2023FiiO新製品

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FiiO 2023年新製品情報 *随時更新

Weiboで春節明けの2023年1月27日頃からFiiO James社長が2023年の新製品、既存製品の予定を発信していますので、今回はその情報を記事にまとめていきたいと思います。毎日更新されていますので情報が追加されましたら、記事を随時更新していきます。またTwitter上でもツイートしていますのでご興味ある方はご覧ください。(追記)すべての新製品計画は公開されましたので、今後は追加情報が出たタイミングで更新をしていきます。

それでは早速、FiiO 2023年新製品、既存製品情報です。なお、この記事は単に新製品をまとめていくだけでなく、FiiOの戦略やその製品のコンセプトに至るところまで、意訳してまとめていきますのでぜひ最後までご覧ください。今回の発表内容で注目の製品はDCモード搭載予定のQ15、ドングルの駆動力の限界を目指すKA13、ドングルにイノベーションをもたらすKA7あたりでしょうか。やはりFiiOは他社と異なるアプローチで製品開発を行い、それをリーズナブルな価格で提供している非常に魅力的なメーカーです。またイヤホンについてもプラナーやESTも開発するということでかなり楽しみの多くなってきました。さらに今年は新たに既存製品の白バージョンや、アクセサリーとしてイヤホンケース、マウスパッド、BTリモコンも登場します。デスクをFiiOで彩ることも可能になってきて、オーディオ製品にとどまらないFiiOの活躍が楽しみです。

なお、新製品で日本未発売の製品に関する発売日および価格はすべて中国現地予定のものとなります。そのため日本発売は1ヶ月後〜半年程度先になると考えてください。

目次
  1. FiiO 2023年新製品 Mシリーズ(デジタルオーディオプレイヤー)
    1. FiiO M17(既存製品)
    2. FiiO M15S(新製品)
    3. FiiO M23(新製品)
    4. FiiO M11S(既存製品)
  2. FiiO 2023年新製品 Qシリーズ(ポータブルDAC/アンプ)
    1. FiiO Q7(既存製品)
    2. FiiO Q15(新製品)
    3. FiiO Q13(新製品)
    4. FiiO Q11(新製品)
  3. FiiO 2023年新製品 Kシリーズ(デスクトップDAC/アンプ)
    1. FiiO K9Pro(既存製品)
    2. FiiO K9(既存製品)
    3. FiiO K7BT(新製品)
    4. FiiO K7(既存製品)
    5. FiiO K5Pro(既存製品)
    6. FiiO K3(既存製品)
    7. FiiO E10K(既存製品)
    8. FiiO R9(新製品)
  4. FiiO 2023年新製品 KAシリーズ(ドングル型DAC)
    1. FiiO KA7(新製品)
    2. FiiO KA5(新製品)
    3. FiiO KA13(新製品)
    4. FiiO KA3(既存製品)
    5. FiiO KA2(既存製品)
    6. FiiO KA1(既存製品)
  5. FiiO 2023年新製品情報 BTRシリーズ(BTレシーバーDAC/アンプ)
    1. FiiO BTR7(既存製品)
    2. FiiO BTR15(新製品)
    3. FiiO BTR3K(既存製品)
  6. FiiO 2023年新製品 UTWS/FWシリーズ(TWS /アダプター)
    1. FiiO UTWS15(新製品)
    2. FiiO UTWS3(既存製品)
    3. FiiO FW5(既存製品)
    4. FiiO FW3(新製品)
  7. FiiO 2023年新製品 FHシリーズ(ハイブリッド型イヤホン)
    1. FiiO FH9(既存製品)
    2. FiiO FH7S(既存製品)
    3. FiiO FH15(既存製品)
    4. FiiO FH3(既存製品)
    5. FiiO FH11(新製品)
  8. FiiO 2023年新製品 FFシリーズ(インイヤー/イントラコンカイヤホン)
    1. FiiO FF5(既存製品)
    2. FiiO FF3(既存製品)
    3. FiiO FF1(新製品)
  9. FiiO 2023年新製品 その他イヤホン(FD、FA、プラナー、EST)
    1. FiiO FD11(新製品)
    2. FiiO FA19(新製品)
    3. FiiO FP5 プラナー(平面型)ドライバーイヤホン
    4. FiiO FHE5 EST(静電型)ドライバーイヤホン
    5. FiiO FT3 ヘッドホン
  10. FiiO 2023年新製品 その他
    1. FiiO HS19(アクセサリーケース)
    2. FiiO RM3
    3. FiiO F2051H
  11. FiiO 2023年新製品一覧・スケジュール

