王道の1DDサウンド

Dunu Hayabusa Ultra

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本記事はDUNU TOPSOUNDより製品サンプルを提供いただき、レビューしています。
tipsDUNUのHAYABUSA ULTRAはシングルダイナミックドライバー(DD)搭載のイヤホンです。このDDはDUNUのフラグシップモデルZEN PRO搭載のDDから派生した第2世代ECLIPESアーキテクチャを採用しています。HAYABUSA ULTRAは上位モデルの技術を継承しながら、HAYABUSAシリーズ最新のイヤホンとなっています。またHAYABUSA ULTRAのミラーブルーのデザインは洗練された印象でとてもクールです。約4万円と高価なイヤホンとなりますが、ケーブルやイヤピースなど付属品が非常に充実していて、シェルのデザインを含めて満足感のあるイヤホンとなっています。

*今回届いたパッケージでは英語圏の名称である「FALCON ULTRA」となっていますが、日本での販売パッケージでは「HAYABUSA ULTRA」のパッケージとなっています。

DUNU HAYABUSA ULTRA
海外販売パッケージ
HAYABUSA ULTRA
日本販売パッケージ

レビュー総括(Summary)

HAYABUSA ULTRAの外観は深めの青に鏡面加工され、クールで洗練されたデザインです。個人的には非常にかっこいいデザインだと感じました。また金属製のシェルでありながら、重量が約10gと比較的、軽めで、かつ丸みの帯びた形状により、耳への当たりや圧迫感が少なく、装着感にも配慮されたデザインとなっています。

HAYABUSA ULTRAのサウンドでは透明感と繋ぎ目を感じさせない自然なサウンドが特長です。サウンドバランスはU字型です。ボーカルの音像がはっきりとしていて、バラード曲では吐息やビブラートまで聞こえてくるリアルな(艶のある)歌声を聴かせてくれます。そして透明感のあるサウンドは特に女性ボーカル、ピアノの響きやその余韻がとても綺麗です。また高音は刺さらず透明感のある中高音〜高音を楽しむことができます。U字型のサウンドなので歌モノ曲でなくても、ボーカルは比較的近い位置にあります。また低音も高音との対比で同じよう位置にあり、バランスの取れた十分な量感や重さがあります。またレスポンスが良いタイプで沈み込みは深くありません。ブーミーにはなっておらず、サウンドに厚みを提供しています。

ただし、音場はやや狭めで、バランスタイプのイヤピースだと全体的に音との距離が近すぎる嫌いがあります。各音域の繋ぎ目を感じさせない自然なサウンドですが、距離が近すぎると、音数が多い曲では聴きたい音にフォーカスしにくい場面があります。HAYABUSA ULTRAの分解能は一定以上あるので、イヤピースをS&Sに変更すると音場が広がり、聴きたい音にフォーカスしやすくなります。またCandyに変更すると音に輪郭が出ます。音数の多い曲を聴く際はこのS&SやCandyがおすすめです。

なお、デフォルトではS&Sのイヤピースが装着されていますが、S&Sはかなり特徴的なサウンド(特に低音は抜けぎみの)変化を持つので、試聴の際はバランスタイプやCandyをおすすめします。イヤピースを変更することでサウンド傾向が変わっていきます(後述)。そして音導管(ノズル)を真鍮タイプに変更すると中高音〜高音部がやや抑えめになります。極端な表現をすれば、真鍮タイプを聴いた後にステンレスタイプを聴くと、中高音〜高音がやや派手に聴こえます。またステンレスタイプと比較して音が柔らかく感じました(特に低音は輪郭が少しぼやけて広がる)。これらの変化により中音〜中低音寄りとなっています。低音の厚みや重みをより感じたい方やウォーム寄りのサウンドが好きな方は真鍮タイプがおすすめです。

Pros
  • 高級感があり、洗練されたデザイン
  • 金属製イヤホンの中では軽量
  • 透き通るサウンド
  • 艶のあるボーカル
  • 自然で一体感のあるサウンド
  • 充実したアクセサリー
  • イヤピースや音導管でサウンドの変化を楽しめる
Cons
  • 傷が気になるデザイン
  • 低音の深さがもう少し
  • 音数が多い曲は若干不得手
  • やや音場は狭いか

