FIIOからついにCDプレーヤー DM13は発表されました。この記事では製品情報およびレビュー情報を日本語でまとめていきます。
FIIO DM13の販売情報
発売日:2024年10月10日 価格:899元/BT版:999元
FIIO DM13の価格は中国価格の円換算では2万円前後となりました。Bluetoothが搭載、非搭載のバージョン違いがあるのは嬉しいですね。日本では2.5万円前後〜3万円近くを予想しています。レトロシリーズに対して日本代理店はCP13の時では販売に消極的かつ割高に設定してきたのでDM13もその辺りは覚悟する必要があるかもしれません。
FIIO DM13のスペック
スペック
モデル名 | DM13 |
製品カテゴリー | ポータブルCDプレーヤー |
サイズ | 約144*137*27mm |
重量 | 約450g |
ディスプレイ | LCDディスプレイ |
定格 | 5Vー2A(USB Type-C) |
DAC | CS43198*2 |
アンプ | SGM8262*2 |
出力 | 3.5/4.4mm PO・LO 3.5mm LOと共通で光・同軸 |
最大出力 | 3.5mm PO:160mW 4.4mm PO:600mW |
機能 | デスクトップモード ESP USB出力?(リッピング機能あり) |
Bluetooth版 対応コーデック | aptX / aptX Low Latency / aptX HD / SBC |
インターフェース
FIIO DM13の製品概要
プロフェッショナルなバランス出力を備えたHiFiポータブルCDプレーヤー「FIIO DM13」
今回発表するのは、2023年上半期から1年半にわたる開発を経て誕生した新製品です。これまでの努力を重ねて磨き上げられた全く新しいポータブルCDプレーヤー「FIIO DM13」。この製品は、HiFiクオリティの音質を持ち、バランス出力を搭載したオーディオグレードの仕様のCDプレーヤーです。
CD再生の原点に戻る——あなたの最後のCD体験はいつですか?
時が経つのは早いもので、最後にCDを買ったのは10年前だという方も少なくないでしょう。2024年、再びCDを手にするとしたら、どんなプレーヤーが理想でしょうか?私たちが目指したのは、アナログ出力だけでなく、デジタル出力にも対応し、あらゆる機能が詰まった多機能型CDプレーヤー。デザインは新しく、技術は最新、そして若者にもフィットするプロフェッショナルなポータブルCDプレーヤーです。
HiFi音質を実現するプロフェッショナルなオーディオアーキテクチャ
FIIO DM13は、Cirrus Logic社のフラッグシップDACチップ「CS43198」を2基搭載し、さらに2つの低ノイズ・高出力HiFiイヤホンアンプ「SGM8262」との強力なコンビネーションにより、圧倒的なHiFi音質を提供します。2つのDACと2つのアンプ、さらにバランス出力を備えた構成は、ポータブルCDプレーヤーとしては前例のない技術です。
独立DACを備えた音質の違い
HiFiオーディオ製品と一般的なコンシューマー製品の最大の違いは、独立したDACを持っているかどうかにあります。独立DACを持つ製品は、より豊かでクリアな音質を実現します。FIIO DM13は、2基のCS43198チップを搭載し、99段階の細かい音量調整を可能にしています。特に音量が最小や最大の状態でも、音質の変化を最小限に抑えた精密な調整が可能です。
ポータブル性と高性能の両立
FIIO DM13は、製造技術と構造デザインを最適化し、144×137×27mmというコンパクトなサイズを実現しました。これにより、従来のCDプレーヤーに比べてさらに薄く、小型で、通勤時などの外出にも最適です。また、背面にはESP(Electronic Shock Protection)を備えており、持ち運びや据え置きの使用のどちらでも、安定したクリアな音質を楽しむことができます。
小型ながらパワフルな音質体験
コンパクトなボディにもかかわらず、FIIO DM13は600mW+600mWの強力な出力を誇り、単端子出力とバランス出力のどちらでも卓越した音質を提供します。さらに、LO(ラインアウト)出力も非常に強力で、据え置き型のCDプレーヤーよりも高い出力を実現。外出時でも自宅での使用でも、驚異的な音質体験をお届けします。
使いやすさと精緻なデザイン
