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FIIO新製品情報 in ヘッドホン祭り2022秋

Fiio ヘッドホン祭り2

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2022年9月18日中野サンプラザで開催されたHEADPHONE祭り(ヘッドホン祭り)に行ってきました。当日は台風が迫っているということもあり、土砂降りでしたがめげずに会場に足を運んできました。
サンプラザ中野ヘッドホン祭り

今回土砂降りの中でもヘッドホン祭りに行った理由はFiiOが2022年に発売を予定している注目機種が一挙に日本初公開となるためです。タイトルにも記載の通り、日本初公開となったのは以下の6製品です。

  • FiiO R7 : オーディオストリーマー
  • FiiO M15S : DAP
  • FiiO Q7 : ポータブルDAC/アンプ
  • FiiO K7 : 据え置きDAC
  • FiiO FW5 : TWSイヤホン
  • FiiO FH7S : ハイブリッド型IEM

すでにFH7Sは中国で販売開始しており、Aliexpress経由であれば購入が可能ですが、R7、M15S、Q7、K7、FW5については本国FiiO公式の発表も2022年5月イベント以来、一切情報がありませんでした。そのため、このヘッドホン祭りでの情報は海外も含めて未公開の情報でかなり貴重な情報となりました。当日の試聴時間は5分のみとかなり限られていましたが、エミライのスタッフさんにヒアリングした情報に基づき、これまで32つのFiiO製品を購入し、現在FiiO製品は試聴も合わせればほぼ全てカバーしていますので、それらの既存製品との相対的な比較をまじえながら、どの製品がベースとなっているのか、既存製品からどのような進化があったのかを踏まえてスペックや音の傾向を紹介していきたいと思います。なお、スペック情報は試聴した後でスタッフさんに確認し、試聴の感想にバイアスがかからないようにしています。イベントの製品は参考展示ですので、今後発売までに仕様変更の可能性もあるとのことでしたのでその点ご了承ください。また発売日や価格については情報なしとのことでした。そのためR7、Q7、M15S、K7、FW5の発売日や価格は2022年5月の新製品スケジュールの情報となります。

なお、2022年のFiiO新製品の全てについてはこちらの記事をご覧ください。
FiiO 2022年新製品スケジュール発表まとめ

FIIO
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初めに:FIIOについて

FIIOを初めて耳にする方向けに公式の会社概要を以下の通り、意訳して抜粋します。すでにご存知の方は読み飛ばしてください。なお、社名の表記が「FiiO」から「FIIO」に変更されました。

FIIOは2007年に中国で設立されたオーディオメーカーです。デジタルオーディオプレイヤー(DAP)、イヤホン、多種多様なポータブルオーディオ製品を自社で研究開発、生産し、グローバルに販売をしています。ブランド名である「FIIO」は、Fi (Fidelity) と iO (1 and 0)に由来し、デジタルが生活に与えるよりリアルな体験とより便利な生活を意味しています。また中国語では「飞傲」と表記し、これは「FIIO」の音訳であり、春のような活気と青空に飛び立つ積極的な進歩と常に革新を続ける企業精神を象徴しています。FIIOはユーザーの声を非常に重視し、製品設計を絶えず改善し、消費者により多くの良質で高付加価値の製品を提供するための努力をしています。

FIIOのビジョン:中国製の評価を高める
FIIOのブランド精神:オーディオは無限である

FIIOのビジネスは「オーディオ」に関する製品やサービスを提供することで、無限の楽しみのある「オーディオエコシステム」を構築することです。FIIOは高品質なオーディオデバイスを販売するだけでなく、FIIOが提供する製品やサービスを通じて、ユーザーに喜びを感じてもらうように努力をしています。

https://www.fiio.com/About_FiiO

海外メーカーというとサポート面を不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。中国FIIOへ直接問い合わせをしたこともあり、対応はとても良いです。日本メーカーのようにその場でサポートということは難しいかもしれませんが、真摯に対応してくれるメーカーですので安心してご検討ください。さらにFIIOはWeiboという中国SNS上で担当者が日々、ユーザーと意見交換をしています。また製品開発過程においてアンケートも実施していて、ユーザーに寄り添った製品開発を行なっています。

