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目次
FIIO JM21が1月31日に日本で発売開始されます。この記事では製品の特徴およびレビュー情報を日本語でまとめていきます。
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FIIO JM21販売情報
- 発売日:2025年1月31日(中国2024年11月10日)
- 価格:29,700円(1199元)
FIIO JM21はSND680の同価格では高性能なCPUを搭載し、DACチップもデュアル構成/4.4バランス搭載、その他DAPの機能としては概ね揃っている製品ながら、価格はエントリーモデルの中でも安く、円換算で2.5万円前後です。しかしJade Audioというサブブランドの製品であり、通常は直販とすることで価格を抑えているブランドあることから、日本価格は高くなることが予想されていましたが、まずは2月28日までの限定価格ということで3万円を切りました。3月以降は3.5万円前後が予想されます。
FIIO JM21 スペック情報
項目 | 詳細 |
---|---|
色 | ライトブルー |
素材 | アルミ合金+プラスチック |
サイズ | 約120.7×68×13mm |
重量 | 約156g (クリアケースを除く) |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 680 |
ストレージ | 3GB RAM+32GB ROM (使用可能22GB) |
拡張ストレージ | 標準TFカードスロット 最大2TBまで対応 |
OS | Android 13 |
動作モード | Androidモード/Pure Musicモード/ USB DACモード/ Bluetooth受信モード |
Wi-Fi | 2.4GHz/5GHz DLNA、AirPlay、Wi-Fi伝送対応 |
DACチップ | CS43198 ×2 |
オペアンプ | SGM8262 ×2 |
画面 | 4.7インチ高解像度スクリーン (750×1334) |
出力端子 | 3.5mmPO+同軸出力+ラインアウト 4.4mm BAL+ライン出力 |
USB端子 | Type-C USB2.0(データ転送/充電/USB Audio対応) |
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluetooth送信 | SBC/AAC/aptX/aptX HD/LHDC/LDAC対応 |
Bluetooth受信 | SBC/AAC/LDAC対応 |
ネイティブ解像度 | 384kHz/32bit;DSD256(ネイティブ) |
USB DAC | 384kHz/32bit;DSD256(ネイティブ) |
USB Audio | 768kHz/32bit;DSD512(DoP/D2P/ネイティブ対応) |
同軸出力 | 384kHz/24bit;DSD128(D2P/DOP対応) |
出力1 | L+R ≧ 245mW+245mW(32Ω/THD+N<1%/シングル) |
出力2 | L+R ≧ 700mW+700mW(32Ω/THD+N<1%/バランス) |
S/N比 | ≧ 130dB |
ノイズ | <1.5μV |
出力インピーダンス | <1Ω |
THD+N | <0.0006% |
バッテリー | 2400mAh |
再生時間 | シングル端子12.5時間 バランス端子9.5時間 |
充電時間 | 約2時間(5V2A充電) |
FIIO JM21の製品概要
エントリープライスでフラッグシップ級のプロセッサを搭載
FIIO JM21は、同クラス製品を超える最新プロセッサ「Qualcomm Snapdragon 680」を採用しています。6nmの先進的なプロセス技術、8コアKryo™ 265アーキテクチャ、最大クロック周波数2.4GHzを実現し、パフォーマンスの大幅な向上と消費電力の削減を両立。さらに、カスタマイズされたAndroid 13オープンシステムを搭載し、操作はスムーズで流れるような使い心地を提供。Apple Musicなどのストリーミングアプリを自由にインストール可能です。
注記: Android 13システムはメモリ使用量が大きいため、コスト制約上、JM21のRAMは3GBに制限されています。快適な使用体験を確保するため、音楽ストリーミングアプリのみのインストールを推奨し、それ以外のアプリの使用は控えてください。また、音質と操作性を保つために、複数のアプリを同時に起動しないでください。
超軽量・薄型ボディ、指先を流れる旋律
全く新しいライトブルーのコントラストカラー設計を採用し、片手で持てる軽さと快適なグリップ感を実現。小指へを負担から完全に解放します。さらに、4.7インチの高解像度スクリーンを搭載。指先で軽くスワイプするだけで、旋律が細やかに、そして優雅に流れます。
迫力のサウンド、700mWの強力な駆動力
厚さ13mmの超薄型ボディにハイエンドクラスの回路設計とチューニングを実現。FIIO JM21はバランス出力で700mW+700mWの高出力を誇り、Low・Mid・Highの3段階の独立ゲインを搭載。それぞれ独立した音量カーブを持つため、異なるインピーダンスのヘッドホンやイヤホンに最適化され、より良いリスニング体験を提供します。