発売日・価格

発売日:2023年10月20日 / 価格:39,540円 *価格は11月14日時点

販売ページ:eイヤホン / ヨドバシ.com

DUNUのHAYABUSA ULTRAが2023年10月に発売されたイヤホンです。海外では7月から発売開始されていました。中国Weiboでも高評価をよく見かけるイヤホンで、ミドルレンジの高価なモデルながら人気となっています。また試聴はeイヤホンの4店舗に加えて、フジヤエービック、ヨドバシカメラ(Akiba、新宿、横浜MM、大阪、京都)、ビックカメラ(有楽町)で可能なようです。ぜひお近くの店舗で試聴してみてください。

スペック・製品概要

スペック

モデルHAYABUSA ULTRA
(海外でのモデル名 Falcon ultra/隼ultra)
構成シングルダイナミックドライバー(1DD)
DD素材リチウムマグネシウム合金製
10.7mm 第2世代のECLIPSEアーキテクチャーダイアフラム
シェル素材SUS316ステンレススチール
周波数応答5Hz – 40kHz
インピーダンス@1kHz16Ω
感度@1kHz108dB
音導管(ノズル/ステム)交換可能/ステンレススチール・真鍮金メッキの2種付属
ケーブル素材4芯編み/銀メッキ銅/リッツ構造
ケーブル長1.2m
ケーブルコネクタMMCX(DUNU特許の拡張型/通常のMMCX互換性あり)
プラグ交換可能(Q-Lock Lite)/3.5・4.4mmプラグ付属

製品概要・特長

DUNUの海外販売ページから日本語に意訳してまとめています。

第2世代のECLIPSEアーキテクチャーのダイアフラム

ECLIPSEを搭載したシリーズはDUNUのイヤホンで、LUNA、ZEN PRO、falcon PRO、そして今回のHAYABUSA ULTRA(別名falcon ultra)です。HAYABUSA ULTRAに搭載のダイナミックドライバーはZEN PROから派生した第2世代ECLIPESアーキテクチャダイナミックユニットです。数々のZEN PROテクノロジーの恩恵を受け、甘いメロディーを演奏するの優れた能力を備えています。

まずHAYABUSA ULTRAのリチウムマグネシウム合金の金属製のダイアフラムで高速応答に最適な材質です。レスポンスが早く、音の細部まで表現しながら、非常に剛性が高く、振動が分離しないため、低歪みです。これにより3つの周波数応答は自然かつ忠実で、音楽を聴くのは水が流れるようにスムーズです。

次にHAYABUSA ULTRAの磁気回路システムはフラグシップモデルであるZEN PROの構造を踏襲し、高磁束密度リング磁気回路を採用しています。豊富なエネルギー出力を実現し、ダイナミックドライバーの全周波数応答性能をさらに向上させています。*磁束密度が高いため、イヤホンユニット間に一定の磁力によりくっつくことがありますが、これは正常でイヤホンに損傷を与えるものではありません。安心してご使用ください。

最後にHAYABUSA ULTRAのキャビティは、マルチパス・エアフロー・マイクロコントロールテクノロジーで、緻密に計算され、配置された前後のキャビティの複数の空気穴は、空気の流れを緻密にコントロールしながらより多くの吸気量をもたらし、高性能なダイアフラムと相まって、より優れたダイナミックレスポンスと低域レスポンスを実現します。

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豊富なアクセサリー

HAYABUSA ULTRAには親密で、充実したアクセサリーが付属しています。新しい大型のケース、イヤホンを保護する収納バッグ、各種イヤーピースなど、実用的で豊富、安心して使えるパッケージとして用意されています。

HAYABUSA ULTRAはDUW 02 PROが標準で付属しています。このケーブルはリッツ構造の銀メッキ単結晶銅、直径は26AWGで、最大30μインチの厚みのある銀メッキとなっています。そしてプラグにはQ-Lock Lite交換システムを搭載し、3.5mmシングルエンド/4.4 mmバランスの2つプラグが付属し、交換可能です。コネクタには特許取得の拡張型MMCXで、他のMMCXと広く互換性がありながら、通常型よりも高い信頼性と耐久性を備えています。

周波数特性(F特性)