初めに:FiiOについて

FiiOを初めて耳にする方向けに公式の会社概要を以下の通り、意訳して抜粋します。すでにご存知の方は読み飛ばしてください。

FiiOは2007年に中国で設立されたオーディオメーカーです。デジタルオーディオプレイヤー(DAP)、イヤホン、多種多様なポータブルオーディオ製品を自社で研究開発、生産し、グローバルに販売をしています。ブランド名である「FiiO」は、Fi (Fidelity) と iO (1 and 0)に由来し、デジタルが生活に与えるよりリアルな体験とより便利な生活を意味しています。また中国語では「飞傲」と表記し、これは「FiiO」の音訳であり、春のような活気と青空に飛び立つ積極的な進歩と常に革新を続ける企業精神を象徴しています。FiiOはユーザーの声を非常に重視し、製品設計を絶えず改善し、消費者により多くの良質で高付加価値の製品を提供するための努力をしています。

FiiOのビジョン:中国製の評価を高める
FiiOのブランド精神:オーディオは無限である

FiiOのビジネスは「オーディオ」に関する製品やサービスを提供することで、無限の楽しみのある「オーディオエコシステム」を構築することです。FiiOは高品質なオーディオデバイスを販売するだけでなく、FiiOが提供する製品やサービスを通じて、ユーザーに喜びを感じてもらうように努力をしています。

https://www.fiio.com/About_FiiO

私はPS5向けのDACを探しているときに初めてFiiOというメーカーを知り、FiiOのBTA30Proを買いました。この製品は音がいいだけではなく、ユーザーのかゆいところにも手が届くとても機能的な製品でした。それ以来、FiiOの大ファンになり、これまでFiiO製品を50製品以上購入し、イヤホンはほぼ全種類を保有しています。また海外メーカーですとサポート面が不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、中国FiiOへ問い合わせをしたこともあり、対応はとても良いです。日本メーカーのようにその場でサポートということは難しいかもしれませんが、真摯に対応してくれるメーカーですので安心してご検討ください。私自身はWeiboにも登録していて、WeiboではFiiOの社長が様々なユーザーと意見交換をしています。また製品開発過程においてアンケートも実施していて、ユーザーに寄り添った製品開発を実践しています。

FiiO 2023年新製品 Mシリーズ(デジタルオーディオプレイヤー)

はじめにFiiOのDAPシリーズにおける全体戦略で、FiiOは2020年以降、ポータブル製品のラインナップを縮小しています。その理由は誰もがストリーミングメディアに移行し、ローエンドのピュアオーディオプレイヤーの市場がドングル型DACやワイヤレスイヤホン/ヘッドホンに大きく奪われたからです。またAndroidプレイヤーにおけるハードウェアコストが上がっていることからも縮小は避けられなかった。FiiOとしては、ユーザーがFiiOのDAPを選択してくれることを期待はしています。なぜなら結果としてはFiiOはポータブルプレイヤーによって、過去10年間の会社の発展と成長に大きく貢献したからです。

ブログコメント:この後のM23のパートに記載していますが、FiiOではこの2年間DAP開発が停滞しているようです。今後はM15Sのようなハイエンドに注力する方針のようです。このことからローエンドモデルのM11Sやミドルエンドモデルの新製品M23については大きなアップデートを期待することは少なくとも2023年中は難しそうです。

