当ブログでは広告を使用しております。

[PR]ROSE QuietSea レビュー – ダイナミックドライバー型イヤホン

Quietseaレビュー
本記事はHiFiGoより製品サンプルをご提供いただき、レビューを作成しております。
tipsRose Technics(弱水时砂)のQuietSea(静海)はシングルダイナミックドライバーのイヤホンです。Roseが独自開発したドライバーは歪みのないクリーンなサウンドを特長としています。またケーブルには5N OCCを採用し、この価格帯の付属ケーブルとしては品質が良く、リケーブルに悩むことなく、気軽に音楽を楽しんでほしいというコンセプトで開発されたそうです。
Rose QuietSea

レビュー総括(Summary)

まず装着感は非常に良いです。小さめのシェルで圧迫感がありません。ただ耳が大きい方だとサイズが結構小さいので外れやすいなどの可能性があります。MMCXのコネクタは2pinと異なり回転させることができますので、ケーブルのコネクタ部分が干渉することなく耳の奥にしっかりと装着することが可能です。外観のデザインは綺麗に加工されていますが、ややオモチャっぽい印象を受けました。

次にサウンド面です。サウンドバランスはU字型で、低音と高音が持ち上がっているものの、そこまでコントラストははっきりしておらず、ボーカルも引っ込んでいません。そのためU字型のバランスに感じました。F特性を見ると低音は控えめで、高音がかなり明るめのグラフをしていますが、実際に聴いてみると高音の明るさ同等の低音の存在感がありますので、低音が少なめと思って聴くとギャップがあります。U字型のバランスと低音の存在感により、汎用性が高く、どのジャンルでも合わせやすいです。また高音も刺さりにくいです。しかしこの汎用性の高さが悪くいえば、無難にまとまっていてメリハリがなく単調に聴こえてしまい、臨場感が不足している印象を受けました。価格を考えればこの無難さは価格なりの粗が少ないという利点にもなります。

Pros
  • 小さめのシェルで装着感が良い
  • U字型のバランスで汎用性が高い
  • 高音は刺さりにくい
  • どの帯域も粗さがない
Cons
  • 臨場感に欠ける

発売日・価格

発売日:2023年 価格:49.99ドル(円換算で約7,500円)

販売ページ:Amazon(HiFiGo)

価格は49.99ドルと日本円でアンダー1万円の価格帯となります。最近だとこの価格帯は優秀なイヤホンが多いですので、何かしらの特長や個性がないと選ばれるのは難しい価格帯かなと考えています。

製品の概要(Overview)

Rose QuietSeaのスペック

項目内容
ブランド名Rose Technics(弱水时砂)
モデル名QuietSea(静海)
ドライバー構成ダイナミックドライバー1基
ドライバーサイズ10mm
インピーダンス32Ω
感度99dB
重量(片側あたり)20g
周波数応答20Hz-20kHz
プラグ3.5/4.4交換式
ケーブルコネクタMMCX
ケーブル長1.2m
ケーブル5N OCCの4芯

Rose QuietSeaの周波数特性(F特性)

Rose Quietsea

Rose QuietSeaの特長

歪みの少ないクリーンなサウンド

Rose QuietSeaの金メッキ真鍮製ドライバーユニットには独自開発したトポロジー構造のダイアフラムを搭載しています。これは一般的なダイナミックドライバーのダイアフラムと比較して、分割振動を大幅に低減し、高周波の歪みを0.1%未満に抑えており、一般的なダイアフラムの性能を超えています。

快適な装着感

Rose QuietSeaのシェルデザインはikkoと共同で700以上のアジア人の外耳道データを融合し、新しく改良された人間工学に基づき、アジア人の外耳道にマッチした設計となっています。

フラグシップ同等の素材と技術

Rose QuietSeaはシェルに亜鉛合金を採用しています。5軸CNC精密加工技術を採用したシェルや内部構造、また高品質の金メッキを採用したMMCX、プラグは、フラグシップ同等の素材と技術です。

