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[PR]ZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Edition – レビュー

Tangzu3

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本記事はLINSOUL AUDIO様よりイヤホンをご提供いただき作成しております。今回ご紹介するのはすでに国内で発売しているZeTian Wuのコラボモデル TANGZU x HBB Wu Heyday Editionのレビューです。できる限り、事前に調べて本記事を作成していますが、間違った点等ありましたらご指摘頂けますと幸いです。

とLINSOUL AUDIO様からサンプル提供をいただいたわけですが、足元では平面ドライバーのイヤホン購入を検討するため、DUNU TALOSと水月雨 群星-STELLARIS、そしてTANGZU(タングズ) ZeTian Wu通常版の3つをeイヤホンで試聴していました。この3つの中で買うならDUNU TALOSかTANGZU(タングズ) ZeTian Wuかなと思いつつも、決定打に欠けると思っていたところ、ZeTian WuのTANGZU x HBB Wu Heyday Editionが発表されました。

TANGZU 外箱
ZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Editionの外箱
TANGZU イヤホン外観1

LINSOUL AUDIOについて

LINSOUL AUDIOは2016年に設立されたオーディオ製品のセレクトショップです。オーディオを愛する人・コミュニティにハイレベルなサービスを提供することを目的としています。そしてオリジナルブランドとしてTHIEAUDIOを持っています。

LINSOUL ホームページ

また今回イヤホンを提供いただくにあたり、通常の販売と同じように注文、配送処理がなされましたが、12月16日(金)に注文処理され、土日を挟んだもののDHLで12月21日(水)に到着しました。営業日にして3営業日目に届いたのでかなり早かったです。箱の痛みもありませんでした。Paypalなど海外決裁アプリを利用する必要はありますが、通販に慣れている方であれば特に問題なく、購入することができると思います。

それでは本題のZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Editionのイヤホンレビューです。

ZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Editionの概要

価格:199ドル(2.6万円) *ドル円135円で計算
販売ページリンク:LINSOUL AUDIO / Amazon

TANGZUは、中国の芸術と文化の黄金時代で、最も繁栄した歴史を持つ中国王朝 唐にインスピレーションを受けたブランドです。これまでLi Yuan、Li Shimin、そしてWu Zetianの3つの象徴的なモデルを連続してリリースすることで、そのルーツを確かなものにしています。TANGZUは、幅広いビジョンと絶妙な工芸品のブランドです。Wu Zetianの由来である武則天皇后は、中国帝国の唯一の女性皇帝でした。彼女は唐(西暦618-907年)に君臨し、中国史上最も有能でありながら、最も議論を呼んだ君主の一人です。新しいイヤホンにこのように名前を付けることで、TANGZUは14.5mmの平面ドライバーを搭載し、意図的に前例のないサウンドパフォーマンスをもたらすため、3つの周波数を細かく調整しました。このことからWu Zetian(武則天)のサウンドパフォーマンスは競合他社を凌駕すると信じています。

TANGZU LINSOUL

改めて名前の由来を調べてみると、中国王朝の歴史にインスピレーションを受けて、これまでもその王朝に君臨した人物をイメージしていたのは驚きでした。そしてWu Zetianは前例のないサウンドパフォーマンスを目指したイヤホンと知るとまた違う楽しみ方ができるイヤホンですね。そして価格は199ドルと通常版149ドル(4.4mmモデルは154ドル)に対して、約50ドル高くなっています。ドル円ベースだと6,000円ほどの違いです。後ほどこの価格差についても詳しくコメントしますが、ケーブルのアップグレードもあるため、ただコラボモデルで値上がりしただけでなく、実価値のある価格差となっています。

ZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Editionは名前の通り、TANGZUとHawaiiBadBoyのコラボレーションモデルで、HawaiiBadBoyは有名なイヤホンレビュワーで高評価のコラボモデルを量産してるインフルエンサーです。今回のコラボモデルは独自チューニングとなっており、周波数特性は通常版と異なります。チューニングのほか、ケーブルのアップグレードや最初に述べたデザインの変更がありました。

TANGZU 周波数特性
ZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Edition周波数特性

ZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Editionの同梱物

ZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Editionの同梱物はイヤホン本体、プラグ交換式のケーブル(3.5mm/4.4mm/2.5mm付属)、レザーケース、イヤーピースです。