FiiO M17(既存製品)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

M27へのアップデートの予定はありません。そのため必要な人はすぐに買って楽しむことは可能です。M17についてはFiiO最高の駆動力と充実したインターフェース、豊富な機能を備えたAndroidプレイヤーは、発売以来多くのユーザーに愛され、予想を上回る売れ行きで大成功を納めました。M17は様々なシーンでユーザーのリスニングニーズに応える優れた適応性を持ち、特にヘッドホンとの組み合わせでは競合製品に対して圧倒的な優位性を発揮します。

FiiO M15S(新製品)

発売日:2023年3月20日 *日本未定 価格:8,000元以内(16万円)

M15Sは本来2022年秋に発売する予定でしたが、コロナ禍の影響によりサプライチェーンの都合で予定が変更となりました。実際に試作品が完了したのが12月に入ってからでしたので、旧正月には間に合わず発売を見送ることになりました。現時点ですでに準備が整っていて、あとは生産を開始するだけです。旧正月明けに生産を開始できれば2023年3月には発売が可能となる予定です。M15Sについては、基本的にM15のマイナーチェンジのモデルになります。SoCがAndroidプレイヤーとして最適なSnapdragon660にアップグレードされ、AK4499の製造中止により、DACチップはES9038PROに変更されました。その代わり、M17の技術の一部がM15Sに受け継がれています。そのためM15Sは1万元以内(日本円で20万円以内)で競争力のあるモデルになると考えています。

(追記)発売日が近くなったことで情報が徐々に公開されています。現時点で判明した内容を箇条書きで記載します。

  • 345gとポータビリティを高めている
  • 最大1200mW+1200mW(バランス)出力が可能
  • M17のゲイン設定を踏襲した5段階のゲインモード
  • 最大のゲインモードは条件にあったPD充電器からの給電時(「PD給電モード」とします)に設定可能
  • デスクトップモード(M17でいうDC給電モード)を搭載し、バッテリー寿命を縮めることなく、PD給電モードが利用可能

FiiO M23(新製品)

発売日:2023年秋 価格:5,000元(10万円)

ネーミングルールの変更を反映し、M23はM11 Plusの後継機種となります。2023年秋に発売を予定し、もし予定通りの発売となればM11 Plusの最初の発売から2年となり、とても長い買い替えサイクルとなります。2021年5月に発売された「M11 Plus」は、2022年1月にLTDのAK4497バージョンが生産中止となりました。現存するM11 Plus ESSはまだ比較的競争力があります。M23では現在の設計を改善し、さらに新しい機能などを追求するものの、実際FiiOではこの2年間、特にコアオーディオの技術の部分でポータブルプレイヤーの開発は停滞しています。そこでFiiOとしてはM15Sのような、一部のハイエンドモデルの普及に全力を尽くしたいと考えています。

(追記)Head-FiでFiiOに対して、DACチップはAKMとESSのどちらか?という質問に対して、「AKM予定」との回答がありました。そのため久しぶりにFiiO DAPでAKMが復活することになります。

FiiO M11S(既存製品)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

2023年のFiiO M11Sのアップデート予定はなく、販売も継続する予定です。M11Sは、3000元(日本円で6万円)以内で、Androidコア構成(SoC+RAM+メモリ)とオーディオ構成(DAC、インターフェース)が優れている唯一のモデルであるはずです。もちろんそのためにFiiO自身の利益を犠牲にしました。そのため今後についてはチップの価格が大きく下がらない限り(現時点ではありえないが)、M11Sをアップデートする予定はありません。Androidプレイヤーには大きな投資が必要だからです。

FiiO 2023年新製品 Qシリーズ(ポータブルDAC/アンプ)

FiiOがこのビジネスを成功したのはちょっとした幸運があったからです。もし地味で軽いサイズのポータブルアンプがなければFiiOという企業が存続していたかもわかりません。2023年はQ11、Q13、Q15を発売する予定です。Q11、Q13、Q15が出揃った時点でFiiOはポータブルDAC/アンプ製品のアップデートを1年間休止します。これはチップの製造中止などの不可抗力的な事象による一部のマイナーチェンジは除きます。結局のところ、ポータブルDAC/アンプは人気製品とはいえず、技術/機能の開発は比較的、進化がないままです。位置付けの異なる4つの製品でユーザーのニーズのほとんどを満たすことができるとFiiOは考えています。

