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FIIO M23最新情報/ミドルクラス/第2のサブフラグシップDAP/AK4191EQ+AK4499EX構成採用/デスクトップモード搭載

Fiio M23最新情報

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FIIO M23が2024年3月31日に中国発売となります。それに合わせて3月27日に新製品発表会が開催されていましたので、その内容を日本語に意訳してまとめていきます。日本でも4月26日に発売開始となります。

tipsFIIO M23はM11Plusの後継機となるミドルクラスのDAPです。FIIO M23はFIIOのミドルクラスDAPでありながら、DACチップにはAK4191EQ+AK4499EXの現存AKMのフラグシップ構成で、アンプ回路にはTHX AAA 78+、最大出力は1000mWなどサブフラグシップ級の構成と機能を備えています。そして価格はアルミニウム筐体版で4499元(日本円換算で約9万円)とリーズナブルな範囲に抑えていましたが、日本の価格は値上げされ12.5万円となってしまいました。しかしFIIO M23はM11Plusから正統進化しながらも、価格を維持してスペックアップを図っており、さらに強化された急速充電、POWER IN端子やデスクトップモード切替スイッチの搭載などM15Sよりも使い勝手が向上している点はFIIOのDAPの中で魅力的な選択肢となっています。
FIIO
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FIIO M23 発売日・価格

発売日:2024年4月26日(中国3月31日) 

価格:アルミニウム版125,400円(4499元)/ステンレス版159,500円(5499元)

販売ページ:Amazon  / eイヤホン / Aliexpress

事前計画では4999元となっていましたが、結果は4499元と日本円換算で10万円を切る水準となりました。M11 Plusよりもスペック・機能が強化されながら、価格が維持されたことは魅力的です。ただし、日本販売価格は現行のM11Plus ESSと同じ価格設定と予想されますので、10万円弱〜過去値上げ後の12万円近くになると考えられます。そのためステンレス版は12万円〜14万円と予想します。(追記)日本の価格はアルミニウム版で12.5万円、ステンレス版で15.9万円と予想を上回る価格設定となり、円安の厳しい状況もありますが海外価格とのギャップが大きいです。それでもAKMフラグシップ採用製品というカテゴリーでは平均的な価格水準となっています。

FIIO M23とM11Plusとの比較

FIIO M23とM11Plus ESSとの簡単な比較表を作成しました。M23の場合、アンプ回路はM11Plusは78で、M23は新設計の78+となっています。

主な違い

  • DACチップがAK4191EQ+AK4499EXに変更
  • アンプ回路がTHX AAA 78+にアップグレード
  • 最大出力が1000mWに増加(約66%増加)
  • SoC、RAM等のメインコントロールに変更はないものの、Androidは2024年中に12へアップグレード予定
  • ディスプレイ、大きさ、重さに変更なし
  • デスクトップモード追加、それに合わせゲイン設定も一つ追加され4段階に
  • 充電・データ転送共有のUSB端子に加えて、POWER IN専用USB端子の追加
  • バッテリー容量は500mAh減少し、持続時間は3.5時間減少
  • 充電時間は1時間以上の短縮(80%までなら1時間)

比較表

モデルM23M11Plus ESS
価格アルミニウム:4499元
ステンレス:5499元
アルミニウム:9.9万円前後
ステンレス:14万円前後
*中国価格は4499元/4999元
カラーアルミニウム:ネイビー
ステンレス:シルバー
アルミニウム:ブラック
ステンレス:シルバー
SoCSnapdragon660Snapdragon660
Android
*カスタムOS版
初回Android10
年中旬に12へアップグレード
Android10
RAM+ROM4GB+64GB4GB+64GB
DACAK4191EQ+AK4499EXES9069AS
アンプ回路THX AAA 78+THX AAA 78
最大出力@32Ω1000mW600mW
ゲイン4段階3段階
ディスプレイ5.5インチ5.5インチ
サイズ136.5*75.7*18.1mm136.6*75.7*17.6mm
重量アルミニウム:299g
ステンレス:392.3g
アルミニウム:295g
ステンレス:400g
デスクトップモードあり
(切替スイッチあり)
なし
電源用USB端子
(POWE IN端子)
ありなし
バッテリー5,500mAh6,000mAh
バッテリー持続10.5h14h
充電時間80%まで1時間、50%まで35分
(最大30W5.5A充電)
3時間
(最大27W3A充電)

FIIO M23スペック情報

主な変更点に関連する特徴をピックアップしています。

AKMフラグシップDACの復活

FIIO M23 DAC

FIIO M23の前世代との主な違いはAKMのフラッグシップDACの復活です。FIIO M23はAK4191EQ + AK4499EX 採用しています。FIIOではQ15においてこのフラッグシップ構成を初めて搭載し、そのサウンドはユーザーから主に「クオリティとテイスト」で好評を得ています。さらにK9 AKMでも経験を磨いており、FIIO M23への採用は今回で3回目となります。

