PS5におすすめのマランツのMPM-4000Uのご紹介です。マランツのMPM-4000Uはボイスチャットの時に便利なUSBコンデンサーマイクです。中古で購入し、しばらく使っていたところ想像以上に便利でクオリティも高かったので紹介したいと思います。また個人的な興味でなぜ低価格帯(5,000円〜7,000円)のマイクと性能が異なるのかが気になるので調べてみました。さらにこのMPM-4000Uは定価1万円しますが、現在Amazonで7,999円まで値下がりしています。そのためスペックは良いのに値段は低価格帯と同じですからコスパもめちゃくちゃ良くなっています。
[s_ad]PS5向けにMPM-4000UがPS5におすすめな理由
1.マイクに入力ボリュームの調整機能(ゲイン調整)がついていて、しっかりボリュームを大きくできる
→MPM-4000Uのゲイン性能は2万円以上するスタジオマイク並み
2.マイク本体でノイズが低減できる
→マイク本体にオーディオインターフェースと同じD/A、A/Dコンバーターチップが搭載
3.定価1万円が販売価格8,000円まで下がってきていて、コスパが良い
→スペックは高いのにFIFINEなど低価格帯(5,000円〜7,000円)のマイクと価格差は小さくなっています
PS5でUSBコンデンサーマイクを使いたいのであれば、1のマイクボリュームの調整機能は必須だと思います。これはPS5がオーディオインターフェースとの接続が難しいことと、そもそも配信者やヘビーユーザーでなければオーディオインターフェースを持っていない方が多いと思います。そうなるとPS5に直接USBコンデンサーマイクを接続することになり、必然的に1の機能は必須になってきます。PS5に音量調整があるにも関わらず、必須な理由も後述します。
ちなみにこのおすすめ理由はマランツ MPM-4000Uだけではなく、PS5で使うUSBコンデンサーマイクならこの機能があると良いという共通の機能ですので、検討の際にはぜひ参考にしてください。
また今回おすすめな理由の裏付けとして、元々私が使っていた定価7,200円のUSBコンデンサーマイク Thronmax Pluseと細かなスペックを比較していきます。Thronmax Pluseは低価格帯(5,000円〜7,000円)で人気のFIFINEと同じような性能を持っているマイクです。そのためこれらの低価格帯のUSBコンデンサーマイクと比較して定性的な違いだけでなく、スペックという定量的な数値で紐解きながら、それぞれのおすすめな理由について解説していきます。
PS5利用におけるUSBコンデンサーマイクのスペック比較
まず私が実際にPS5で使用してMPM-4000Uに感じるThronmax Pluseとの違いです。
①環境音を拾いにくい(声だけを拾いやすい)
②ボリューム調整で明らかにマイクの音量を大きくできる
③マイクのノイズが小さい
これらの感じた違いを念頭に裏付けとなる細かなスペックを定量的に比較します。FIFINEのK669のスペックも参考までに載せます。
製品名 | MPM-4000U | Thronmax Pluse | K669 |
メーカー | マランツ(Marantz) | M-Gaming | FIFINE |
価格 | 7999円(記事作成時点) *定価は1万円 | 7,200円 | 5,000円前後 |
本体サイズ | 46mm×168mm | 本体のみの記載なし | 46mm×123mm |
コンデンサー | 14mm | 16mm | 記載なし |
周波数特性 | 30hz〜18khz | 20hz~20khz | 20hz~20khz |
指向特性 | 単一指向 | 単一指向 | 単一指向 |
サンプルレート | A/D、D/Aともに48khz96khz | 96khz | 48khz |
ビットレート | A/D、D/Aともに16bit24bit | 24bit | 16bit |
最大SPL | 130dB | 記載なし | 130dB |
感度 | -32dB | 記載なし | -34dB |
SN比(ノイズ関連) | A/D 89db、D/A 96dB | 記載なし | 78dB |
ダイナミックレンジ(ノイズ関連) | A/D 89db、D/A 93dB | 記載なし | 記載なし |
出力パワー | 400mW | 180mW | 記載なし |
ダイレクトモニター | あり | あり | なし |
ノイズキャンセリング | あり | なし | なし |
入力ボリューム調整(ゲイン) | あり | なし | あり |
こう見るとThronmax Pluseも7,000円と低価格帯のUSBコンデンサーマイクにしてはコンデンサーのサイズは同じ程度で、ダイレクトモニタリングやノイズキャンセリング機能もあって、定価1万円のMPM-4000Uに対してスペック的には健闘しています。しかし、最初に感じた違いからスペックを見てみます。
スペックからもわかる違い①周波数特性
まず周波数特性に大きな違いがあります。Thronmax Pluseは20hz-20khzに対して、MPM-4000Uは30hz-18khzです。20hz-20khzはスペック用の通りFIFINE K669も同様で、低価格帯のUSBコンデンサーマイクによくある周波数特性です。対して、MPM-4000Uに関しては30hz-18khzとかなり特徴的な周波数特性になっています。これによって、「環境音を拾いにくい(声だけを拾いやすい)」という違いが出てきます。というのも周波数特性はどの周波数帯を大きく拾うかを決める数値になりますので、MPM-4000Uの特徴的な周波数特性は「声だけを拾いやすい」ように設計されています。
スペックからもわかる違い②マイクの音量を大きくできる
スペックを見ると出力パワーは明らかに違いました。MPM-4000UはThromax Pluseの2倍以上の出力ができます。これによりマイクボリュームを上げた時にしっかり音量が大きくなるんですね。FIFINEについては記載がないのでわかりませんが、Thronmaxに近い可能性が高いです。