ブログコメント:このようにFiiOはQ15の発売後、1年間はポータブルDAC/アンプのアップデートは行わないとしています。そのため、ぞれぞれの新製品が発売されたらすぐに購入しても損することはなさそうです。特にFiiO Q7は今後2年間、2024年末までフラグシップであり続けるので、検討している方は早く買っても問題ないと思います。以前Q9の噂がありましたが、今回の情報から完全なデマであったといえます。またQ15の文脈からFiiO製品では今後アンプをモジュール化することは現時点でなさそうです。

FiiO Q7(既存製品)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

Q7は今後2年間、FiiOのポータブルDAC/アンプでフラグシップモデルであり続けます。M17のリモデル版で限られた予算でスマートホンを主とするユーザーに対して非常に良い選択肢を提供しています。最高の出力、充実したインターフェース、DCモードの搭載など、今のところポータブルDAC/アンプ市場で唯一無二の存在感を持っています。

FiiO Q15(新製品)

発売日:2023年冬 価格:3,000元(6万円)

FiiO Q15はQ5Sが生産中止となったため、その製品ラインナップを埋めるためのモデルですが、多くのユーザーから「新しいモデルにアップグレードしてほしい」と言われていたモデルでもあります。そこでQ15は性能、機能面ではよりパワフルなモデルとなり、仕様、デザイン、機能面でもQ5Sから大きく改善する予定です。またQ15もQ5S同様、Bluetooth受信が可能となるので、利用シーンや組み合わせによる遊び方が増えそうです。さらに好評のDCモードも搭載されます。さらにHDディスプレイも追加されることで、インタラクションの面でも大きく改善します。ただしアンプのモジュール化は予定されていません。

FiiO Q13(新製品)

発売日:2023年冬 価格:1,000元(2万円)

FiiO Q13はまだ企画段階のため機能や仕様が確定していません。Q3の発売から3年が経過したのでその後継機種として計画しています。Q11やQ13は一部のドングル型DACユーザーにとって、理にかなったアップグレードとなり、主にスマートホンとの組み合わせでの使用を想定しています。

FiiO Q11(新製品)

日本発売日:2023年2月10日(中国より先に発表) 日本価格:14,850円前後(599元)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

FiiO Q11はQ1 MK Ⅱの後継機種です。Q11は2011年に発売したE7を皮切りに、E07K、Q1、Q1 MK ⅡとポータブルDAC/アンプの5代目にあたります。Q11はやはりコストパフォーマンスが高く、Q1 MK Ⅱと比較してオーディオ性能が向上し、特に660mWの駆動力はスマートホン用のドングル型DACとは一線を画します。DACチップには、日本のヘッドホンイベントでユーザーから好評を博した、柔らかく美しい音質をもつシーラスロジック社のフラグシップDAC「CS43198」を採用しました。(追記)日本で2月10日に発売が決定しました。中国の発表よりも先に発売となったのは、M11S以来です。

FiiO 2023年新製品 Kシリーズ(デスクトップDAC/アンプ)

デスクトップ型のDAC/アンプはFiiOがここ数年に開発した新しい製品群で、一定の成果を上げており、ユーザーにも好まれています。その結果として、R7などの革新的な製品を発売し、ご好評をいただいています。この分野にはかなり投資をしていて、昨年はK9Pro ESS、K7、K9を発売しました。そのため今年の新製品は当面K7BTの1モデルのみとなります。

ブログコメント:K9Proにて紹介していますが、ここ最近FiiOはR7の発表会でも据え置きへの傾注が見受けられ、やはり足元では、FiiOとしてもポータブルオーディオよりも、据え置きオーディオに多くの投資を行っているようですね。2022年は新製品が多く登場したので、2023年の新製品は少ないものの、今後も期待できそうな分野になりそうです。また息の長い製品も多く、今後も全て継続とのことですから、焦って買う必要もなさそうです。

FiiO K9Pro(既存製品)