FiiO R7展示情報

製品種別:オーディオストリーマー
発売日:2月3日(中国現地1月12日) 価格:¥112,200(4999元)

M11 Plus ESSをベースとして、K9 Pro同様のアンプ(THX-AAA 788+)を搭載させたイメージとのことでした。そのためDACチップやSoCはM11 Plus ESSがベースとなっていると見られます。実際に試聴してみて、音の傾向としてはM11 Plus ESSにかなり近い印象を受けました。FiiO R7の最大の特徴は、これ一つで全てを完結できることだと思います。FiiO R7があれば、PC、DAC、DAPを必要とせずにこれ一つで高音質な据え置き再生環境が揃います。大きさとしても一般的なデスクトップスピーカーに近いサイズ感で、想像よりもずっとコンパクトでした。写真にある通り、全面部には6.35mm、4.4mmプラグ、4ピンバランス端子が揃っていることからほぼ全てのイヤホン、ヘッドホンに対応します。背面部を見ることができませんでしたが、K7と接続していたのでSPDIF出力、そのほかおそらくスピーカーと接続できるような端子も揃えていることが想定され、まさにオールインワンのオーディオストリーマーです。

FiiO R7は1月12日に中国現地でローンチされました。こちらで詳細にまとめています。

FIIO新製品情報:R7、SP3、FT3、K9

FiiO M15S展示情報

製品種別:DAP
発売日:2023年4月14日(中国:3月20日) 価格:152,900円(6499元/999ドル)

販売ページ:Amazon / eイヤホン / Yahoo!ショッピング

DACチップにESS9038PROを一基搭載し、アンプはFiiO独自となります。前機種のM15は旭化成製のDACチップが搭載されていましたので、後継機種となるもののDACチップはM11 Plus ESSの流れを引き継ぐ形になりました。試聴した印象も、M15よりもM11 Plus ESSに近く、また直近発売されたM11Sとも近い音の傾向を感じました。そのためM15の後継機種というよりは、現在のM11 Plus ESSのワンランク上のDAPと捉えた方がしっくりきます。個人的にはFiiO独自アンプとESSチップはあまり相性が良いとは感じていません。M11 Plus ESSの場合は、THX-AAAアンプを搭載していることから好みの方向性によってはM11 Plus ESSの方が良いという場合も出てきそうです。また過去DAPのX7 Mark ⅡがESS9028PRO+FiiO独自アンプという構成で、このX7とも音の傾向は似ていて新鮮味もあまりなかったです。デザイン面では前機種のM15を引き継ぎ側面が丸みを帯びた形状で、ボリュームもダイヤル式を維持しています。背面のデザインのみM11シリーズと同じくダイヤモンドカットテクスチャーがあしらわれています。M15SはFiiO DAPの中でフラッグシップの位置付けとなります。旭化成製のDACチップを搭載したFiiO DAPを期待していた方も多いと思うので、M15Sについてはその点においては期待外れでした。

M15Sのレビュー記事:FIIO M15S 最新情報&実機レビュー

FiiO Q7展示情報

製品種別:ポータブルDAC/アンプ
発売日:11月25日 価格:134,750円前後

FiiO Q7 販売ページ:Amazon / eイヤホン

中身はM17をそのままに、ディスプレイやSoCなどのDAP機能をなくしたDAC/アンプとのことです。試聴した感想としても音は最高のものでした。今回DC駆動による試聴でした。ただ大きさはM17と近く、持ち運びを考えるとM17と同様、厳しいかもしれません。またDAC/アンプの機能に絞りながらもBTR7のような小さなディスプレイは付いていて利便性が高いと思いました。BTR7同様にスマホでストリーミング再生すればDAPがいらないと思わせる機種でした。これで価格も10万円前後であればコストフォーマンスも非常に優れたものになると思います。