スペックからもわかる違い③ノイズが小さい
これに関しては残念ながらThronmax Pluseはスペック表に記載がなかったので、同価格帯のFIFINEと比較になりますが、ノイズ関連の数値であるSN比やダイナミックレンジはFIFINEよりも、MPM-4000Uの方が高いです。おそらくThronmax PluseはFIFINEと近い数値とみられます。数値上は微々たる差ですが、実感としてはMPM-4000Uは明らかにノイズ音が小さいです。
MPM-4000UがPS5におすすめな理由の解説
1.マイクの入力ボリュームの調整機能が付きで、ボリュームをしっかり大きくできる
PS5で使うのであればこの機能は必須です。さらに出力パワーもできる限り高いものが良いです。その点でMPM-4000Uは先ほどのスペック比較ても判明した通り、マイク入力のボリューム調整機能が付いているだけでなく、十分な出力パワーを持っています。
そしてPS5内でマイク音量調整可能に関わらず、なぜコンデンサーマイク自体にボリューム調整の機能が必要かについてです。これはPS5本体に直接繋いだマイクの入力音量は通常PCに繋ぐ時より小さくなるからです。そのため出力パワーが小さいと、PS5内にあるマイク音量調整は基本的にMAX固定になり、調整余地はありません。これはボイスチャット相手の設定にも影響されています。相手方がPS5/PS4自体の音量を大きく設定していれば良いのですが、デフォルトの設定または小さくしていた場合、こちらのマイクはMAX固定になります。というよりPS5/PS4の音量設定ってデフォルトで結構大きいのでゲーム自体で音量を下げている人多いと思いますので、そうなるとボイスチャットの音量もそれに合わせて下げていますよね。
なお、この問題は配信者のようにマイクに近づいて話すのであれば出力パワーが低くても対応できるかもしれませんが、配信者でなければ通常、アームを使っていてもマイクは視界や手元の邪魔にならないところに置くと思います。そうなるとマイク自体が音量を拾えていたとしても、PS5に入力される音量はさらに小さくなりますので、先ほどのMAX状態固定のままです。
一方でMPM−4000U程度の出力パワー(表記上は400mW)を持っているとPS5内の音量調整もゲージの真ん中程度で、本体のボリュームも真ん中程度で適正値にできます。これによって、相手方が音量を小さく設定していた場合でも対応することができますし、その逆も対応可能です。ちなみにこの出力パワー400mWのコンデンサーマイクを探したら、2万円以上するスタジオ収録用のマイク並みのスペックでした。MPM-4000Uのコスパの良さは恐ろしいです。
私はボイスチャット相手から小さい、大きいを言ってもらえるので、今回のこの問題に気づくことができました。これによって相手に不快な思いをさせないように調整できてありがたいですが、もし初めてオンラインでボイスチャットする場合は相手は何も言ってこないので、大きすぎたり、小さすぎたりしたら不便をかけることになります。そのため調整幅があると相手にも確認しやすくより良いです。
2.マイク単体でノイズを低減できる
MPM-4000Uにはオーディオインターフェースに搭載されるようなA/D、D/Aコンバーターチップが搭載されています。これにより低価格帯のUSBコンデンサーマイクより本体サイズが大きく、載せている基盤も大きいです。物理的な性能がこれまでのスペックの違いに出ています。
実はこれも重要な点で多くの人はオーディオインターフェースは持っていないと思いますし、そもそもPS5に対応するオーディオインターフェースはあまりありません。そうなるとコンデンサーマイクとPS5を直接USBで接続することになるので、ノイズが相手に聞こえることは避けられません。そうなるとMPM-4000Uのようにマイク自体にオーディオインターフェースのような性能が備わっていると最低限のノイズ低減が可能となります。実際にスペック表の数値にもある通り、ノイズ低減の性能は低価格帯より良いですし、使ってみた感想としてもThronmaxよりノイズが低減されていました。
3.定価1万円が販売価格8,000円まで下がってきていて、コスパが良い
これはもう解説するまでもないですが、これまで1万円以下の5,000円〜7,000円の価格帯で手に入るUSBコンデンサーマイクが音も感度も良くて、コスパの良い機種が多いのでFIFINE、同じマランツのMPM-1000Uや2000Uが有名でした。しかし、現在その上位機種であるMPM-4000Uが何と7,999円です。言うまでもなく、予算に少しでも余裕があればMPM-4000Uが圧倒的にコスパ最強です。
以上です。
今回はPS5におすすめなUSBコンデンサーマイクをご紹介させていただきました。余談になりますが、もしPS5にも使えるオーディオインターフェースをお持ちなのであれば、USBコンデンサーマイクよりもアナログ入力可能なコンデンサーマイクを買った方が拡張性は高いです。私はMPM-4000Uを買った後、比較のためにMPM-2000というアナログコンデンサーマイクを買いました。実際にオーディオインターフェースを介してPS5にマイク入力していますが、MPM-4000Uとそこまで変わらなかったですね。それほどMPM-4000Uのスペックは良いです。MPM-2000の方がアナログマイクなのでD/A、A/Dコンバーター機能がない分、少し安いですのでオーディオインターフェースを持っていればその機能分、安くコンデンサーマイクを入手できます。
またこの記事ではスペック等とPS5向けのおすすめ理由のご紹介をしましたが、別の記事ではMPM-4000Uのメンテナンス方法についても解説しています。コンデンサーマイクを掃除したい人はぜひご覧ください。
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