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FiiO Q3は、定位感に優れたポータブルDAC/ヘッドホンアンプです。一つ一つの音がはっきりと聴こえるため、解像度の高さを実感しやすく、5万円〜7万円クラスのイヤホン並みの定位感を実現します。本記事では、Q3の音質の特徴、BTR7との違い、MQA版との比較について詳しく解説します。
製品概要
製品ページ https://www.fiio.jp/products/q3/
製品種別:DAC/ポータブルヘッドホンアンプ *生産終了品の無印版
DACチップ:AK4462(+THX AAAアンプ回路)
FiiO Q3のレビュー|解像度と定位感のバランスが秀逸
解像度と定位感が高いレベルで両立
FiiO Q3は、音の解像度が高いだけでなく、優れた定位感により一つ一つの音が明瞭に聴こえるのが特徴です。
- 一音一音がくっきりと聴こえる
- 解像度だけでなく、定位感が優れていることでより明瞭な音質を実現
- 5万円〜7万円クラスのイヤホン並みの定位感を体感できる
従来のDAC/アンプでは「解像度の高さ」が重視されることが多いですが、Q3は定位感の向上によって、さらにクリアで分離感のあるサウンドを提供します。
BTR7との比較|Q3はウォーム寄りのサウンド
FiiOのBTR7もTHX AAAアンプを搭載しており、Q3と同じく高い解像度を誇ります。しかし、両者のサウンド傾向には違いがあります。またQ3は2.5出力に対応していて、純粋なアンプとしてLINE INも可能です。
比較 | Q3 | BTR7 |
サウンド傾向 | ウォーム寄り | キレのあるシャープな音 |
Bluetooth機能 | なし | あり |
出力 | 2.5/3.5/4.4 | 3.5/4.4 |
おすすめ用途 有線でのリスニング Bluetoothレシーバーとしても使用可能
Q3のメリット
- よりウォームな音で聴きやすい
- 定位感が際立ち、音の分離が良い
- Bluetoothレシーバー機能が不要ならQ3の方がコスパが良い
BTR7のメリット
- シャープな音でキレが良い
- Bluetoothレシーバー機能を搭載し、スマホとの連携が可能
- 有線でのリスニングに特化するならQ3、ワイヤレス接続を重視するならBTR7が最適な選択肢です。
Q3のバリエーション|MQA版と通常版の違い
FiiO Q3には以下の3つのバージョンが存在します。
- Q3 無印(初代)
- Q3 2021年版(付属ケーブルが異なる)
- Q3 MQA版(DACチップがAK4452に変更、MQAフルデコード対応)
MQA版と通常版の音質の違いはほぼなし。MQA版は、AK4452 DACチップを搭載し、MQAフルデコードに対応しています。しかし、音質に大きな違いはなく、MQAデコードを必要としない場合は通常版で十分です。
選び方のポイント
- MQAを利用するならMQA版
- MQAが不要なら、中古市場で安く手に入るQ3無印/2021版がコスパ最強
まとめ|Q3は定位感に優れた高コスパDAC/アンプ
FiiO Q3は、解像度の高さと定位感の良さを兼ね備えたポータブルDAC/アンプです。特に、5万円〜7万円クラスのイヤホン並みの定位感を体感できる点が魅力です。
Q3はこんな人におすすめ
- 高解像度かつ定位感の良いサウンドを求める人
- 有線での使用を前提に、Bluetooth機能は不要な人
- コスパの良いポータブルDAC/アンプを探している人
- MQAが不要なら、中古市場で安く手に入る通常版が狙い目
- 2.5mm出力が必要
- LINE INでアンプとして使いたい人
一方で、Bluetoothレシーバー機能が必要ならBTR7の方が便利なため、用途に応じて選ぶのがおすすめです。
以上です。
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EARL(ライフスタイルDX)
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