同梱物

Rose QuietSea

Rose QuietSeaの同梱物はシンプルながら必要なものが揃っています。

  • イヤホン本体
  • ケーブル
  • イヤーピース(1種類/3サイズ)
  • イヤホンケース
  • MMCX着脱アシストツール
  • 説明書

ケーブルについて

Rose QuietSea

製品の特長として挙げられている通り、確かにケーブルの品質は同価格帯の付属ケーブルより良い印象があります。タッチノイズが少し気になるものの、ケーブルは伸縮性のある素材のシースに通されていて、取り回しも良いです。サウンド面での比較は難しいものの、5N OCCであれば別売りケーブルで2-5千円の価格帯では4N OCCが多いですから、それらの価格帯のケーブルよりも純度の高いOCCが使われていることになります。付属品にMMCXのアシストツールがありますので、着脱も容易です。またMMCXはほど良く回転する程度で、勝手に回転してしまうなどのゆるさは全くありませんでした。

外観・装着感レビュー

Rose QuietSea

外観レビュー

Rose QuietSeaのシェルは亜鉛合金と樹脂のようなクリアな素材が組み合わされています。メカニカルな印象のデザインです。そして異なる素材を組み合わせている分、繋ぎ目となる箇所は多いですが、浮きやズレは見当たりませんでした。亜鉛合金製の箇所も綺麗に加工されています。フェイスプレートにはモデル名の「QuietSea」が記載されています。全体的にシェルの品質は問題ありませんが、少しオモチャっぽい印象が否めず安っぽいと感じるかもしれません。

その他、特徴的なものとしてイヤホンのノズルが楕円形となっています。またLとRの記載位置がケーブル側のコネクタに対して正面を向くように記載されています。

Rose QuietSea
Rose QuietSea

装着感レビュー

Rose QuietSeaの装着感は非常に良いです。シェルのサイズが小さく、また重さも軽いためです。耳の小さい方でも問題なく、装着可能だと思います。また重量も軽いので長時間の使用でも疲れにくそうです。

サウンドレビュー

主にK9PRO・M15S / イヤーピースは付属のもの / 国内J-POPを中心に

Rose QuietSea

U字型のバランスで汎用性が高い

Rose QuietSeaのサウンドバランスはU字型に感じました。低音と高音が目立ちながらも、ボーカルがそこまで引っ込んでいないからです。詳細性も適切にあり、POPS、歌モノ、ROCK、テクノなどどれを聴いても無難にこなしてくれます。ただ「無難」という点で評価が難しく、高音も刺さらず適切にコントロールがされていますが、見通しが良いとまでは言いにくく、また低音も存在感がありますが、沈み込むというところまでいきません。イヤホン自体に突き抜けるような個性がないためにどのジャンルでも無難に聴けますが、このジャンルと特に相性が良いとも言いにくいサウンドです。しかしアンダー1万円という価格で見ると、粗の少ないこの無難さが強みにもなると思います。音場は頭内に留まる程度で、定位感はそこまで強くありません。

繋がりが自然でまとまりがあるが、臨場感に欠ける

Rose QuietSeaは汎用的なサウンドバランスである一方で、前述の通り突き抜ける個性がないので、どれを聴いても同じようなニュアンスで聴こえてしまい臨場感に欠けている印象があります。これは例えばROCKであればエレキギターの響き綺麗だとか、歌モノであればボーカルに艶があるといったものを感じにくいからです。特定の帯域の音がつぶれているという印象はないものの、かといってどこかが強調されているという印象もないので、バランスがコントロールされすぎてメリハリがなく単調に聴こえてしまうのかもしれません。良い意味でいえば、繋がりが自然でまとまりのあるサウンドといえます。

以上です。

最後までご覧いただき誠にありがとうございます。この記事が参考になったよという方はぜひフォローをお願い致します。

このブログではFIIO製品の最新情報・最速レビューを中心に記事を書いています。その他ライフスタイルDXをコンセプトにオーディオ、PS5、DIY/ジャンク修理などの役立つ情報発信しています。またツイッターではブログ記事にはない最新情報もツイートしています。 

本記事では広告を使用しております。

EARL

EARLFIIOファン

PS5、FIIO、ポータブルオーディオを中心に情報・レビューを発信しています。 特にFIIO製品に関する情報は専門的かつ最新・最速を目指しています。そしてFIIOのイヤホンの全ておよび2022年以降の新製品のほとんどを購入し、レビューを行なっております。

関連記事