販売ページ:Amazon フジヤエービック

FiiO K9Proは期待以上の製品で、当初から予定していたAK4499は、旭化成の工場で火災が発生したことでAK4499版(LTD)は少量しか作れないうちにDACチップがなくなってしまうという事態になりました。その後、ES9038PROに変わり、さらにMCUや電源チップが欠品し、多くの回路が作り直されました。このフラグシップ製品であるK9ProはFiiOが新たな道を歩み始めるきっかけとなり、デスクトップオーディオ機器にさらなる資金と研究開発資源を投じる自信を与えてくれました。

FiiO K9(既存製品)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

FiiO K9は旧正月直前に発売された製品ですが、日程の都合で発売記念イベントができず、プロモーションもあまりしませんでした。しかし実は、K9とK9Proは一緒に企画され、2021年に発売される予定だったのです。しかし、その後、数年にわたり半導体不足、旭化成工場の火災、コロナの流行がありました。K9とK9Proは同じモデルで、一部の構成が異なり、K9Proは当時のESSフラグシップDAC ES9038PROを、K9はセカンドフラグシップDACのES9068ASを使用していることが大きな違いです。これは現在のスマートホンやPC業界と同じ考え方です。様々な予算のユーザーニーズに対応するため、様々な構成が採用さています。FiiO K9の3,000元(日本円6万円)以内の価格帯では、K9は非常に競争力のある製品といえます。駆動力、機能が十分であり、しっかりした作り、素材も良いです。おすすめできる価値のある製品です。

FiiO K7BT(新製品)

発売日:2023年未定 価格:1,700元(3.4万円)

FiiO K7BTはK7にBluetooth受信機能を追加したもので、設計、構成、外観に変更はありません。スマートホンの普及やBluetoothオーディオのコーデックの進歩により、Bluetoothが搭載されていない製品は総じて残念な結果になっているようです。PCとの接続に集中した方がいいのか、スマートホンなどとBluetoothで接続することももっと考えた方がいいのか、FiiOとしても答えをまだ持っていません。

FiiO K7(既存製品)

販売ページ:Amazon フジヤエービック

FiiO K7は2022年に発売されたモデルの中で、より成功したモデルの一つです。ただし実はまだシングルエンド出力が多いことから、1,000元(日本円で2万円)を超える価格帯でフルバランス設計の出力を持つDAC/アンプ(4.4mmインターフェースを持つDAC/アンプ)は市場とのギャップが少しあります。しかし、コンパクトで洗練されたデザイン、RGB、ヘッドホン/スピーカーの簡単な切り替えが誰からも愛され、肯定されている理由になっています。

FiiO K5Pro(既存製品)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

FiiO K5Proは適度な大きさとシンプルながら実用的な機能、高い出力と低価格を実現した、ここ数年の人気モデルです。2年前から品薄状態になっています。特別、優れているわけではありませんが、あらゆる意味でうまくできています。FiiO James社長自身はK5Proのような製品こそ、品質、機能、性能の面で多くのユーザーから必要としているものだと感じています。

FiiO K3(既存製品)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

FiiO K3は4年前に発売したE10Kのバージョンアップ版で、ヘッドホン出力回路と端子をバランス化し、対応フォーマットを大幅に改善したことで、より洗練された製品に仕上がっています。しかし、その分E10Kと比較して、K3の価格が大幅に上昇し、旧機種のE10Kを無くすという使命を果たせなかった事実もあります。K3はE10Kの代替品ではありませんが、多くのユーザーにとって、特にラップトップPCやデスクトップPCでスペースが非常に狭く、ヘッドホン/イヤホンのインピーダンスが高くない場合に適した小型デスクトップDAC/アンプと言えます。

FiiO E10K(既存製品)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

FiiO E10Kはこれまで何度も紹介していて、端的にいえば、音質がよく、手頃な価格の長寿モデルです。バージョンアップ版のK3を発売したにも関わらず、全てを置き換えるには至っておらず、特に海外(中国から見て)ではいまだに売れ筋製品になっています。そのためFiiOとしても廃止する予定はありません。

FiiO R9(新製品)

