本記事はLINSOUL AUDIO様よりイヤホンをご提供いただき作成しております。今回ご紹介するのはSIMGOTのEW100Pのレビューです。本製品のレビューにあたり事前に調べて作成していますが、間違った点等ありましたらご指摘頂けますと幸いです。
はじめに:LINSOUL AUDIOについて
LINSOUL AUDIOは2016年に設立されたオーディオ製品のセレクトショップです。オーディオを愛する人・コミュニティにハイレベルなサービスを提供することを目的としています。そしてオリジナルブランドとしてTHIEAUDIOを持っています。
最初に結論です。SIMGOT EW100Pは、乾いたサウンドが特徴です。それにより中高域がやや強調されて聴こえるバランスです。全体としては縦のレンジが狭いため、そこまで強く寄っている感じはありませんので、どのような曲にも合わせやすい万能なサウンドです。約20ドルという価格を考えれば、手始めにイヤホンの解像度の高さや音楽性を感じることができ、うまくまとまったイヤホンで十分におすすめできるものです。
Pros
・装着感は軽くて良い
・どこかの帯域が強く主張されることなくサウンド全体のまとまりは良い
・どのような曲でも合わせやすい
Cons
・音に厚みがない(艶っぽさなどがない)
・縦のレンジが狭い
・音の立ち上がり、応答性は低い
・価格相応のサウンド
SIMGOT EW100Pの概要
価格:19.9ドル(約2,700円 *1ドル=135円で計算)
販売ページ:Linsoul / Amazon *まだAmazonにはないようです。
SIMGOT EW100Pの特徴
- 10mmのダイナミックドライバー
- 2層構造のLCPダイアフラム
- フェイスプレードがH-2016 PC アルミニウム合金
- 銀箔(Platedではなく、Foil)銅ケーブル
中国ではEW100というイヤホンが発売されていて、そのイヤホンは無色透明のハウジングで、銀のフェイスプレートとなっています。EW100の製品説明を見る限りは同じように思いますが、実際のEW100PとEW100の違いや関係性については不明です。
SIMGOT EW100Pの同梱物
EW100Pの同梱物は、イヤホン本体、ケーブル、イヤーピース3サイズ、説明書の4点です。価格も20ドルなので充足しています。
SIMGOT EW100Pのレビュー
外観、装着感
まず外観で2,700円という価格なりのプラスチックぽい素材であるものの、フェイスプレートは特徴にも挙げられている通り、確かに映える色と質感になっています。それでもハウジング全体の多くはプラスチックぽい素材ですので、フェイスプレート一つでそこまで雰囲気は変わりません。強いて言えば、よく全体をポリッシュ加工しているイヤホンがありますが、そこまで綺麗にハウジング全体が加工されていてば、さらに質感も良くなりそうです。一方で2,700円という価格で考えれば十分なものです。
次に装着感です。この手の価格帯のイヤホンは軽くて小さいものが多いので、特に装着感は問題ありません。それよりも遮音性が問題になる場合が多いですが、このEW100Pは比較的、遮音性はある方だと思います。あくまで同価格帯の中であるという印象ですので、5,000−8,000円のレンジの製品の方がこの辺りのクオリティは高いと思います。
サウンド
サウンドのレビューにあたって、開封後3時間ほどの試聴。環境はRoon ROCK経由で、DACはFiiO K9PRO、K7、KA5の3つを使用、Roon ネットワーク経由で、DAPはFiiO M15Sを使用しました。楽曲は国内13曲ほどです。
第一印象は価格相応に無理せず、サウンド全体が破綻しておらず、非常に好印象でした。特にここがすごいということはありませんが、どこかの帯域が強調されすぎることなく、どの曲も卒なくこなしてくれます。音の印象としては乾いた寒色系のサウンドです。そのためK9PROとの相性はあまり良くありませんでした。中高域がやや強調されすぎてしまい、シャカシャカとした印象になります。一方でK7との相性は良く、少し重心が下がって、聴きやすく、低音に厚みが少し出て、まさに万能なイヤホンとなります。KA5で聞くと比較的ニュートラルな印象となり、EW100Pそのものの持つサウンドを楽しむことができました。解像度やリスニング要素は、価格を考えれば十分なもので、手始めにイヤホンの良さを感じやすい製品です。
以上、SIMGOT EW100Pのレビューでした。
価格は約2,700円で手を出しやすいイヤホンです。3,000円前後のイヤホンの中では比較的、有力な機種となると感じました。ぜひ一度お試しください。
EARL(ライフスタイルDX)
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