FiiO K7展示情報

製品種別:据え置きDAC
発売日:11月18日 価格:35,750円前後

販売ページ:Amazon / eイヤホン / Yahoo!ショッピング

K5 Proを正統進化させた据え置きDACとなっており、DACチップには旭化成製(AK4493SEQ×2)、アンプはTHX-AAA 788+が搭載される予定です。想定の上を行っていたのがTHX-AAA 788+の搭載です。価格としてはK5とK9の間に位置する製品となります。試聴した感想としても、まさにK5 Proを正統進化させていて、THX-AAA 788+の搭載やバランス接続可能になったことにより明瞭感や分離感が増しています。それでいてK5 Proのウォーム系の聴きやすい音の傾向もそのまま引き継いでいます。UI面では前面部にはINPUTをボタンで選んでランプが点灯するようになっていてわかりやすく、また出力先も選べるようになっていて、K5 Proの時よりも利便性が向上している印象を受けました。その分大きさはややK5 Proよりも縦横どちらも大きくなったように見えました。個人的に今回の製品の中では一番注目していましたので最初に試聴を行って、イメージ通りの音が出てきてとても良かったです。K5 Proを持っている人にとってはアップグレードに最適な据え置きDACになると思います。

FIIO K7のレビュー記事:FiiO K7 実機レビュー(発売日、スペック等の最新情報も)

FiiO FW5展示情報

製品種別:TWSイヤホン
発売日:12月16日 価格:29,700円

FiiO FW5 販売ページ:Amazon / eイヤホ

ダイナミックドライバーを1基、BAドライバーを2基搭載したハイブリッド型のTWSイヤホンとなります。外観はFD5、FD7のデザインを継承しています。しかし、持った感じで素材はFW1と同じで安っぽいです。ケースに至ってはFW1と全く同じに見えました。DAC、SoCやBluetoothチップはUTWS5と同じとのことでした。試聴した印象はFW1はボーカルにフォーカスしたかまぼこでしたが、FW5はドンシャリでした。FHシリーズの中低域よりなサウンドに、FD5、FD7の伸びのある高域を表現しようとしたチューニングが感じられました。どのFiiOイヤホンに近いかと言われると、どれとも近くもあってFHシリーズとFDシリーズの中間くらいの印象です。FW1と比較すれば、はるかに音質面で良くなりました。しかしケースなどの素材が安っぽいことから価格としてはレンジの下の方の価格になると予想しています。

FIIO FW5の詳細:FiiO FW5 最新情報

FiiO FH7S展示情報

製品種別:ハイブリッド型IEM
発売日:10月21日 価格:69,300円

FiiO FH7s 販売ページ:Amazon / eイヤホン

FH7Sについてはすでに中国では9月に販売開始しており、詳細な情報は公表されています。
最新!FiiO FH7Sなど新製品発表情報 (2022Autumnイベント)

セミオープン型で、4BA+1DDのハイブリッド型IEMです。試聴した感想としてはFH5Sと一番近く、FH5Sのアップグレード版という位置付けになると思います。海外のレビューではFH9の高域のシルキーさを再現しているというコメントもありましたが、確かにFH9の特徴的な中高域を再現しようとした傾向も感じたもののの、解像度や繊細な表現力は一歩足りず、またFH5SやFH3にあるような低域の量感もあるため、全体の仕上がりとしてはFH5Sのアップグレード版という印象を受けました。外観のデザインはこれまでのFHシリーズとは異なり、SFアーマーデザインというメカニカルなデザインとなっています。実際に見た印象としては思ったよりもカクカクしておらず、FH3にセミオープンの窓を付けたようなイメージです。

以上、ヘッドホン祭りで日本初公開となったFiiO新製品情報でした。
今回の製品の中でK5 Proを愛用している私は、K7は買おうと決めました。R7、Q7は価格次第かなと思っています。R7については2022年5月の900ドルという価格がそのままであれば円安次第ではありますが、かなりコストパフォーマンスの優れた製品になるではないでしょうか。今回のイベントではFiiOの据え置きDACに進化を感じました。利便性を取るならR7、音質を取るならQ7という選択になると思います。

なお、結果的に私はR7、M15S、K7、FH7S、FW5を購入しました。

2023年新製品情報:FIIO 2023年新製品情報 *随時更新

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EARL(ライフスタイルDX) 
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FIIO製品を中心としたオーディオ情報を発信しています。FIIO製品は専門的に最新情報を最速でお届けすることを目指しています。当ブログではFIIOのイヤホンの全ておよび2022年以降の新製品の多くを購入し、レビューを行なっております。

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