発売日:2023年10月 価格:10,000元(20万円)

WeiboでユーザーからES9038PROを搭載したR7はあるか、という質問に対して、R9で搭載するという回答がありました。現時点ではその情報のみとなります。

FiiO 2023年新製品 KAシリーズ(ドングル型DAC)

ストリーミングメディアの対応やスマートホンがヘッドホンジャックを廃止したことで、この小型のドングルDACは、ここ数年、急速に成長しているセグメントです。シンプルさやポータビリティ、コストパフォーマンスがユーザーから愛されています。FiiOは2022年のKA3発売以降、すでにKA1、KA2、KA3と3つの製品をリリースしています。2023年になっても、FiiOはすべてのユーザーニーズを満たす製品ラインナップを完成させることに焦点を当てています。しかしながら、このドングルDACはサイズや消費電力の制約があり、製品間での差別化が急激に減少し、特徴を出すことが難しくなってきているのも事実です。ただし、難しいからといって、できないわけでなく、楽しみな部分でもあります。

ブログコメント:FiiOとしてはドングルDACはKA5の発売が遅れていることから、あまり注視していないと思っていましたが、どちらかといえばFiiOらしさを出すのが難しいので開発ができていないという印象ですね。James社長もそこが楽しみな部分であるとのことですから、まだ企画段階であるもののKA7や駆動力の限界に挑戦するKA13はとても楽しみな製品です。またKA13が発売するものの、KA3含め全ての製品が続投で、KA3については価格を下げる可能性もあるそうですからよりコストパフォーマンスの優れた製品になりそうですね。

FiiO KA7(新製品)

発売日:2023年10月(企画段階) 価格:1,300元(2.6万円)

FiiO KA7はFiiOのフラグシップドングルDACとなりますが、まだ企画段階で、発売はもっと先になるかもしれません。FiiO KA7の主旨は、現在の制約から脱却し、より大きなイノベーションを起こすチャンスがあるかどうか、スマートホンとドングルDACの好きなユーザーに新しいものを提供することです。これまでの繰り返しや、すでに市場にある製品に近いものはやらないことにしています。例えばマグネット式の収納部を持つ設計など様々な検討をしています。

FiiO KA5(新製品)

発売日:3月16日 *日本未定 価格:799元(1.6万円)

FiiO KA5は画面付きのドングルDACです。CS社のフラグシップDAC CS43198を2基搭載し、独立した音量調整機能を持つ古典的なDAC+オペアンプのアーキテクチャと、比較的豊富なUIの設定機能を持ちます。ディスプレイの追加により、インタラクションが容易になり、ドングルDAC本体でほぼ全ての操作や設定ができるようになっています。デザインや技術ももちろん強化されています。

FiiO KA13(新製品)

発売日:2023年9月 価格:500元(1万円)

FiiO KA13は現行モデルKA3の後継機です。400元(8,000円)以上という価格帯と、3.5mm+4.4mm / DAC+オペアンプアーキテクチャという構成は、現在オーディオマニアにとって最もメインストリームになっています。KA13では外観の変更以外にも、DACを一新し、ドングルDACの駆動力の限界を大幅に向上させる技術(FiiOの特許)を導入する予定です。とても楽しみな製品となります。

FiiO KA3(既存製品)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

FiiO KA3はFiiOのドングルDACにおけるメインモデルで、発売以来、精巧な作り、タフなデザイン、高い出力パワー、そしてFiiOが誇るサービスと品質で、広く普及しています。KA3はこの価格帯のベストセラーモデルとなっています。FiiO KA3はES9038Q2M+独立オペアンプのアーキテクチャで、ドングルDACの中で最も高い出力を持っています。2023年には同価格帯の新製品KA13を発売する予定ですが、KA3は継続し、チップやその他部材のコストが下げられれば、価格も下げる予定です。KA3は引き続き販売します。

