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[PR]Kiwi ears Melody レビュー - 平面駆動型ドライバー搭載イヤホン

Melodyレビュー
本記事はLinsoul JPより製品サンプルをご提供いただき、レビューを作成しております。
tipsKiwi earsのMelodyは平面駆動型ドライバーを搭載したイヤホンです。ドライバーサイズは12mmで平面駆動型の中では比較的小さめです。これにより装着感も良く、また鳴らしやすさのメリットもあるイヤホンとなっています。チューニングはBass enthusiasts(低音愛好家)をターゲットとしたモデルのようです。
Kiwi Melody

レビュー総括(Summary)

まずKiwi ears Melodyの装着感は平面駆動型ドライバー搭載のイヤホンの中で相対的に良いです。これはイヤホン本体のサイズが、一般的なダイナミックドライバー1基のイヤホンに近いからです。そのため装着のハードルが低い平面駆動型のイヤホンとなっています。デザイン面はシンプルで、フェイスプレートにはKiwi earsのロゴがプリントされているのみです。平面駆動型では低価格ながらポリッシングも綺麗にされていて、フェスプレートの接着にズレ等もないため、品質に問題は見当たりません。

次にKiwi ears Melodyのサウンド面では、低音好きをターゲットとしたチューニングと聞くと、ウェット(ウォーム)で中低音寄りのバランスをイメージしていましたが、このKiwi ears Melodyはドライで中高音〜高音は明るく、その対に低音が持ち上がっているため、V字型のバランスに感じました。これにより低音が膨らんでなく、輪郭を感じる低音となっています。また低音が強めのイヤホンは個人的に苦手なのですが、MelodyはV字型のバランスで中高音〜高音がマスクされることがないので、低音が前に出ていながらも楽しく聴くことができました。一方で、低音好きをターゲットとしたイヤホン(7hzやHBB系)の印象に対して、低音はそこまで盛り上がってなく、量もないため、この点で優れているのかという点では少し不安です。他方で、低音を好んで聴かないユーザーでも、低音が必要な曲(EDMやダンス、ROCKなど)を聴く際にはサブベースまで輪郭のあるサウンドで楽しむことができるイヤホンです。最後に駆動のしやすさという点で、確かにKiwi ears Melodyは相対的に駆動しやすく、音量も取りやすいです。しかし、先の低音の良さを感じるためにはそれなりに駆動力のあるアンプが必要と思いました。なお、音場は標準的です。

Pros
  • (平面駆動型搭載の中で)装着しやすい
  • (平面駆動型搭載の中で)音量を取りやすい
  • 輪郭の感じる低音(全くブーミーでない)
  • サブベースまで感じる低音
  • 低音と良い対となる明るい中高音
Cons
  • 低音好きに対して適切な量の低音かは不明
  • デザインやイヤホン本体の質が普遍的

発売日・価格

発売日:不明 価格:89ドル(Amazon価格:約1.5万円)

販売ページ:Amazon / Linsoul

Kiwi ears Melodyの価格は89ドルと比較的リーズナブルな価格です。ただ現在ドル円が150円近くで、Amazon販売価格は1.5万円とドル価格に対して割高に見える日本円価格となっています。それでも平面駆動型ドライバー搭載イヤホンは安くても2万円前後(セール価格除く)が多く、それに対してリーズナブルな価格となっています。

概要

Kiwi ears Melody スペック

項目内容
モデル名Melody
ドライバー平面駆動型ドライバー
ドライバーサイズ12mm
インプーダンス18Ω
感度102dB(@1kHz/mW)
周波数応答5Hz〜40kHz
THD<0.5%(@1kHz)
リケーブルコネクターフラット0.78/2pin

Kiwi ears Melody 周波数特性(F特性)

Kiwi Ears Melody

特長

Bass-Lover’s Dream

他のKiwi Ears IEMのニュートラルなトーンバランスとは異なり、Kiwi ears Melodyは、平面ドライバーの強力な低音出力に重点を置いて、低音愛好家に対応しています。ミッドとトレブルの慎重なチューニングは、バランスのとれた明瞭なサウンドシグネチャを保証し、ウルトラトレブルエクステンションは空気とマイクロディテールを強化します。

汎用性の高い互換性

わずか18Ωのインピーダンスと102dBの感度を備えたKiwi ears Melodyは、平面駆動型ドライバーが効率的に駆動するように最適化されており、幅広いDAC / アンプのセットアップと互換性があります。外出先でもスタジオでも、Melodyは柔軟性に対応します。

