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MUSE HiFi M4 ~BTレシーバー・USB DAC

Muse Hifi M4review

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本記事はHiFiGoより製品サンプルをご提供いただき、レビューを作成しております。なお、本体および説明書、化粧箱等へ技適マーク表示の確認が取れなかったため、本記事ではUSB DACモード(有線モード)のみのレビューとなります。
tipsMUSE HiFi M4はBluetoothレシーバーとUSB DAC機能の2つを持つ製品です。DACチップにはES9038Q2Mを採用しています。以前は多くの製品で採用されていましたが、最近ではより省電力なチップのES9219を採用する製品が多い中では珍しくなりました。また出力端子にも3.5/4.4に加えて2.5mmを搭載しています。本体には操作ボタンが搭載されていて、本体のみでフィルター設定等も可能となっています。
M4

レビュー総括(Summary)

MUSE HiFi M4のデザインは基板が透けるデザインです。さらに透ける側は全てがはっきりと見え、チップの型番まで読むことが可能です。オーディオに関わる部分の回路は反対側のようで見ることができません。この手のデザインでは一般的ですが、M4の透明度の高いガラスは指紋が非常に付きやすいです。また本体の材質は安っぽい作りで、ガラスはやや強度が弱そうな印象で割れないか心配になりました。

サウンド面ではカッチリとした硬質なタイプで、サウンドバランスは中高音寄りです。全体の見通しがよくスッキリとしています。イヤホンとの組み合わせによっては”かまぼこ”(ボーカルに山があるサウンドバランス)に聴こえる場面もありました。そして高音の綺麗な響きが特長です。ピアノや女性ボーカルの声がキラキラとしていて、気持ち良い響きを持っています。また高音寄りであるものの、刺さりは感じません。サウンドバランスでは低音が控えめなものの、不足感はないのでイヤホンで補完することが可能です。ただし深く沈むというよりも、硬めの低音で浅めの位置で跳ねるような感じがあり、ROCKやEDMなどの深くて、重低音が必要なジャンルとはやや相性がよくありません。そのためPOPSやACGなどとの相性が良いDACです。また低音の深さがなく、高音もやや詰まりが感じられ、レンジが不足しています。割とニュートラルなDACですので、モニター調のサウンドが好きな方は相性が良さそうです。

Pros
  • 基板の透けるデザイン
  • 見通しの良いスッキリとしたサウンド
  • 女性ボーカルや高音の響きが綺麗
Cons
  • 安っぽい材質
  • 本体のステータスがわかりづらい
  • 低音の深さに不足感がある
  • レンジが狭い
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MUSE HiFi M4販売情報

現在、Amazonやeイヤホン等で購入可能です。海外輸入版には技適マークの表示がありませんでしたのでご留意ください。価格は約2万円です。

MUSE HiFi M4 スペックなど

ブランドMUSE HiFi
モデルM4
DACチップESS9038Q2M(シングル)
アンプチップES9603Q
USBコントロールSA9137
サンプルレート最大384kHz / DSD256
BTチップQCC5125
BTバージョン5.1
出力端子3.5/4.4/2.5mm
入力USB / Bluetooth
最大出力320mW
最大持続時間約8時間(3.5mm時)
バッテリー容量1,100mW
重量約73g
サイズ41.8*84*15mm
その他NFC対応
MQA*8対応

同梱物

M4

同梱物は次のとおりです。

  • 本体
  • USBケーブル(A to C)
  • 説明書
M4
M4

開梱時、本体には表と裏にフィルムが貼付されているため、本体に傷がついているということはなく安心感がありました。

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M4説明書

また説明書も簡易ながら全機能の解説がされています。最初に使い方に悩む場面があるので説明書を確認するのをお勧めします。本体正面の透ける基板のパーツが一部LEDインジケーターとなっています。

本体仕様

M4
M4

まずMUSE HiFi M4の特長として充電端子とデータ通信端子がそれぞれ搭載しています。稲妻のマークが充電端子です。次に出力端子は3.5/4.4/2.5mmの3種類を搭載しています。

M4
M4

MUSE HiFi M4本体側面には操作のボタンが搭載されています。早送り、巻き戻しのスキップ、音量調整、ゲイン切替、電源ボタンです。その他、マイク、RGBインジケーターがあります。一見してわかりにくい点の補足として、ゲイン切替の表記がG(Low)/R(High)です。また音量調整のマイナスボタンを長押しすることでフィルター設定を行うことができます。フィルターの状況は正面の基板側でわかるようですが、説明書には判別する色の解説がなかったのでわかりませんでした。

外観、操作レビュー

M4
M4

まずMUSE HiFi M4の基板の透けるデザインは好きな人には刺さるデザインです。私もこのタイプのデザインは好きで、初め見た時にテンションが上がりました。ただ、その後良く見ると2点が気になりました。一つ目は指紋の付きやすさです。二つ目は材質の安っぽさです。特に二つ目はガラスが割れないか少し心配になりました。

次にMUSE HiFi M4の操作感で特に困ることは特にありませんでしたが、ディスプレイがないことには不便を感じました。USB DACモードはデータ通信端子に接続すると自動で切り替わります。USB DACモードは接続すると電源が入るのに対して、Bluetoothモードは電源を入れない限りは作動しませんでした。そのため、不用意なバッテリー消費も避けられます。そしてディスプレイがないため本体のステータスはインジケーターのみでわかりにくいです。この点は透ける基板のデザインを採用したこととのトレードオフになっています。個人的にはこの手の小型DACは外で使うことが多く、デザインと同じくらい機能性や視認性が重要だと考えています。最近は特に小さくてもディスプレイを搭載している機種が多いため、特に不便に感じました。

サウンドレビュー

M4

*USB DACモード(有線接続)/J-POPを中心に/イヤホンはFIIO FA9、64 U4S

カッチリ、硬質なサウンド

サウンドバランスは中高音寄り、イヤホンや音源によっては”かまぼこ”(ボーカルに山があるサウンドバランス)です。カッチリとした硬質なサウンドで、音の輪郭がはっきりとしています。そのため全体的に見通しがよく、スッキリとした印象です。

キラキラとした女性ボーカル、高音

見通しの良いサウンドと中高音寄りのサウンドにより、女性ボーカルやピアノの音が特にキラキラとしていて、響きが綺麗です。硬質なサウンドのため、繊細で余韻が綺麗な響きというよりも、響きに気持ちの良いひんやり感やエッジがあります。それでいて、高音は刺さらないです。一方で刺さらないように調整をされているためか、高音にややつまりを感じる場面があります。

レンジは狭い

低音は控えめなものの、不足感はありません。しかしながら深く沈むような感覚もなく、高音のつまりを感じる場面もあることから、レンジが狭い印象がありました。この点でかまぼこのサウンドバランスに聴こえるというイメージです。

以上、MUSE HiFi M4のレビューでした。

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EARL

EARLFIIOファン

PS5、FIIO、ポータブルオーディオを中心に情報・レビューを発信しています。 特にFIIO製品に関する情報は専門的かつ最新・最速を目指しています。そしてFIIOのイヤホンの全ておよび2022年以降の新製品のほとんどを購入し、レビューを行なっております。

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