FIIO DM13は、シンプルかつエレガントなクラムシェルデザインを採用。側面のボタンを軽く押すだけでカバーがスムーズに開閉し、CDを手に取る瞬間に音楽を楽しむための儀式的な体験が得られます。広々としたディスクスペースにより、高速回転時にディスクが傷つくリスクを大幅に低減し、大切なディスクをしっかり保護します。
安心のフリップタイプの開閉設計
CDプレーヤーに詳しい方なら、吸入式よりもフリップ式の方が信頼性が高く、ディスクに傷が付きにくいことをご存じでしょう。FIIO DM13はフリップ式の開閉を採用してますのでその点でも安心してお使いいただけます。
高精度LCDディスプレイと最新の技術を採用
FIIO DM13は、高コントラスト・長寿命のLCDディスプレイを採用。音量、トラック番号、再生時間などの情報をクリアに表示し、プレーヤーの状態を常に把握することができます。さらに、長時間の使用でも焼き付けを起こさない設計で、安心してご使用いただけます。また、多くの競合がデジタルドット表示を採用する中、私たちは時代に合ったLCD表示を選択しました。21世紀のHiFi製品にふさわしい、3段階の明るさ調節が可能な表示機能で、さまざまな使用シーンに対応します。
多彩な接続オプションと拡張性
FIIO DM13は、3.5mmシングルエンド出力と4.4mmバランス出力を前面に搭載し、2つの出力を同時に使用することも可能です。これにより、家族や友人と一緒にCDの美しい音楽を共有することができます。背面にはシングルエンド出力とバランス出力のラインアウト端子を備え、アクティブスピーカーやアンプにも簡単に接続できます。さらに、光デジタル出力や同軸デジタル出力をサポートし、外部DACや他の機器との連携もスムーズに行えます。
CDリッピング機能で音楽をさらに楽しむ
ユーザーの要望に応え、FIIO DM13にはCDリッピング機能を追加。お気に入りのCDをWAV形式でUSBストレージに保存し、パソコンやプレーヤー、カーステレオで再生することが可能です。また、専門ソフトを使って、CDの楽曲をPCやスマートフォンに取り込むこともでき、いつでも楽しめます。WAV形式で保存されるため、1411kbpsの高音質を実現。編集やフォーマット変換も容易で、音質にこだわる方に最適です。
ギャップレス再生と便利なリピート機能
FIIO DM13は、ユーザー設定に応じたギャップレス再生をサポート。この機能は開発に多くの時間を要しましたが、ついに実現しました。これにより、曲間の途切れなく音楽を楽しむことができます。また、「お気に入り」機能を使って、お気に入りの曲をプレイリストに追加することが可能です。さらに、FIIO DM13はループ再生にも対応しており、1曲リピート、シャッフル再生、アルバム全体のリピートなど、さまざまな再生モードを選ぶことができます。
高音質Bluetooth伝送で自由なワイヤレス再生 *BT版のみ
FIIO DM13は、最新のQualcomm Bluetoothプラットフォームを搭載し、aptX、aptX Low Latency、aptX HD、SBCなど、従来のポータブルCDプレーヤーがサポートしていなかった高品質Bluetooth再生を実現しました。これにより、ワイヤレスでもクリアで高音質な音楽を楽しめます。
デュアル電源モードと長時間バッテリー
FIIO DM13は、USB給電に加え、3750mAhの大容量リチウム電池を搭載。9時間以上の連続再生が可能で、長時間の外出でも安心して使用できます。また、USB電源を使用する「デスクトップモード」に切り替えれば、電池を消耗することなく長期間使用可能。これにより、バッテリー寿命も飛躍的に向上しました。
カラーバリエーションと価格設定
FIIO DM13は、シルバー、ブラック、ホワイト、レッド、さらには透明カバー付きの5色展開。どのカラーバリエーションも、プレミアムな質感と洗練されたデザインが魅力です。以下の価格でお求めいただけます。
スタンダード版:899元/DM13 Bluetooth版:999元/透明Bluetooth版:1,099元
あなたに最適なバージョンとカラーを選び、2024年最新のポータブルHiFi CDプレーヤーを体験してください。
FIIO DM13 レビュー情報
優れたデザインと多機能
FIIO DM13は、アルミ合金製の筐体とシンプルで洗練されたデザインが特徴で、透明な天窓バージョンを含む複数のカラーバリエーションが用意されています。スライド式の自動開閉メカニズムやLCDディスプレイを搭載し、視覚的な美しさと使い勝手を両立しています。また、3.5mmと4.4mmのヘッドフォンおよびラインアウト端子を備え、さまざまな接続シナリオに対応します。