同梱物

Kiwi Melody同梱物

Kiwi ears Melodyの同梱物は一般的です。イヤーピースはバランス型とやや口が大きめに開いたトレブル型のようなものの2種類が入っています。

  • イヤホン本体
  • フラット2pinのケーブル
  • イヤーピース2種類
  • 説明書

ただし、Kiwi ears Melodyのノズルが一般的なものより太く、さらに付属イヤーピースの軸がやや硬いためを私は付けることが出来ませんでした。そのためこの後のサウンドレビューでのイヤーピースは付属品ではなくFIIO HS18を使用しています。HS18は柔らかいので問題なく付けることができました。

外観・装着感レビュー

Kiwi Melody

外観レビュー

Kiwi ears Melodyの外観は非常にシンプルです。少し安っぽいかもしれません。それでも平面駆動型ドライバーで89ドルというリーズナブルな価格を提供していることから、外観デザインへのこだわりは優先順位が低いと言えます。フェイスプレートにはKiwi earsのロゴがプリントされています。安っぽいとは言いましたが、品質が低いということはありません。綺麗にポリッシングもされていて、フェイスプレートがズレているということはなく、デザインはシンプルながら質は担保されています。

装着感レビュー

Kiwi ears Melodyはこれまで聴いたことのある平面駆動型ドライバーの中で最も着け心地は良いです。これは、他社が14mm前後のサイズに対して12mmとドライバーサイズが小さいことも影響していそうですが、イヤホン本体のサイズが大きくないからです。一般的な1DDくらいのサイズ感に収まっています。そのため、私は耳のサイズが小さいのですが、問題なく装着することができました。これまで平面駆動型のイヤホンの装着感で悩まれていた方にはぜひ試してほしいイヤホンです。

サウンドレビュー

*K9PROを主に使用/イヤーピースはFIIO HS18/J-POPを中心に試聴

V字型のサウンドバランス

Kiwi ears Melodyは、低音がしっかりと前に出ながらも、中高音〜高音が明るくはっきりとしているため、V字型のサウンドバランスと感じました。平面駆動型ドライバー搭載のメリットによるものなのか高音にかけての詳細性も高く、低音が前に出ているので伸びや余韻まで感じることはできませんが、十分な解像度を持っています。これにより低音にマスクされることなく、中高音〜高音も捉えることができます。またチューニングのターゲットとする低音はサブベースまでしっかりと感じることができ、低音と高音のよりコントラストのはっきりとしたサウンドとなっています。なお、音場は標準的、アンバランスでは定位感はあまりはっきりとしていません。ボーカルの音像が前方にぼやっとあり、楽器の音は左右に強く振り分けはなく、やや前方定位気味です。

輪郭のある低音

個人的に低音が前に出てくるイヤホンは苦手です。それは低音の膨らみが中・高音をマスクしてしまうからです。これは普段からPOPSや歌モノ、特に女性ボーカル曲を中心に聴くことが多いため、低音を過度に膨らませたサウンドは苦手なのです。しかし、このKiwi ears Melodyの低音は決してブーミーになってなく、輪郭のしっかりとした低音となっています。これが先にも述べた高音との良いコントラストなっていて、楽しい、ノれるサウンドとなっています。特にEDMやダンスミュージックとの相性は良いと思います。私の聴く中では関連したジャンルに属するPerfumeとの相性が抜群でした。コントラストのはっきりとしたサウンドはエネルギッシュに感じ、サブベースまで感じる低音はその下地となってグルーヴ感を演出します。また個人的に低音の重要性の高いアーティストとして東京事変があり、この東京事変との相性も良いです。

駆動はしやすいが、低音のために駆動力が必要

Kiwi ears Melodyは平面駆動型ドライバー搭載のイヤホンの中では音量が取りやすく、ダイナミックドライバー1基のイヤホンとほぼ変わらない音量でも問題ありません。そのため駆動力はそこまで必要ないものの、特長とする低音を活かすためには駆動力が必要です。Kiwi ears Melodyを駆動し切れていない場合、低音の詳細性が下がり、輪郭が少しぼやけてマスクされます。一方でしっかりと駆動することで輪郭のはっきりとした低音となり、低音の詳細性も上がります。

以上です。

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EARLFIIOファン

FIIO製品を中心としたオーディオ情報を発信しています。FIIO製品は専門的に最新情報を最速でお届けすることを目指しています。当ブログではFIIOのイヤホンの全ておよび2022年以降の新製品の多くを購入し、レビューを行なっております。

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