FiiO KA2(既存製品)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

FiiO KA2はUSB CとApple Lightningの2種類が用意され、シーラスロジック社のCS43131を2基搭載し、USBインターフェースチップはCT7601です。CS43131はDAC+アンプのチップでもあるため入手が容易です。デザインもシンプルで、消費電力も低く抑えられています。KA1と同様に、他社との音質差は非常に小さいです。ただし、ブランドやサービス、外観、価格などは考慮すべきです。またKA2はAppleバージョンのように変換アダプターを必要としないドングルDACは少ないです。

FiiO KA1(既存製品)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

FiiO KA1もUSB CとApple Lightningの2種類が用意されています。ESS社のシングルチップソリューションであるESS9281PROを使用しています。現実的な話として、9281PROチップはチューニング余地が少ないので、多くのユーザーにとって製品間の差は無視できるレベルです。さらに200元(4,000円)以上の価格帯で、秘密にされているはんだ、発熱コンデンサによることも無意味です。そのためKA2同様、選択においてはブランドやサービス、外観、価格などは考慮すべきで、KA2同様、Appleバージョンのように変換アダプターを必要としないドングルDACは少ないです。

FiiO 2023年新製品情報 BTRシリーズ(BTレシーバーDAC/アンプ)

BTレシーバー型のDACは実はドングル型DACが出てくるより少し前出てきたものです。またスマートホンで音楽を聴いているユーザーにとても重要なデバイスとなります。FiiOは2016年からBTレシーバー型のDACに取り組んでいて、無線、RF機器、BTアンテナ/ソフトウェア/ハードウェア開発において多額の投資を行っています。このセグメントではFiiOは世界一のシェアと強い開発力を持つブランドになったといっても過言ではありません。しかし2023年はこのBTレシーバー型のポータブルDACは注力しません。その主な理由は、Bluetooth技術の開発が比較的成熟し、サイズ/消費電力/Bluetoothコーデックの制限により、当分の間、製品のイノベーションに大きな進捗がないからです。

ブログコメント:現状ではBluetooth製品ではこれ以上の進化は見込めないという点で、BTR7をすごいと思いつつも、改めて音質面での限界を誰しもが感じていたところだと思いますので、「成熟した」というのも納得ですね。といいつつもBTR15が発売となりますので、BTR7よりも価格が低く設定されることから手軽な価格でFiiOのBTレシーバーが手に入るようになるのは嬉しいですね。ただBTR5の継続に対する言及がないことから、BTR15の発売を待って廃番となる可能性が高そうです。またBTR3Kもチップ状況によっては廃番になるとのことですので、2.5mmバランスのレシーバーを望んでいる方はBTR15発売より前に入手しておく必要がありそうです。

FiiO BTR7(既存製品)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

BTR7は当初、BTR5よりも大きく、かなり重く、価格も高いために開発をするか迷いました。それはBTR7の製品定義において、Bluetooth受信機能を持つポータブルDAC/アンプ(Q7など)との差別化のために、小型・軽量であることを定義していたために不安があったからです。結局、最終的には習うより慣れろという形で、ドングル型DACよりもかなり大きな駆動力、より大きく高解像度のディスプレイ、MQA対応、主流の4.4バランスのおかげてFiiOの期待を上回る結果を得ることができました。そのためBTR7はハイエンドBTレシーバーとして最も売れ筋の製品となることに成功しました。

FiiO BTR15(新製品)

発売日:2023年9月 価格:800元(1.6万円)

BTR5はFiiO史上、最も成功したポータブルBTレシーバーです。適度な価格、繊細でクールなデザイン、大きな駆動力により、2019年10月に発売されてから3年以上も経ちましたが、発売以来、競合製品は現れず、常に品切れ、品薄の状態です。BTR5の人気の主な理由は、Bluetoothフォーマットのフルサポート、スクリーン付き、有線DAC/BTレシーバーの2役、デュアルDAC構成、シングルエンド/バランス端子の搭載、適度なサイズと重さです。そのためBTR7を発売したいまでも、一番クラシックなBTレシーバーはBTR5だと考えています。そこで2023年は、4年目を終えたBTR5の後継機BTR15を予定しています。アップグレードの主な理由は、Qualcomm 8675が発売から時間が経ち過ぎていて、もうQualcommが注力していないことから生産中止になる可能性があること、また生産中止にならない場合でも、リードタイムが非常に長くなり購入が困難になることです。BTR5の後継機となるBTR15は現在企画中のため、現時点ではあまり詳しいことは言えません。ただ確かなことは2.5+3.5の組み合わせは3.5+4.4に変更されるので、BTR5よりも若干大きくなります。その他の機能、仕様はチップの入手状況やこれまでのユーザーフィードバックをもとに、BTR15がもうひとつの定番商品となるよう努力していきたいと思います。