デスクトップモードと独立したPOWER INインターフェースの搭載でより便利に

M23 電源端子

FIIO M23ではFIIOのDAPの中で初めてデスクトップモードの切替スイッチが搭載されています。そしてデスクトップモードがオンになると、M23はUSB給電をバイパスし、完全に外部から電力が供給されます。このとき、内蔵バッテリーは使用されないため、バッテリー寿命を効果的に延ばすことができます。デスクトップモードは特許取得にも成功しています。さらにFIIO M23には、通常のUSBインターフェースとは別に独立した POWER IN専用USBインターフェースも搭載し、そのインターフェースから高速給電することでウルトラハイゲインが有効になります。アンプの駆動力をさらに解放し、出力パワーが向上します。このとき最大1000mW + 1000mWの出力で、ハイインピーダンスのヘッドホンをより適切に駆動することができます。発売時点の仕様では、もう一方の通常のUSB端子は接続先のデバイスの電力を消費しません。そのためスマートホンと接続してUSB DACとして使用するのにも適しています。このデュアル USBタイプCインターフェースはFIIOのDAPにおいて初めて採用しています。これは急速充電器が広く入手可能になったためで、今後この独立したPOWER IN専用のUSBインタフェースにより、ユーザーは「デスクトップ モード」をより便利に使用できるようになります。

THX AAA 78+へのアップグレード

M23 アンプ

FIIOはTHX社のアンプアーキテクチャーを最も早く採用し、最も広く使用されている製品を持つことから、最も熟練したオーディオメーカーであるはずです。M11 Pro および M11 Plusに採用したTHX AAA 78アンプは世界中のユーザーに愛されています。そして数年間の研究開発を経て、FIIO M23ではTHX AAA 78+アンプにアップグレードされ、大幅なパフォーマンス向上が可能となりました。FIIOの主力デスクトップストリーマーであるR9のアンプ設計と同様に、M23のアンプには2つの主要なアップグレードと改善を加えました。それは高電圧電源 + バランス駆動です。CPUに例えるとM11 Plus ESSはクアッドコア、M23は8コア+オーバークロックのようなイメージになります。

初のチャージポンプを利用した充電を採用し、30Wの急速充電が可能に

FIIO M23バッテリー

FIIOがチャージポンプ技術を適用したのはM23が初めてであり、おそらくHiFi業界でも初めての試みです。最大30Wの充電が可能となります。ユーザーの使用シーンを分析するとバッテリー残量が30%未満になると充電が開始され、バッテリー残量が90%に達すると充電が停止します。この時の充電時間は約50分で、90%でのバッテリー持続時間は約7時間ですので、1日の平均使用時間を4時間とした場合、おおよそ30分以内の充電でも1日の使用時間を満たすことになります。チャージポンプの主な特徴として高効率な電力変換が可能であり、発熱が少ないことが挙げられます。この技術を利用することでFIIO M23では安全で信頼性が高く、長期のバッテリー寿命を可能にします。バッテリー容量は5500mAh、シングルエンドバッテリー寿命は約10.5時間、バランスバッテリー寿命は約9時間で、毎日の音楽鑑賞のニーズを十分に満たします。

さらに洗練された外観へ

FIIO M23外観

FIIO M23の外観はFIIOのミドルクラスDAPの伝統的なデザインである六角形のハニカム + ダイヤカットスタイルのデザインを引き継いでいます。多くの人から「六角戦士(六边形战士)」の愛称で呼ばれています。これはシンプルで質感を損なわずに明るいデザインが特長で、 M23もこのデザインを踏襲するのが最も適していることは間違いありません。また外観の大きな変更だけで注目を集めることも期待していません。一方で前世代M11Plusとの微妙な違いはユーザーからのフィードバックを反映しています。ユーザーの持つデザイン美学を反映し、FIIO M23の本体カラーはブラックやチタンカラーの統一色ではなくなり、アルミニウム版ではフレームの色がネイビーに、バックカバーは強化ガラスに変更されました。これにより、どの角度から見てもくすんだ印象がなくなり、さまざまな角度からデザイン美学を体験できます。ディスプレイは引き続き720×1440の5.5インチで、18:9は黄金比であり、持ち心地も良いです。さらに注目すべき変更はFIIO M23では出力端子の装飾リングを復活させたことです。FIIO M23の安定性と変化を最大限に表現することを意味します。FIIOに詳しいユーザーは、M11 Pro、M11 Plus LTD、M11 Plus ESSにアルミニウムバージョンとステンレススバージョンがあったことを知っていますが、今回FIIO M23もアルミニウムバージョン(ネイビー)とステンレスバージョン(シルバー)の2つのバージョンを発売します。ステンレスバージョンはSU316のステンレススチール製で、耐摩耗性、耐腐食性、指紋防止効果に優れています。アルミニウムバージョンの重量は約300g、ステンレスバージョンの重量は約392gです。

FIIO M23 RGB

またFIIO M23では電源ボタンのライティング仕様がM11 Plus ESSからアップグレードされ、RGBライトをサポートしました。サンプリングレートに対応した色が点灯します。そしてこの点灯パターンはこの機能を使用して設計された他のFIIOのDAPとも一致しています。

以上です。

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