FIIOのUTWS5は、ワイヤレスアダプターのフラグシップモデルとして高い完成度を誇ります。本記事では、その機能や音質、メリットと課題についてレビューします。
製品ページ https://www.fiio.jp/products/utws5/
製品種別:ワイヤレスアダプター
DACチップ:AK4332(左右独立搭載)+BluetoothチップQCC5141
機能面の特長
UTWS5は、Bluetooth 5.2を採用しており、aptX Adaptiveに対応しています。現時点で、aptX Adaptiveに対応したワイヤレスアダプターはUTWS5のみとされ、そのため高い音質を実現しています。aptX Adaptive接続時の音質はLDACには及ばないものの、SBCやAACと比較すると明らかに優れています。接続の安定性も高く、Bluetoothの利便性を享受しつつ高音質を楽しむことが可能です。
音質の魅力
UTWS5は、同価格帯の2万円前後のTWSイヤホンと比較しても音質面で遜色がありません。最大のメリットは、お気に入りのイヤホンをワイヤレス化することで、そのイヤホン本来の音を手軽にワイヤレスで楽しめる点です。ただし、有線イヤホンと比較すると音質で劣る部分はありますが、Bluetooth接続という制約を考慮すれば、音質と接続の安定性の完成度は非常に高いです。
装着感と使用感
Shure RMCE-TW2と比較した場合、外での使用時にホールド感のない装着感が気になるとの声もあります。UTWS5の装着感が合えば、使い勝手が格段に向上します。また、マイク性能については改善の余地があり、外部での通話時に物足りなさを感じる場合があるでしょう。
機能面の進化
アップデートにより、外音取り込み機能が追加され、機能面での完成度がさらに高まりました。これにより、外出先での使用時にも利便性が向上し、総合的な満足度が高い製品となっています。
選択肢の少ない2pinタイプでの強み
UTWS5は2pinタイプ(平型)に対応しており、この仕様でサウンドと機能面を優先したい場合には、ほぼ一択と言える製品です。他の選択肢が少ない中、UTWS5の優れた性能が際立っています。
まとめ
FIIO UTWS5は、ワイヤレスアダプターとしての完成度が非常に高く、aptX Adaptive対応や外音取り込み機能の追加など、使い勝手と音質を両立させた製品です。お気に入りのイヤホンを手軽にワイヤレス化できる点が最大の魅力で、2pinタイプを使用しているユーザーには特におすすめの一品です。
装着感やマイク性能に課題はあるものの、Bluetooth製品としての総合的な性能は価格以上の価値を提供します。ワイヤレスでの高音質を求める方にはぜひ試していただきたい製品です。
EARL(ライフスタイルDX)
*X(Twitter)アカウントへのリンク