高音質を支える先進的なDAC構成
FIIO DM13はCirrus Logic製のCS43198 DACチップを2基搭載し、さらに低ノイズHiFi運転アンプSGM8262との組み合わせで高い音質を実現しています。中立で透明感のあるサウンド特性を持ち、CDの細やかな音のディテールを忠実に再現します。また、660mWの高出力による平衡出力を備えており、幅広いヘッドフォンとの相性が良いです。
多彩な接続オプション
FIIO DM13は、光デジタル、同軸、USBなどの複数のデジタル出力手段を備えており、CDプレーヤーとしてだけでなく、デジタルトランスポートとしても機能します。Bluetooth対応版ではaptXやaptX HDなどの高音質コーデックに対応し、ワイヤレスでも高品質な音楽体験が可能です。USBポートを通じてCDトラックをWAV形式でリッピングすることもできます。
聴き疲れしない音質と多用途性
FIIO DM13は音のバランスが良く、低音の深みや空間的な広がりが際立ちます。クラシック音楽では楽器の定位感と層の明確さを、ポップスやロックでは歌声と楽器の繋がりを繊細に再現します。専用のHiFiシステムに接続して音質を最大限に引き出すことも可能で、デスクトップとしてもポータブルとしても優れた選択肢です。
FIIO DM13と水月雨 DISCDREAM2の比較
サウンドの違い
FIIO DM13
- 高域:やや明るく音色の伸びが良い
- 中域:密度が高く、人声が近く感じられる。特に女声が滑らかで美しい
- 低域:量感は適度で、弾力感と深みが特徴的。全体としてバランスが良く、横方向の広い音場が魅力
水月雨 DISCDREAM2
- 高域:柔らかく滑らかで、明るさは控えめ
- 中域:厚みがあり、男性ボーカルに適した表現力
- 低域:量感が多く、弾力と密度がある。全体として縦方向の音場が広く、音がしっかりとした印象
機能性と操作性の違い
FIIO DM13
- FIIO 4.4mmバランス出力、防振スイッチ、電源供給モード、CDトラック抽出機能を搭載
- Bluetooth機能(aptX HDなど対応)付きのモデルも選択可能
- 作り込みやデザインが精巧で、開閉ロック機能など細部まで配慮
水月雨 DISCDREAM2
- USB DAC機能を搭載
- •DM13に比べると機能は少ないが、シンプルで直感的な操作性が魅力
どちらを選ぶべきか?
FIIO DM13がおすすめの方
- 女声や弦楽器を中心に聴く方
- 携帯性やデザイン性、細部の使い勝手を重視する方
- Bluetooth機能やCDトラック抽出など、多機能性を求める方
水月雨 DISCDREAM2がおすすめの方
- 男性ボーカルや低音の豊かな音楽、ロックを中心に聴く方
- より柔らかく厚みのある音質を求める方
- シンプルな操作性とUSB DAC機能を重視する方
DISCMANとの比較
CDプレーヤーの歴史において「Discman」は象徴的な存在であり、そのポータブル性と音質は、当時のオーディオファイルにとって革新的でした。FIIOが新たに発売したDM13は、このレトロな感覚を現代に蘇らせた一台です。DM13は、コンパクトなサイズと洗練されたデザインにより、過去のDiscmanの伝統を受け継ぎつつ、最新の技術で進化を遂げています。特に4.4mmバランス出力やBluetooth機能、CDトラックのデジタルリッピングといった現代的な機能を備え、音質や操作性でも旧型Discmanを上回る性能を発揮します。音楽ファンにとって、CDの回転する姿を眺める儀式は格別であり、DM13はその魅力を最大限に引き出すデバイスといえるでしょう。ネット時代におけるCDの再評価を象徴する一台として、DM13は新たなCD文化の橋渡し役を果たしています。
手頃な価格でHiFiの世界を楽しめる
DM13はリーズナブルな価格ながら高品質なパーツと多機能を搭載しており、HiFi初心者から上級者まで幅広く楽しめる製品です。また、古いCDや新しい音源を物理的に収集する楽しみを提供し、単なる音楽再生機以上の価値を提供します。レトロ感とモダンな技術の融合を楽しみたい方に最適な一台です。
EARL(ライフスタイルDX)
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