デュアルフラッグシップDAC CS43198、完全バランスオーディオアーキテクチャ
FIIO JM21はCirrus Logic製フラッグシップDAC「CS43198」を2基、高性能オペアンプ「SGM8262」を2基組み合わせたフルバランスのオーディオアーキテクチャを採用。複数製品で培った技術を基に、電力供給の最適化や前後段ゲインの調整を進化させ、より広いダイナミックレンジと豊かな音楽性を実現しました。
その他機能など
独自開発のDAPSシステムで全域SRC回避、カスタムされたデュアル水晶、12.5時間の長時間再生、USB DAC、4.4mm+3.5mmヘッドホン出力端子、SPDIF/USB/ラインアウト対応、LDACコーデック対応の双方向Bluetoothなど
FIIO JM21の実物写真
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FIIO JM21の試聴レビュー
- 軽量でコンパクト、iPhoneより少し分厚く感じるものの、重さは軽い
- サウンドは、FIIOのこれまでCS43198を採用しているDACと大きな違いはなし
- Pure Musicモードでは、ドングルDACに比べればノイズレスな印象で若干優位な印象
- 動作はこれまでのFIIOのDAP製品のなかで最もサクサク。特に画面の切り替えやコンロールセンターの動作が軽かった
FIIO JM21 レビュー情報
FIIOの新型ポータブルHi-Fiプレーヤー「JM21」は、若い世代に向けて投入した最新作として注目を集めています。その特徴的な設計と、現代の音楽体験に対応した多機能なアプローチは、これからのエントリープレーヤーの新しい基準となる可能性を秘めています。流行曲やポップスを中心に聴くユーザーにはもちろんのこと、デジタル出力やBluetoothレシーバーとしても十分な性能を発揮します。ハイエンドプレーヤーに手が届かないユーザーにとって、あるいは入門用として、JM21は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
コンパクトで軽量、手に馴染むデザイン
FIIO JM21の第一印象は、その「軽量さと薄さ」。13mmという厚さ、156gの軽量な筐体は、手持ち感が抜群です。4.7インチのコンパクトなディスプレイと相まって、片手での操作も容易。Android 13を搭載し、操作性と利便性を兼ね備えています。
さらに、FIIO特有のモダンなデザインも特徴。スカイブルーのフロントパネルと格子模様が施された銀色の背面パネルは、美しさと機能性を両立。付属の保護ケースやガラスフィルムも、実用性と外観の保護を同時に叶えるアクセサリーです。
高性能プロセッサと充実の拡張性
FIIO JM21は、ポータブルHi-Fiプレーヤーとして初めてQualcomm Snapdragon 680を搭載。この最新プロセッサにより、前世代のSnapdragon 660と比較して約10%の性能向上と、省電力性を実現しています。この性能により、最大12.5時間の再生が可能です。また、デュアルCirrus Logic CS43198 DACチップと独自のアンプ設計を組み合わせることで、出力はバランスモードで最大700mW(32Ω)に達します。この出力性能は、ポータブルプレーヤーとしては非常に優れています。
USB DACモードや双方向Bluetooth接続にも対応しており、LDACやaptX HDなどの最新コーデックを活用可能。3.5mmイヤホンジャックと4.4mmバランス接続の両方に対応し、デジタル出力としても利用できます。これにより、Bluetoothイヤホンからハイエンドの有線ヘッドホンまで、幅広い接続が可能です。
サウンド:流行曲やPOPSに特化したチューニング
FIIO JM21のサウンドは、FIIOらしい「クリアで緻密」な特徴を持ちつつも、特に中低域に焦点を当てたPOPS向けのチューニングが施されています。
低音域:量感が豊かで弾力性があり、リズムの迫力を強調。
中音域:ボーカルの厚みと存在感が際立ち、特に女性ボーカルの透明感が特徴。
高音域:明るく繊細で、楽器のディテールを鮮やかに表現。
大規模な横方向の音場感や奥行きよりも、中低域の力強さや密度感を重視したサウンド設計が特徴です。特にポップスや流行曲では、ボーカルや楽器の質感を豊かに感じられます。
多機能な使い勝手
FIIO JM21は機能面でも非常に充実しています。FIIO Musicアプリを中心に、Wi-Fi経由でのDLNAやAirPlayに対応し、SpotifyやTidalなどのストリーミングサービスを快適に利用可能。また、音量調整やモード切り替えを簡単に行える物理ボタンの配置や、使い勝手の良いインターフェースも魅力です。さらに、Line Out出力モードを活用することで、外部スピーカーやアンプとの接続も容易。Bluetooth転送やデジタル出力といった拡張性も、この価格帯では他に類を見ないほど優れています。
以上です。
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価格:29,700円(1199元)
EARL(ライフスタイルDX)
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