HAYABUSA ULTRA(別名falcon ultra)の周波数特性です。

HAYABUSA ULTRA デフォルト(ステンレス/青色)の音導管

Dunu Hayabusa Ultra(default Tube)

HAYABUSA ULTRA デフォルト(ステンレス/青色)の音導管と真鍮金メッキ(金色)の音導管比較
デフォルトが赤線、真鍮が青線

Dunu Hayabusa Ultra Tube Comps

同梱物

DUNU HAYABUSA ULTRA

HAYABUSA ULTRA(別名falcon ultra)の同梱物は次のとおりです。

  • イヤホン本体
  • ケーブル(DUW 02 PRO/MMCX)
  • イヤピース(4種/3サイズ)
  • 音導管(ノズル)(2種/一つは装着済)
  • 音導管(ノズル)のリング交換部品
  • 3.5/4.4プラグ(4.4が装着済)
  • 6.35変換プラグ
  • クリーニングブラシ
  • クリーニングクロス
  • イヤホンケース
  • イヤホン本体のみ収納用の保護バッグ
  • ワランティカード

約4万円と高価なモデルであることから付属アクセサリーが充実しています。またケーブルやイヤピース、6.35変換は別売りもされているもので、豪華なアクセサリー群となっています。イヤホンケースも過去に購入したことがあるモデルと違い、大きめのケースとなっていて、イヤホン以外にもアクセサリーなどを入れておける汎用性の高いサイズになっていました。

同梱物のアクセサリーに関する解説

4種類のイヤピースについて

DUNUの販売ページにHAYABUSA ULTRAに同梱するイヤピースのサウンド傾向について解説がありましたので日本語に意訳して紹介します。また質感についてレビューします。サウンド変化については後述のサウンドレビューをご覧ください。
DUNU S&S Eartips (Stage & Studio)

S&S(音場拡張)

Mサイズが装着済みで、3サイズ+Mサイズが同梱されています。DUNU独自開発の「S&S (Stage & Studio)」というイヤピースです。優れた音場拡張性と再現性を提供するとしています。円柱上の形状が特徴的で、軸と傘が並行になっています。ベタベタとした質感です。

DUNU Candy

Candy(高密度)

このイヤピースもDUNUの独自開発で「Candy」というモデルです。サウンドの密度をよりよく感じることができるとしています。傘がふんわりと薄いですが、軸は分厚く、固めです。この軸の固さが特徴的です。軸が固めなので、少し付けづらいです。

DUNU イヤピース

ボーカルタイプ

ボーカルを強調するイヤピースで、ボーカルをよりクリアにし、歌モノと相性が良いとしています。Candyと似ている形状をしていますが、高さが低く、つけた時に外耳道に対して音導管の距離が物理的に最も近くなる形状としています。また少し肌に吸着しやすそうな質感です。

DUNU イヤピース

バランスタイプ

このイヤピースは中央部分が膨らんだボール上の形状が特徴的です。装着感は最も密閉感が強いです。DUNU標準のイヤピースとしていて、サウンドバランスが優れているとのことです。

ケーブルについて

DUNU HAYABUSA ULTRA
DUNU HAYABUSA ULTRA

HAYABUSA ULTRAの付属ケーブルは別売りもされている「DUW 02 PRO」というモデルです。ケーブルの太さはDUNUのケーブルの中では細めで、取り回ししやすくなっています。またプラグは交換式で3.5/4.4mmプラグが付属し、4.4mm標準装備されています。この交換式プラグは従来のQ-Lockから「Lite」という名前が付いたバージョンで、前世代の交換式プラグよりもサイズが小さくなっていてとても良いです。そして特許取得済みとしているMMCXコネクタのオスの端子はパッと見た印象で従来のMMCXと同じように見えますが、製品説明にあるとおり、オス端子がやや開き気味の見た目をしています。最初にケーブルを取り外そうとした時に2pinと勘違いしたくらい回転に対して固く、接続強度も高いです。個体差がなければ、このMMCXの強度なら安心して使えますね。ただしMMCXの取り外しツールが付属していないので、固い反面、ツールがないと取り外ししにくいです。またオスの端子が拡張された設計でありますが、イヤホン本体側のメス端子は通常のMMCXとなっています。そのため一般的なMMCXケーブルと互換性があります。*MMCXの場合はどのメーカーでも個体差があることが多いので必ずしも同じ強度とならない可能性をご留意ください。

