すでに2023年新製品についてはこちらの記事で全てまとめています。そのため全体をご覧になりたい方は下記をご覧ください。
この記事ではカテゴリー別にFH、FFシリーズ以外のその他イヤホンの新製品情報をまとめています。その他と一括りにしてしまっていますが、このカテゴリーでは非常に注目です。まずFAシリーズのフラグシップFA19が登場し、さらにプラナードライバー搭載のFP5、EST搭載のFX15も登場します。いずれも楽しみなイヤホンとなっています。
またすべて記載の時期は、あくまで計画であり、大幅に遅れる製品も出てきます。特にマイナーチェンジではない新製品は、基本的に遅れると考えた方が無難です。今後出てくる製品くらいの気持ちでいましょう。
FiiO 2023年新製品 その他イヤホン(FD、FA、プラナー、EST)
有線イヤホンは全体的に大きく衰退していて、競争が激化しています。低価格帯か、それとも超ハイエンドか、どちらかの極端な結論になる人もいます。すでに有線イヤホン自体は技術的に成熟していて、ユーザーにとって真新しさはあまりないです。FiiOとしてもDD型、BA型のどちらにもあまり強気でありません。そのため新製品はあまり予定されておらず、旧モデルも入荷が少ないため、売り切れになっている可能性があります。
ブログコメント:DD型のイヤホンは競争激化で低価格帯のみに、BA型のイヤホンは差別化が難しいということでFiiOは弱気に見ていることから、FD、FAシリーズの新製品は少なく、また力の入れ具合も小さいように見受けられました。それでもFA9の後継機がようやく出てくるのは嬉しいです。またついにFiiOもプラナーやESTドライバー搭載のイヤホンを出すのはとても楽しみです。またFiiOの担当者のコメントでは、FD7/FDXは少ない量ながら購入可能とのコメントがあり、完全な廃番にはならないのかもしれません。またESTドライバーのイヤホンについてはESTの真の力を引き出すのでご期待くださいとのコメントもあり、イヤホンの中ではより注力するのではないか?と推察しています。最後の一覧表から、やはりFD7が消えており、廃番になる模様です。
FiiO FD11(新製品)
発売日:2023年5月15日 価格:199元(約4,000円)
FiiO FD11はFD1の後継機です。このFD1はデザインがより斬新になり、素材も金属製にグレードアップします。振動板はFF5で好評を博したカーボン系の素材を採用。また音響キャビティも調整されています。全体として、同じコストで最高のサウンドtoプライスを実現するDD市場は、ローエンドのレンジがまだ存在しています。一方で、ハイエンドのDDはストーリー性があって、それを支えるダイヤフラムは、高価や希少なものが必要になる場合があります。もし仮にFiiO が200元のコストで、2000元の音を出したとしても、100元の価格にすることにしています。そのためハイエンドのDDの開発は今年は当分考えられません。
(追記)最新情報をこちらの記事にまとめました。
iiO FD11 新デザイン”Small Conch”を採用したダイナミックドライバー型イヤホン
FiiO FA19(新製品)
発売日:2023年7月 価格:6,000元(12万円)
FiiO FA19は10BA搭載のBA型イヤホンです。現在、一般的な状況として、シングルBAや2ウェイのBAなどはあまり人気がないようです。その主な理由はやはり競合が激化していて、特に国内では価格が安くなりすぎてヒットしないことです。ほとんどのイヤホンメーカーはBAドライバーの開発能力をもっておらず、Knowlesのようなメーカーの技術を利用した共同開発/ カスタマイズを行っています。つまり、理論的には搭載するBAの数がすくなければ良い音が出しにくいということと、均質化を避けることが難しいということです。一方で、マルチユニットのBAイヤホンでは、組み合わせが多くなり、メーカーが遊べるよちが多くなったり、少なくなったりします。またBAの強みを活かし、音の密度や周波数特性の面で何か特別な特徴を持たせることも容易です。
(追記)最後の一覧にも記載がありますが、FAシリーズの現行品はFA7Sのみとなっています。
(追記②)北京のイベントで初公開となりました。発売はまだまだ先になるとのことでしたが、外観のデザインも整ったものが展示されていたようです。

