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K19などFIIO2024年新製品情報 〜デスクトップ型DAC/アンプ編

K19など2024年新製品

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2024年1月にFIIOより2024年新製品計画が公表されました。この記事ではデスクトップ型DAC/アンプ(Kシリーズ)の新製品について日本語に意訳してまとめていきます。なお、新製品情報だけでなく、計画の背景なども公表されていて、それらの内容も含めてまとめていきます。オーディオ業界の動きなどの解説も面白いですので、ぜひ最後までご覧ください。

*2024年新製品の発売日・価格は断りがない限り、全て中国でのものです。
*これらは全て計画である中止・変更の可能性が多分にあります。
*追加情報があれば、随時更新していきます。

FIIO デスクトップ型DAC/アンプ概要

2024年新製品を含めたラインナップ

K7BTは市場調査を兼ねたモデルでしたが、エントリー〜ミドルのレンジではBT機能による売上の影響は小さかったようです。そのため今後の同レンジのモデルではBTの追加はなさそうです。

モデル区別発売日(予定含む)価格(予定含む)
K192024年5月31日
(中国3月27日)
247,500円前後
(8999元)
K9PRO ESS既存2022年4月15日12〜14万円
(4999元)
K9 ESS既存2023年2月3日
(中国2023年1月13日)
79,750円前後
(2999元)
K9 AKM既存2024年1月19日
(中国2023年12月15日)
89,100円前後
(3299元)
K7/K7BT既存2022年11月18日
*K7
35,750円前後
*K7
K11 R2R版2024年8月23日
(中国7月5日)
約2.9万円
(1099元)
K11既存2023年11月3日
(中国9月27日)
23,650円前後
(899元/129ドル)
SR112024年5月28日599元
BTA30PRO既存2021年12月2日22,000円前後
BR13既存2023年12月8日
(中国10月23日)
10,780円
(369元)

FIIO Kシリーズのラインナップの2024年予定

Kシリーズ2024年ラインナップ

デスクトップ型DAC/アンプについて

FIIOのデスクトップ型DAC/アンプ製品の歴史は古く、最初はFIIOのプレーヤーやポータブルDACアンプとドッキングするタイプの製品として開発され、例えば初期のK5はDAC機能を持たない純粋な小型デスクトップ型アンプでした。独立したアンプに関しても市場調査を行い、売上が平均的にあることがわかったため、ドッキング機能を解除したところ、ほぼ売上はなくなってしまいました。しかし、金型は既製品、回路基板に優先されるという事情もあり、まずは基本機能なしのDAC/アンプを開発して試してみることにしました。そこで登場したのがK5Proです。発売後 2年間は世界中でベストセラーになり、品薄状態が続きました。それ以来、K7/K7BT、K9、K9PRO、K11などのデスクトップ型DAC/アンプを次々と開発し、多くのユーザーにご愛用いただいております。FIIOにとって非常に重要な製品ラインになっています。

K11/K7/K9はいずれもFIIOの売れ筋商品であり、短期的なアップデートの予定はありません。 K9PROの販売サイクルはすでに2年と経過していますが、後継機の研究開発はまだ開始していません。遅くとも25年前半になるのではないかと予想しています。したがって、2024年のデスクトップ型DAC/アンプのラインナップは、K11(K11R2R)-K7(K7BT)-K9-K9PRO-K19、そしてSR11となる予定です。

FIIO デスクトップ型DAC/アンプシリーズにおけるグレード変更

すでに公表がされている情報ですが、今回のK19発売に伴い、混乱する可能性もあるため再掲します。現存ではK9とK9PROという形で9のフラグシップを表すグレードに二つモデルが存在しています。新しいグレードでは、それぞれグレード番号は分けられることになり、さらにK9PROの上位モデルであるK19登場に伴い、既存製品のグレード番号は繰り下げとなります。K11のみすでに次世代機として新しいグレード番号が適用されています。

現在のグレードによるモデル名次世代機のグレードによるモデル名
K19
K9PROK17
K9(ESS/AKM)K15
K7K13
K5PROK11
FIIO
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FIIO 2024年新製品:デスクトップ型DACアンプ(Kシリーズ)

tipsFIIOのKシリーズの新製品ではK9PROのさらに上位となる新たなフラグシップK19が発表されました。すでにK 9AKM発売前にグレード変更の告知によって、K19の計画があることが明らかとなっていたものの、まさか3月にも予定されていたのはびっくりです。さらに革新的な機能と満足のある出来とのことで期待が高まります。そして中国ではFIIOにR2Rを期待する声がとても大きく、それに応える形でK11のR2R版も予定されています。こちらも非常に楽しみな製品です。