TANGZU 同梱物
ZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Editionの同梱物

通常版との違いはイヤホン本体がCNC加工のアルミニウム製、ケーブルがプラグ交換式となり、銀メッキケーブルにアップグレード、レザーケースがブラックの3点です。イヤーピースまでは製品ページに掲載していなかったので異なるかは不明です。先ほど記載した通常版と6,000円の差があることに対して、実価値のある価格差と述べましたが、それがプラグ交換式の銀メッキケーブルへアップグレードされたことと、イヤホンのハウジングがアルミニウム製になったことです。通常版ではイヤホンのプラグが選択式となっていて、かつケーブルが一般的なOFCケーブルとなっていたので、このTANGZU x HBB Wu Heyday Editionではアップグレードケーブルを用意する必要がありません。これらの点で6,000円の価格差があってもこのモデルを買う価値が十分にあります。

リケーブルは今回初めての同梱となりますのでもう少し詳しく解説します。プラグ交換はDUNUのようにワンタッチ式です。ただDUNUの方式と異なり、噛ませるツメがないため耐久性にやや不安があります。またプラグ部のサイズがかなり大きいです。実際の写真で解説すると下の1枚目(左)の写真で、挿し込み口は4pin式になっていて他のメーカーのプラグ交換式と同じようになっています。しかし挿し込む際にはヌルッと入っていき、写真にもあるようにツメのようなものがありません。またプラグサイズは、2枚目(右)の写真を見ていただくと一目瞭然です。写真内一番下がZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Editionのプラグになりますが、FiiOのプラグ交換式ケーブルと比較しても2倍近いサイズ感で、プラグ交換式でないもの(写真内一番上)と比較すると2倍程度の大きさです。そのためDAPに挿し込むとやや存在感があります。

TANGZU プラグ1
ケーブルのプラグ挿し込む口
TANGZU プラグ2
ケーブルのプラグ比較:下 ZeTian Wu、中央 FiiO 上 viablue

ZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Editionのデザイン、装着感

デザイン面については繰り返し書いているので、いい加減しつこいかもしれませんが笑、とにかくかっこいいです。LINSOULの販売ページを見るとアルミニウム製で、銀色ぽく見えますが、実際の色はガンメタリックに近いです。そのため某メーカーの○umeⅡのような可愛らしい、上品というよりも、かっこいい、クールというイメージです。これが個人的に最高でした。特に銀色だと傷も目立ちやすいというきらいがありますが、ガンメタリックはその辺りの心配がありません。一方で指紋がつきやすいという点は共通だと思います。次に装着感です。少し大きめで耳に対して強いフィット感があります。そのため遮音性が高く、このイヤホンをつけて隣で通常の音量でテレビを流していても全く音は聞こえてきません。その分、装着による耳への負担がやや大きいと思います。一方でフィット感があるので、どのイヤーピースでも一定以上の低音などのパフォーマンスが期待できます。重さは片側のイヤホン本体のみで7.0gと一般的な重さでした。(参考:軽量と言われるイヤホンは4−5g)

TANGZU サムネ
ZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Edition

ZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Editionのサウンドレビュー

再生環境:①FiiO M11 Plus LTD→TOPPING NX7、②FiiO K7、③AK SE180の3つのパターンで試聴しました。今回DAPのみでの試聴のほか、ポータブルアンプを挟んだり、据え置きで試聴しているのは平面ドライバーはやや手持ちのDAPのみではパワー不足になる可能性があったからです。リファレンス曲は国内の楽曲を中心に10曲前後です。今回はシングルエンド(アンバランス)のみで試聴しています。箱だし2時間程度のインプレッションになります。

自然と体がノってくるサウンドです。ライブ会場にいると自然と体が弾んでくると思いますが、その感覚に近いです。そのためバンドサウンドとの相性がよかったです。これは低域が引き締まっていて、アタック感や弾力があるからです。中高域〜高域はあまり明るくありません、どちらかといえば暗めで女性ボーカルが映える感じはありません。さらに銀メッキのケーブルがやや悪さをする場面があり、女性ボーカルの裏声がシャリつく時があります。そのため万能というよりも、曲との相性が明確にあるイヤホンだと思います。通常版との比較は改めてと考えていますが、少し前に試聴した印象では、通常版はウォーム寄りなサウンドで、低域が引き締まっている印象や高域がシャリつくような感じはなかったため、チューニングとリケーブルによる変化と見られます。この点は後日、しっかりと比較試聴してレビューを更新したいと思います。私のリファレンス曲で行くと、ずっと真夜中でいいのに。やSHISHAMO、SILENT SIRENなどの高めのトーンの女性バンド曲とは相性が悪く、YUIやあいみょんといったハスキーよりの女性ボーカルのバンドサウンドと相性が良いです。男性ボーカルのバンドでもMAN WITH A MISSIONのシンセサイザーが入るような曲とは相性が悪く、ONE OK ROCKや[Alexandros]のような王道のロックサウンドと相性が良いです。というよりZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Editionは男性ボーカルのロックバンドと最も相性が良いです。これは最大特長であるライブハウスにいるかのようにずんずんと体にくるドラムの打ち込み、そしてギター、ベースの勢いを感じられるからです。ロック好きには外せないイヤホンです。特に[Alexandros]のドラムは最高で、Kick & Spinという曲をこのイヤホンでぜひ聴いてほしいです。