Q-Lock Lite式の交換プラグ補足

DUNU Q-Lock Lite
DUNU Q-Lock Lite

ギザギザの印が付いた近くに繋ぎ目があります。プラグを交換するとき、この繋ぎ目からケーブル側とプラグ側を取り外します。取り外す際は少し固めなので決してケーブルは持たずに両側のハウジングをしっかり持ち、引っ張って取り外します。また取り付ける時は、それぞれ矢印が付いている向きを合わせます。矢印を合わせると、内側の爪と溝の位置が一致して、そのまま押し込むことで接続が可能です。なお、これらの接続時に回転という動作は不要です。他社のプラグ交換式では引っ張る前にプラグカバーを回転させてまず緩めるタイプもありますが、このDUNUのQ-Lock Lite式では不要であることにご注意ください。

音導管(ノズル)交換の補足

DUNU 音導管交換

HAYABUSA ULTRAでは音導管(ノズル)の交換が可能な設計です。上の写真は取り外した状態のものです。音導管はネジと同じ要領でイヤホンのボディ側と接続されていますので、ネジを外すようにノズルを回転させて取り外します。付けるときも同じ要領です。またデフォルトではステンレス製の青色の音導管が装着されています。真鍮製の金色の音導管が同梱されていて、アルミプレートに付けられています。このアルミプレートにもネジと同じ要領で付けてありますので、引っ張って取り外さず、ネジのように回転させて取り外しをしてください。ボディ側にもアルミフィルターが付いていて、ドライバーが剥き出しの状態にならないので音導管交換の際に安心感があります。そして見た目の違いとして色と素材だけでなく、ステンレス製の青色のノズルではスポンジのようなフィルターが入っていました。

外観・装着感レビュー

DUNU HAYABUSA ULTRA
DUNU HAYABUSA ULTRA
DUNU HAYABUSA ULTRA
DUNU HAYABUSA ULTRA

外観レビュー

HAYABUSA ULTRAの外観はクールで、洗練された印象で素晴らしいです。カラーは「ミラーブルー」という名称で深めの青色です。この深めの色が鏡面のシェル・フェイスプレートと非常に相性がよく、安っぽくテカテカせず、高級感があり、思わずテンションの上がるデザインとなっています。形状は少し特徴的で、おたまじゃくしのような形です。丸みを帯びている形状なので手に持った感触も良いです。ただし、この手の鏡面加工されたデザインは、綺麗であればあるほど傷が付くのが怖いもので、気になる人はeイヤホンで購入後すぐにコーティング加工をするのが良いと思います。

装着感レビュー

HAYABUSA ULTRAは装着感が良いです。特徴的な形状をしていますが、丸みを帯びて耳のコンカ(イヤホンをはめる部分)にしっかり沿ってくれる形状で、耳への当たりは少なく、圧迫感も少ないです。これにより金属製のシェルでありながら、樹脂製にも近い密閉度で周りの音は聴こえにくくなります。重量も10g(片側当たり)と金属製の中では軽い部類で、長時間でも耳が痛くなりにくいです。一方で、例えば音導管(ノズル)が外耳道の深くまで入りやすいのが苦手という方は予め購入前に試した方がいいと思います。

サウンドレビュー

K9PRO/J-POPを中心に20曲前後/イヤピースはCandy/20時間程度/4.4mmバランス接続

DUNU HAYABUSA ULTRA

王道の1DDサウンド、艶のあるボーカル

金属製のダイナミックドライバーというとピュアベリリウムが真っ先に頭が浮かびます。そんな私の中で1DDの王道というのは艶のある(リアルな)ボーカルと透明感のあるサウンドです。そしてこのHAYABUSA ULTRAはそれを持っています。歌モノやバラード曲ではボーカルの音像がはっきりしていて、息遣いやビブラートまで感じることができます。また透明感のあるサウンドにより特に女性ボーカルやピアノの響きやその余韻が綺麗です。サウンドバランスとしてはU字型で中高音〜高音が特長ですが、低音も高音と同じ位置でしっかりと感じることができます。これにより音が軽くなってなく、必要な厚みを感じることができます。そして高音は刺さらないように丁寧に調整されていて、透明感のある中高音〜高音を存分に楽しむことができます。

