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FIIO K17の特長とレビュー情報|K9PRO後継のデスクトップ型DACアンプ/レトロデザインと充実の機能を解説

Fiio K17 Eye Catcher

FIIOは2025年1月9日に新たなデスクトップ型DACアンプ「K17」を中国市場で発売しました。本記事はK17の詳細なスペック、デザイン、機能、音質、そしてK9PROとの比較を通じてその魅力を徹底解説します。

FIIO  K17とは?FIIO K17は K9PROシリーズの後継機で、デザインとアンプ構成が大きく変わり、機能性もグレードアップしたモデルです。K19と同じ31段階ロスレスPEQを搭載し、柔軟な音質調整が可能で、 DACにはAKM製フラッグシップ DAC構成「AK4191 + AK4499EX×2」を採用。独立構造のAB級トランジスタ回路を採用し、4000mW+4000mWの出力でヘッドホンも余裕でドライブできます。その他にもイーサネット/WiFiによるストリーミング再生やUSBメディアによるローカル再生、リモコン対応などFIIOハイエンド製品同等の先進の機能が詰まった1台となっています。
FIIO
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FIIO  K17の主な特長

  • AKM製フラッグシップDAC構成: AK4191とAK4499EX×2を採用
  • 31段階ロスレスPEQ機能: プロフェッショナルDSPチップM21586Qと高性能ADCチップES9821Qにより、柔軟な音質調整が可能
  • 独立構造のAB級トランジスタ回路: バランス出力時に4000mW+4000mWの大出力を提供し、高インピーダンスのヘッドホンも余裕でドライブ
  • 多彩な接続オプション: Wi-Fi、イーサネット、USB、Bluetooth 5.1(aptX HD、LDAC対応)など、豊富な入出力端子を装備
  • レトロで優雅なデザイン: 3.93インチのタッチスクリーンとオレンジ色のバックライトがクラシックな雰囲気を演出

発売日と価格

  • 発売日:2025年1月9日(中国)
  • 価格:5,499元(約12万円相当)

FIIO K17の価格は日本円換算で約12万円相当とK9PROと同価格帯となっています。他方で新たに豊富な機能が追加され、内部設計もアップグレードされていることから日本の価格は良くて15万円前後、代理店次第では18万円近くまで値上げしてくるリスクもあると見ています。

スペック表

ブラック / シルバー
本体サイズ約244.6×213×66.8mm
重量約2750g
メインコントローラーX2000
DACチップAK4191+AK4499EX×2
USBコントローラーXMOS XU316
BluetoothチップQualcomm QCC5125
ディスプレイ3.93インチLCDスクリーン
BluetoothバージョンBluetooth 5.1
コーデックSBC/AAC/aptX/aptX LL/aptX HD/aptX Adaptive/LDAC
USB DAC768kHz/32bit、DSD512(ネイティブ)
同軸入力192kHz/24bit、DSD64
光入力96kHz/24bit
ローカル再生
(USBメディア)
384kHz/32bit、DSD256
ストリーミング再生384kHz/32bit、DSD256(DOP)
同軸出力192kHz/24bit、DSD64
光出力192kHz/24bit、DSD64
出力1L+R≧1850mW+1850mW
(32Ω単端、THD+N<1%、スーパーヘッドフォンモード)
出力2L+R≧4000mW+4000mW
(32Ω平衡、THD+N<1%、スーパーヘッドフォンモード)
出力3L+R≧240mW+240mW
(300Ω単端、THD+N<1%、スーパーヘッドフォンモード)
出力4L+R≧950mW+950mW
(300Ω平衡、THD+N<1%、スーパーヘッドフォンモード)
RCA出力L+R=2.5Vrms+2.5Vrms
(1kHz@10kΩ)
XLR出力L+R=5Vrms+5Vrms
(1kHz@10kΩ)
周波数応答20Hz~90kHz、減衰<3dB
SN比≧125dB(Aウェイト)
ノイズフロア<2.6μV(Aウェイト)
THD+N<0.00045%(1kHz/-10dB@10kΩ)

インターフェース

K9PROシリーズとの比較

モデル K17 K9PRO LTD/ESS
DACチップAK4191 + AK4499EX×2AK4499EQ/ES9038PRO*2
アンプAB級トランジスタアンプTHX AAA 788+アンプ
接続性USB、Bluetooth、光・同軸の他
Wi-Fi、AirPlay、ROON Ready等も対応
USB、Bluetooth、光・同軸
デザインレトロで洗練されたデザイン
タッチスクリーン搭載
モダンで無骨なデザイン
出力性能バランス4000mW+4000mW(32Ω時)バランス2000mW+2000mW(32Ω時)
価格日本未定(中国約12万円程度)約15万円

製品概要

最新世代のデスクトップ型DACアンプFIIO K17はレトロで優雅なデザインと最先端技術が織りなす新たなシンフォニーで、独自の設計、強力な性能、そして豊富な機能をさらに輝かせています。K17は、K9PROシリーズの後継機種であるだけでなく、FIIOのハイエンドDACアンプ分野における新たな挑戦です。