最後に音量の取りやすさについてです。平面ドライバーは比較的音量が取りづらいイヤホンだと思いますが、ZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Editionは大きく心配するような鳴りづらさはありません。AK SE180で普段20程度のボリュームで、TANGZU x HBB Wu Heyday Editionでは40程度のボリュームに上げてちょうどいいくらいでした。数値的には倍ですが、少ないボリューム内に収まっていますので平面ドライバーのイヤホンの中では音量が取りやすい方だと思います。

フォローアップレビュー

ZeTian Wuの通常版との比較レビュー

(追記)エージング30時間経過し、eイヤホンにてZeTian Wuの通常版も改めて試聴してきました。その比較になります。違いは主に2点です。①低域の迫力、②高域の明るさです。まず①の低域の迫力です。通常版も低域は十分でありますが、改めて比較してみると、HBB Wu Heyday Editionの方がより迫力があります。これは低域にやや盛り上がりを感じて力強く感じます。また通常版よりもイヤホン本体のハウジングが微妙に大きい感触があります。通常版は耳にグリグリとしないとなかなかフィットがしにくいのですが、HBB Wu Heyday Editionは前述の通り、フィット感が強いです。これも低域をより力強く感じる要因になっています。これに伴い②高域の明るさに違いがあります。この点は最初のインプレッションと同じですが、HBB Wu Heyday Editionは暗めで、通常版は明るいです。そのため高域がより詳細に聞こえるのは通常版です。eイヤホンの通常版はエージングがかなり進んでいるものと見られるので、その上で高域にはシャリつきが残っています。一方で、HBB Wu Heyday Editionは当初シャリつきを覚えていたものの、エージングを進むことで滑らかになりました。これは高域が暗めになっていることも影響しています。

通常版とHBB Wu Heyday Editionをどちらにしたら良いかという際に、シンプルが言葉でいうと、より低音を重視、低音が好きな方はHBB Wu Heyday Editionです。一方で、中高域〜高域も綺麗に聴きたい方は通常版が良いと思います。ただ個人的には「中高域〜高域も綺麗」のイヤホンは他にも競合が多く、ZeTian Wuの個性的な低域をより活かしたHBB Wu Heyday Editionの方が面白いと思います。

エージング100時間経過後のレビュー

(さらに追記)上記のフォローアップレビューは主に通常版との比較でしたが、今回は100時間経過したHBB Wu Heyday Editionのレビューとなります。エージング後の総評としてはかなり角が取れました。これは高音だけでなく、低音のアタック感も少し落ち着きました。そして、やはり高域に蓋がされているような印象は最後まで拭えませんでした。またボーカルが一歩引いたような位置から聴こえるような感じもあり、これらにより女性ボーカルや高音はあまり映えません。引き続き、ロック曲との相性がいいです。一方で当初あった高音の刺さりやシャリつきが無くなったことで宇多田ヒカルやAriana Grandeなどのバンドサウンドではない女性ボーカル曲は悪くないです。また解像度や分離感が十分にあり、さらにボーカルが一歩引いていて楽器と1列で並んでるようなイメージで聴こえてくることから、ドラムやギター、ベースの音をそれぞれ聴いていたいという曲とも相性がいいです。この意味で結束バンドのギターと孤独と蒼い惑星はそれぞれのキャラクターが頭に浮かんでくるような聴き方ができます。また東京事変のようなそれぞれのメンバーが特徴のある演奏者の場合も同様に楽しめます。

以上、ZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Editionのレビューでした。

個人的にこのZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Editionは大当たりでした。私の手持ちイヤホンは基本的に女性ボーカル、バンドに標準を合わせており、ロックバンドを聴くためのイヤホンが現状で手持ちにない状況でした。そのため今後はこのイヤホンでロックを楽しんでいきたいと思います。

ZeTian Wu – TANGZU x HBB Wu Heyday Edition

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