ただし音場がやや狭く、バランスタイプのイヤピースだと音との距離感が近く、音数の多い曲を聴くのは不得手です。HAYABUSA ULTRAの分解能は十分にあるので、イヤピースをS&Sに変更することで、中高音寄りになるものの音場を拡張することができ、音数が多い曲でも聴きやすくなります。また各音域のつながりが自然で、一体感があります。低音の量感が最も多い組み合わせである真鍮の音導管+バランスタイプのイヤピースではグルーヴィーなサウンドを楽しむことができます。イヤピース比較でも後述していますが、個人的な好みとして低音の深さと音場の広さが物足りない部分はありますが、このHAYABUSA ULTRAのバランスとして悪さをしているわけではありません。この辺りは後述のイヤピースや音導管の組み合わせにより完全ではないものの、改善できるポテンシャルをHAYABUSA ULTRAは持っています。

HAYABUSA ULTRAの個人的にお気に入りはステンレスの音導管+Candyという組み合わせで、水曜日のカンパネラ、ずっと真夜中でいいのに。との相性が良い印象を受けました。透明感のあるボーカルに加えて、低音もしっかりと感じることができるため、ベースや電子音のリズムに乗りながら、ボーカルを楽しむことができます。ただずっと真夜中でいいのに。の場合はもう少し高音の抜け感があるとより相性が良いなと感じました。ちなみに今回、比較対象としてセミオープンのピュアベリリウムであるFIIO FD7を聴いたところ、音場の広さや高音の抜けがあったので、HAYABUSA ULTRAもピュアベリリウムに迫るポテンシャルがあるからこそ、もしセミオープンならと少し想像してしまいました。

音導管、イヤピースによる変化

真鍮金メッキタイプの音導管(ノズル)

HAYABUSA ULTRAの真鍮製の音導管では中高音〜高音がやや抑えられ、中音〜中低音が目立つバランスに変化します。これにより、音が柔らかくなり、ややウォーム感のあるサウンドとなりました。バランスタイプのイヤピースで聴くと低音により厚みと重さが加わった変化を感じます。電子音を多用する曲、ダンスミュージックやEDMではこの音導管と相性がよく、しっかりとした低音にさらにグルーヴ感のあるサウンドを楽しめます。中音〜中低音寄りになるので、キラキラ感は少なくなりますので、どちらかといえば男性ボーカルの方が相性が良いです。サカナクションやMAN WITH A MISSIONがよかったです。

イヤピース

HAYABUSA ULTRAはイヤピースを変えることでその潜在能力をフルで楽しむことができます。好みのサウンドに合わせてイヤピースを組み合わせればHAYABUSA ULTRAはそのサウンドに変化できるポテンシャルを持っています。ただ個人的な好みとして低音の深さや音場の広さはイヤピースでは完全に改善できない部分もありました。

バランスタイプ:4つのイヤピースの中で最も低音の量感が多く、厚みや重さを感じやすいです。U字型のバランスをよりはっきりと感じることができます。ただし音との距離が近く感じるため、聴きたい音へのフォーカスがしにくいです。真鍮+バランスタイプは最も低音が強いです。

ボーカルタイプ:説明の通り、ボーカルの音像が最もはっきりとします。バランスタイプでもボーカルを感じることができますが、このイヤピースではボーカルが一歩前に出てきます。

Candy:音の密度という説明がわかりにくかったですが、音がやや固くなり、輪郭がはっきりとするイヤピースです。低音にも輪郭が出てきます。バランスタイプに比較すると音場も気持ち広がるため、個人的にはこのイヤピースとステンレスの組み合わせが最も好きでした。

S&S:説明にある通り、音場が最も広いです。音との距離が遠ざかり、聴きたい音へフォーカスしやすくなります。他方で低音は抜け気味となるため、中高音よりのバランスに感じるようになり、スッキリとしたサウドになります。かなり特徴的なサウンド変化でデフォルトで装着されていますが、試聴の際は別のイヤピースがいいと思います。低音が少なめで中高音寄り、音場が広いタイプが好きという方におすすめです。

以上、DUNU HAYABUSA ULTRA(別名Falcon ultra)のレビューでした。

販売ページ:eイヤホン / ヨドバシ.com

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