(追記③)2023年5月開催の中国成都のオーディオイベントではロゴも入っていて、FiiO FA19は下の写真がおそらく最終デザインとみられます。

FiiO FP5 プラナー(平面型)ドライバーイヤホン
発売日:2023年5月 価格:1,300元(2.6万円)
2022年は平面型ドライバーの当たり年でした。多くのブランドから発売されました。平面振動板型のイヤホンやヘッドホンはその独特の音で多くのオーディオファイルを魅了してきました。通常のDDやBAが「点」で鳴るのに対して、平面振動版は「面」で鳴るので、その音色は独特の魅力があります。そしてオーディオファイルにとっては、新しい技術、新しいタイプ、新しいスタイルが少し魅力的に映るでしょう。そのため、ユニットメーカーの技術が成熟するにつれて、歩留まりが上がり、コストは下がっていきました。そこで、突然平面型の新製品がたくさん出てきたのです。もちろんFiiOが後発で出すのにはそれなりの配慮が必要で、製品を均質化した他のブランドと同じユニットを使いたくありません。FiiOのプラナードライバーのイヤホンでは、パブリックモデルのドライバーユニットに限定せずにFiiO独自の音を出すために、全く異なる仕様のカスタムメイドの平面ドライバーユニットを開発しようと考えています。
(追記)コンセプトデザインとして耳掛け式のプラナードライバーイヤホンのイメージがWeiboにあがっていました。その背景として次のようなコメントがありました。現在一般的には14.6mmのドライバーサイズが採用されています。プラナードライバーと通常のDDで構造が大きく異なり、通常のDDは振動の幅が大きく(スピーカーでロングストロークと呼ぶ)、プラナードライバーの振動の幅が小さい。どちらも中高音域ではあまり問題にならないが、低音域では音を出すのに十分な力で振動させる必要があり、振動幅が小さいと振動面積が大きくする必要があります。そこでプラナードライバーのメリットを活かしつつ、高音質な低域を実現するために、直径約30mmのドライバーを搭載できる耳掛け式を設計しました。

(追記)FP5の実機のプロトタイプが5月に中国の成都で開催されたオーディオイベントで初展示となりました。上記のような耳掛け式のオンイヤータイプではなく、通常のカナル型となっていました。またプラナードライバーのサイズも14mmと一般的なサイズとなっているようです。

FiiO FX15 EST(静電型)ドライバーイヤホン
発売日:2023年7月 価格:6,000元(12万円)
プラナードライバーと同様、数年前に登場以来、ESTドライバーユニットを搭載したハイエンドイヤホンが数多く存在します。初期のESTドライバーユニットは、非常に高価であり、さらに技術的に未熟でした。そして最も致命的だったのは大量に入手できないことでした。この2年間で、サプライチェーン・エンドの状況はかなり改善されました。同時に、ESTドライバーユニットの用途について、ユーザーとメーカーの双方が正確に理解できるようになりました。特に最近のESTドライバー搭載のイヤホンは、感度型低いためにESTドライバーユニットがただの飾りにならないように片側に4基の構成を採用することがほとんどです。こういった背景から、FIiOがESTドライバーイヤホンを発売するのはある意味、適切なタイミングとなりました。
(追記)北京で開催されたイベントでプロトタイプが構成されたようです。現時点でまだ全てが未定ですが、4EST+1BA+1DDの構成だったそうです。
(追記)当初発表から製品名が変更となっていました。FHE5からFX15に変更されました。
(追記②)2023年5月開催の中国成都のオーディオイベントではロゴも入っていて、FiiO FX15は下の写真がおそらく最終デザインとみられます。

FiiO FT3 ヘッドホン
発売日:3月21日 *日本未定 価格:1,999元(4万円)
FiiO FT3の詳細はこちらの記事をご覧ください。
FiiO FD5 ホワイト
発売日:企画段階 価格:FD5より安くなる見込み
BTR7やR7のホワイト版が出ていますが、FD5のホワイトも企画中のようです。発売するか否かは、現在、発売中のホワイト版の売れ行き次第となる模様です。

FiiO 2023年イヤホン新製品一覧

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