FIIO K19(新フラグシップ*K9PROのさらに上位モデル)

発売日:2024年5月31日(中国3月27日)  価格:247,500円前後(中国8999元)

販売ページ:Amazon / eイヤホン / Aliexpress

FIIO K19は当初、2023年冬に発売予定でしたが、戦略的に遅らせることにし、さらなる製品強化を図ることにしました。その期間中、FIIOは克服する必要のある多くの技術的問題にぶつかりました。これにより発売は何度も延期されることになり、現時点では2024年3月が最有力となっています。

K19はフラグシップとして、デザイン、機能、音質、駆動力を大幅に向上させました。FIIOのデスクトップ型DAC /アンプシリーズの革新的なフラッグシップ製品であるだけでなく、業界全体でもユニークなイノベーションが数多く盛り込まれた傑作で、非常に満足しています。もし近い将来、同じカテゴリーの製品を購入する必要がある場合は、K19が発売されるまで待ってから検討することをお勧めします。

追加情報

  • 独自に入手した情報によればK19にはディスプレイが追加されます。またDACチップはES9039のデュアルとなる予定です。

詳細情報

FIIO K11 R2R版(K11の派生モデル)

発売日:2024年8月23日(中国:7月5日)  価格:約2.9万円(中国:1099元)

販売ページ:Amazon / eイヤホン / Aliexpress

過去2年間、チップ供給の問題と技術開発のボトルネックにより、オーディオ製品のDACチップの選択肢はほとんどありませんでした。これらの課題に起因して、様々なブランドが独自のR2Rを採用した製品を発売しています。R2R テクノロジーを使用することで、ESS社やAKM社などのチップメーカーに起因した制約を受けません。またFPGAなどの汎用チップを使用して自分で構築することもできます。一方でR2RのD/A変換方式は、現在の市販DACのデルタシグマ型の変換方式よりもアナログオーディオの音に近いと考えられています。そのため、S/N比や歪み率、ダイナミックレンジ、サンプリングレートの対応などの主要な性能指標はすべて悪化します。さらに消費電力が大きいだけでなく、サイズも大きく、コストも高くなります。しかし、多くのオーディオファンはその独特のサウンドを求めて R2Rテクノロジー製品を購入しています。簡単に言えばR2R型は味があり、デルタシグマ型はクオリティが高いです(R2Rでも性能指標が非常に高いものもありますが、それらは価格が非常に高く、回路も非常に複雑です。そして個人的な意見ですが、R2Rで性能指標が高いと特徴である独特の味のある風味があまり強くないのかもしれません) 。

そしてK11 R2RはこのR2Rテクノロジーを使用したFIIOで最初の製品となります。最初の製品としては、まだ十分に成熟していない部分、完璧ではない部分がたくさんあるかもしれません。まずはK11 R2R版でR2Rテクノロジーにチャレンジし、ゆっくりと繰り返し、進化させると同時にユーザーからのフィードバックをもとに改良を行なっていきます。将来的にはFIIOのコア技術としてより多くのFIIO製品に適用されていきます。

追加情報

  • 6月に開催される海外オーディオイベントで初公開される見込みです。
  • 6月末発売との発表がありました。

詳細情報

FIIO SR11(新規ラインの製品)

発売日:2024年5月28日  価格:599元

FIIO SR11も開発の初期段階で公開をしていますた。このFIIO SR11は簡単に言えば、DLNA、AIRPLAY、ROONに対応したネットワークレシーバーです。ネットワークプロトコルはR2Rテクノロジーと同様に比較的、複雑です。そのためまずは市場テストを実施します。そこで製品のUXと安定性が優れている結果を得られた場合のみ、将来のFIIO製品にこの機能を追加することになります。SR11一部のパブリックβユーザーを募集し、クローズドな方法で少量ずつ販売する予定です。

追加情報

  • DLNA機能はβテストを経て、最適化がうまくいかず”なし”となったようです。

詳細情報

 

以上です。

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EARL(ライフスタイルDX) 
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EARL

FIIO製品を中心としたオーディオ情報を発信しています。FIIO製品は専門的に最新情報を最速でお届けすることを目指しています。当ブログではFIIOのイヤホンの全ておよび2022年以降の新製品の多くを購入し、レビューを行なっております。

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