
FiiO M9は、当時のエントリーモデルのDAPです。音質はX5 3rdに近い傾向を持ちながらも、音場の狭さや中高音域の刺さりが若干気になる点があります。しかし、Bluetoothレシーバーモードを搭載しているため、現在でも使い勝手の良いDAPです。本記事では、M9の音質や操作性、利便性について解説します。
製品概要
製品ページ https://www.fiio.jp/products/m9/
製品種別:デジタルオーディオプレイヤー(DAP) *生産終了品
DACチップ:AK4490
FiiO M9レビュー|X5 3rdに近いがやや狭い音場
M9のサウンドは、X5 3rdと似た音の傾向を持っています。ただし、X5 3rdと比較すると中高音域がやや刺さり気味で、音場が狭い印象があります。それでもエントリーモデルとしては優秀で、低音の厚みや全体的なバランスの良さを感じられるサウンドです。音楽ジャンルを問わず使いやすいDAPですが、広い音場や滑らかな高音を求めるなら、X5 3rdのほうが適しているでしょう。
FiiO M9の操作性|サクサク動作するがPure Music Modeなし
M9はX5 3rdよりもAndroidのバージョンが新しいため、設定画面などの基本動作は比較的サクサク動きます。しかし、一方でPure Music Modeが搭載されていないため、FiiO Musicアプリでさえも動作が重くなることがあります。また、M9はGoogle Playにアクセスできるアプリがプリインストールされていないため、サードパーティアプリをインストールするにはPCが必須です。なお、主要なストリーミングサービスでは、Amazon MusicをPC経由でインストール可能でしたが、動作が重く、使うことは難しいです。
利用できないサービス
- Google Playがプリインストールされていない
- 一部のアプリは動作が重く、快適に使うには辛抱が必要
Bluetoothレシーバーモード搭載!スマホからの高音質再生が可能
M9は、Bluetoothレシーバーモードを搭載しているため、スマートフォンからLDACやaptXでワイヤレス接続が可能です。これにより、スマホで再生した音楽をM9経由で高音質に楽しむことができます。この機能のおかげで、たとえストリーミングアプリの動作が重くても、スマホ側で操作してM9で再生するという使い方ができます。古い製品ながらも、利便性の高い機能を備えている点は大きなメリットです。
DACモードの遅延に注意!音楽再生向けDAP
M9にはUSB DACモードが搭載されていますが、遅延が発生するため、動画やゲームには適していません。音楽を聴く用途であれば問題ありませんが、PCと接続しての動画視聴やリアルタイムの音声再生を求める場合には注意が必要です。
FiiO M9の入手性と価格|1万円以下なら即買いの高コスパDAP
M9は、X5 3rdと比べると音質面で劣るものの、Amazon Musicが使えることやBluetoothレシーバーモードが搭載されていることから、現在でも使いやすいDAPです。ただし、中古市場での流通が非常に少なく、入手が困難なのが難点です。Mシリーズの中でも、価格と機能のバランスに優れた製品であるため、中古で1万円以下で見つけたら即買いレベルのモデルといえます。
まとめ|FiiO M9はエントリー向けながらも実用性の高いDAP
FiiO M9は低音の厚みとバランスの取れたサウンドが魅力です。
こんな人におすすめ!
- X5 3rdに近い音質を低価格で楽しみたい方
- スマホからLDACやaptXでワイヤレス再生したい方
- 中古でコスパの良いDAPを探している方
現在では入手が難しいですが、中古で1万円以下で見つけたら即買いレベルのコスパの高いモデルです。ストリーミング利用を考えている方には多少の不便さがありますが、Bluetoothレシーバーモードを活用すれば、今でも十分に実用的なDAPとして活躍できます。

EARL(ライフスタイルDX)
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