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FIIO FA19最新情報 〜4年ぶりのフラグシップBA型イヤホン

Fiio Fa19最新情報

FIIO FA19は日本で6月14日に発売となりました。中国では一足早く4月26日に発売となりました。3月27日の新製品発表にて公開された情報を日本語に意訳してまとめていきます。

tipsFIIO FA19は10基のBAを搭載するFIIOのフラグシップイヤホンで、2020年に発売されたFA9の後継機です。FIIOのイヤホンの中ではフルBA型イヤホンのラインナップは少なく、実際にFA9の販売終了以降はフルBA型のイヤホンの発売はありませんでした。そして今回、FIIO FA19の発売により、4年ぶりのフラグシップBAイヤホンの更新となります。FIIOでは従来フルBA型イヤホンにおいてモニターサウンドを重視していたところから、FIIO FA19では比較的、現代風なリスニングよりのバランスに変更されていると予想されます。一方で、中国内ではフルBA型イヤホンのニーズが減っていることから、FIIO FA19の初回生産量は非常に少ないと予想され、販売がFIIOの想定以下の場合、すぐに生産終了の可能性もあるため、狙っている方は購入のタイミングを慎重にご検討ください。

FIIO FA19 レビュー記事

FIIO FA19開封動画

画像
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FIIO FA19 発売日・価格

発売日:2024年6月14日(中国:4月26日)  価格:¥187,000(6999元/999ドル)

販売ページ:Amazon / eイヤホン / Aliexpress

FIIO FA19の発売日は4月下旬とかなり遅れ気味となっています。すでに昨年の発表から1年近く経過していることから、FIIOとしても中国内のニーズが少ないことから消極的とも言える可能性があります。そのため価格面も6999元とこれまでのFIIOのイヤホンで最高値(次点はFX15の4999元)となっています。価格面では、中国ブランドの他社と異なり、米Knowles製のBAを採用していることもドル高や資源高の影響を受けていそうです。そのため日本発売時は、15万〜16万円と非常に高価なイヤホンとなる可能性が高いです。(追記)150円を超える円安が続いているため、想定よりも3万円近く高い価格となりました。

FIIO FA19とFA9の比較

FIIO FA19と前世代のFA9との簡単な比較表を作成しました。FA19は後継機でありながらも、BAの搭載数の増加などスペック面では実質アップグレード版とも言えます。

主な違い

  • ドライバー数が10基に増加
  • 採用ドライバーも変更
  • 価格は倍増
  • 片側あたりの重量はほぼ同じ
  • ケーブルは純銀線に変更
  • 感度は高くなり、インピーダンスも小さい

比較表

モデルFA19FA9
発売日2024年4月下旬2020年7月
価格6999元
(円換算約14万円)
55,000円
(3998元)
シェル密閉型/3Dプリント密閉型/3Dプリント
カラー展開なし黒/白
搭載BA数10基6基
ドライバー構成高:SWFK-(NA)*4
中:ED-(NA)*2
低:HODVTEC-32951*4
*高・中は型番不明
高:SWFK-31736*2
中:EJ-33877
低:HODVTEC-31618*2
スイッチ機構あり(1種類)あり(3種類)
重量7g6.2g 
周波数応答10Hz〜40kHz15H~40kHz
感度@1kHz106dB113dB(S1 ON)
110dB(S1 OFF)
インピーダンス
@1kHz
10Ω16Ω(S1 ON)
32Ω(S1 OFF)
リケーブル端子MMCXMMCX
ケーブル純銀銀メッキ単結晶銅

FIIO FA19スペック情報

10基のフルBA構成

FIIO FA19ドライバー

FIIO FA19は科学的なHiFiコンセプトに準拠し、音響分布と実際の聴感に従って、低周波4+中周波2基+高周波4基のKnowles製BA合計10基で構成されています。マルチBAイヤホンの音響設計では、ユニット数が多いほど固有の利点があり、ターゲット周波数帯域内の密度が大幅に向上し、より多くのオーディオ情報を含めることができます。特にダイナミクスの面では、ユニット数が増えるほど簡単に処理できるため、サウンドがソースとハードウェア出力から圧縮されず、オリジナルのサウンドが解放されます。FIIO FA19は10基のマルチBAをベースにし、3wayソリューションと組み合わせて、周波数帯域の正確なセグメンテーションを完全に達成し、明確なプロのモニタリンググレードを提供します。そして音質、あらゆるオーディオのディテールが復元されます。

強化された低音

FIIO FA19低音強化

FIIO FA19はマルチユニットのフルBAイヤホンのフラッグシップとして、Knowles社と協力して、FA19用にカスタマイズした低周波を強化したBAユニットを開発しました。これにより、低周波用BAユニットのエアフローでスループットが向上し、振動・振幅が増加、 迫力ある低音効果を実現します。さらにFIIO FA19では低周波用ユニットの数を4台に増設することで十分な低音を得ることができます。情報量と音の密度を高め、押し寄せる興奮を静かに解き放つ、熱い低音があります。また音響エンジニアはDLP方式の3Dプリントを巧みに活用してイヤホンの低周波をリアキャビティに誘導し、共振を低減しました。リアキャビティの周波数を高め、このクラスでは稀な低音性能を実現するとともに、フロントキャビティも完全に減圧し、空気圧の過負荷による「耳の腫れや痛み」を効果的に回避します。このようにフロントキャビティを拡張したことで装着感を向上させます。音質と音場、装着感の理想的なバランスを実現します。

滑らかなサウンド

FIIO FA19

滑らかな中周波曲線は、コアユニットの品質だけでなく、音響エンジニアの微調整からもたらされます。FIIO FA19では2基の中周波用Knowles製BAを使用しており、その高解像度のパフォーマンスはハイエンドユーザーに好まれています。しかしその歯切れの良い特性は、全体的なリスニング体験に影響を与える「歯擦音(刺さり)」も発生しやすいです。これを改善するため、音響エンジニアは周波数応答曲線に基づいて、中周波BAに「中周波トラップデバイス」を特別に開発しました。このデバイスにより、サウンドで重要な1~3Kの周波数帯域の音圧レベルを大幅に高め、サウンドをよりクリアにするだけでなく、歯擦音を効果的に除去することができます。マルチBAの購入検討で最も懸念されるポイントを改善しています。

ケーブルについて

FIIO FA19ケーブル

FIIO FA19は高純度純銀線が付属しており、224本を28本ずつ8芯に束たケーブルとなります。単一の独立したエナメル絶縁体はリッツ構造を使用して編組されており、ケーブルの外被は環境に優しい透明な輸入TPU素材で作られており、ケーブルの色がより明るく、黄ばみも効果的に軽減できます。黄ばみは長期間の使用により、低温環境下でケーブルの被覆が剥がれ硬化する現象です。このケーブルは、FH9、FX15の標準ケーブルでもあり、別売りでも販売されています。モデルは LC-RD Pro 2022 です。

以上です。

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EARL

EARLFIIOファン

FIIO製品を中心としたオーディオ情報を発信しています。FIIO製品は専門的に最新情報を最速でお届けすることを目指しています。当ブログではFIIOのイヤホンの全ておよび2022年以降の新製品の多くを購入し、レビューを行なっております。

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