プロ仕様の高精度31段階ロスレスPEQ

FIIO K17にはプロフェッショナルDSPチップM21586Qと高性能ADCチップES9821Qが搭載されています。さらに、カスタム超低位相ノイズの水晶振動子や、倍精度浮動小数点(double precision floating-point)、360MHzの高クロックDSPのサポートにより、すべての入力モードで31段階ロスレスPEQ機能を実現しています。このPEQ機能では、PCM 44.1kHz~96kHzの範囲で元のデータを保ちながらEQ処理が可能です。±12~-24dBのゲイン調整や、0.4~128のQ値調整など、多彩な音響パラメータの精密な調整をサポート。また、EQカーブのエクスポート/インポート/共有/保存も可能で、ユーザーが簡単にPEQを活用したカスタムサウンドを作り上げられます。

AKMフラッグシップDAC構成

FIIO K17にはAKMのフラッグシップ級DAC構成であるAK4191 + AK4499EX×2を採用。2基のAK4499EXが左右のチャンネルをそれぞれ個別に処理し、8チャンネルから4チャンネルへのLPF設計によってコモンモード干渉を効果的に減少させます。デジタル/アナログ完全分離構造と、AKM独自の新技術である「DWA ROUTING技術」を採用することで、音のバックグラウンドをさらにクリーンにし、解像度を飛躍的に向上。純度の高い、繊細なリスニング体験を実現します。

独立構造のAB級トランジスタ回路によるヘッドフォンアンプ

FIIO K17は初めて独立型アンプ回路を採用し、OP + トランジスタ回路設計と、オン・セミコンダクターのMJE243G/253Gのペアトランジスタを搭載。大電流・低インピーダンス出力を実現しました。バランス出力時には4000mW + 4000mWという大出力を誇り、これはK9PRO ESSの約2倍に相当します。これにより、大型ヘッドホンや高インピーダンスのイヤホンを余裕を持ってドライブでき、柔らかで自然、そして心地よい音楽体験を提供します。

その他注目ポイント

  • •フルバランス設計
  • •超低位相ノイズの水晶振動子を3基搭載
  • •35W低ノイズ・低リプルのリニア電源
  • •赤外線リモコン標準装備
  • •2.4G/5GデュアルバンドWiFi + ギガビットイーサネット対応
  • •ストリーミング再生/ローカル地再生対応

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レビュー情報

レトロデザインとリッチなサウンドが魅力のデスクトップ型DACアンプ

FIIO K17は、クラシックなデザインとサウンドを兼ね備えたデスクトップ型のDACアンプです。従来のKシリーズと異なるアプローチで設計されたこの製品は、サウンド、機能、デザインの面で新たな価値を提供します。FIIO K17とK19の比較も交えつつ、特徴を5つのポイントでレビュー情報をまとめます。

1. 外観と設計:レトロデザインでかつ操作性も抜群

FIIO K17はレトロデザインが魅力です。

  • 3.93インチのタッチスクリーンと5つのノブが配置されたフロントパネル
  • バックライト機能や排熱機構の細やかな設計で、見た目の美しさと実用性を両立

一方、K19は直立可能な設計や専用アクセサリーがあり、省スペース性ではK19が優れています。

2. 豊富な機能と拡張性:新たな進化

K17はLinuxシステムを搭載し、Wi-Fi、ストリーミング再生(AirPlay、ROON Ready対応)、ローカル再生などの豊富な機能を搭載しています。接続端子も豊富で拡張性に優れています。

  • USB、光デジタル、同軸、Bluetooth(aptX HD、LDAC対応)
  • RCA、XLRなどのライン出力
  • Wi-Fi、ストリーミング再生(AirPlay、ROON Ready対応)、ローカル再生

しかし、DLNA非対応やUSB-Cのみが一部のユーザーにとって課題となっています。

3. サウンドの特徴:K19との比較

K17のサウンドはリスニングの楽しさにフォーカスした設計です。

  • K17:柔らかくリッチな音質で、三音域(高域、中域、低域)がバランス良く調整されています。特に中高域の透明感や低域の自然な抜け感が特徴です。
  • K19:よりプロフェッショナルな音質を提供し、空間表現や音の密度でK17を上回ります。一方で、K17は音の粒感がより精細です。

4. 使用感とカスタマイズ:高い柔軟性

K17は操作性に優れ、リモコン対応や直感的なUI設計で使いやすさを追求しています。また、PEQ機能や豊富な接続端子により、サウンドのカスタマイズやさまざまな機材との組み合わせが楽しめます。一方、K19はさらに高度なPEQ設定が可能で、よりプロ仕様の設計となっています。

5. 総評:FIIO K17の位置付け

FIIO K17は、5,000元台という価格帯でサウンド、機能性、操作性を兼ね備えたDACアンプです。K19がプロフェッショナル向けの位置付けであるのに対し、K17は幅広いオーディオマニアに適した製品です。音楽を「楽しく聴く」ことを重視した設計が、よりリスニング寄りのサウンドを際立たせています。

以上です。

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EARL(ライフスタイルDX) 
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EARL

FIIO製品を中心としたオーディオ情報を発信しています。FIIO製品は専門的に最新情報を最速でお届けすることを目指しています。当ブログではFIIOのイヤホンの全ておよび2022年以降の新製品の多くを購入し、レビューを行なっております。

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