(追記)これまでを踏襲したクラシックなBTR5のデザインでは苦戦しそうということで、BTR15はスマートフォンのCMFデザインの流行を取り入れたコンセプトデザインが公開されました。今後ユーザーフィードバックを通じて決定されるようです。

BTR15 白
BTR15青

FiiO BTR3K(既存製品)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

BTR3Kも、コーデックのフルフォーマット対応、性能の良さ、温かみのある音質、シングルエンド/バランス出力対応などを備えており、定番中の定番製品です。BTR5が登場するまではFiiOのメインモデルでした。のちにBTR5が脚光を浴びましたが、BTR3Kはそれほど豊富な機能を必要せず、シングルに使うのであれば、より軽量で価格も手頃な製品となります。しかしながら、BTR5の方が価格が高いものの、売れているため、開発リソースを考えると、2023年のBTR3Kを代替えする計画は当分ありません。チップの在庫がなくなればおそらく自然に廃番となるでしょう。

FiiO 2023年新製品 UTWS/FWシリーズ(TWS /アダプター)

TWSはここ数年、スマートホン以外のコンシューマー製品のカテゴリーで最もホットで、収益性の高い製品です。これはAppleも同様で、Airpods、Airpods Proの利益だけで、中国国内のスマートホンメーカー数社の利益を合計した金額を上回っています。これだけホットになる大きな理由のひとつは、TWSが非常に使いやすいからです。もちろんアクティブノイズキャンセリングなど有線イヤホン/ヘッドホンでは得られないメリットが多くあります。FiiOもTWSアダプターUTWS1/3/5、TWSイヤホンFW1/5、EW1などTWS関連製品の開発に注力しています。しかし現実的には、FiiO以外にゼンハイザーやオーディオテクニカなど国内外の大きなオーディオメーカーはTWS市場に食い込めていますが、あくまでこの市場の主役はスマートホンブランドであり、オーディオメーカーを圧倒しています。しかしながらユーザーがTWSの音質を最も重視している市場調査結果も多く見受けられます。ということはTWSへ音質のこだわりは通用するのでしょうか。FiiOのユーザーには音質を犠牲にすることなく、TWSの利便性を享受いただけるよう選択肢を提供したいと考えています。

ブログコメント:個人的な感覚としてはFiiOはあまりTWSに対して注力していないイメージがありますが、やはりTWSというのがオーディオメーカーよりもAppleなどのスマートホンメーカーが主役であることにより、利益が小さいことに起因してそうです。それでもFiiOは選択を提供したいとのことですので、今後も音質を追求したワイヤレスアダプターやTWSイヤホンが期待できそうですね。

FiiO UTWS15(新製品)

発売日:2023年9月 価格:800元(1.6万円)

UTWS15はUTWS5の後継機です。一般的なTWSではアンプをいまだに内蔵DACを選択しているため、UTWS5のコアアーキテクチャはTWSにおいて最高の音質であり、オーディオ性能は高いです。FiiOより後に独立したDACを採用したVivoの新製品でさえ、外部ノイズキャンセリング機能の付属したものでしかなく、FiiOのように意図して音質を追求したものではありません。そのためUTWS15はあくまでUTWS5のマイナーチェンジとなります。これはケースやイヤーフックの大きさや重さ、端子の接続方法などです。UTWS5のユーザーはアップグレードを待つ必要はありません。

(追記)Weiboで改めてUTWS5ユーザーはわざわざUTWS15の買い替えを待つ必要がないというコメントがありました。そのため現時点ではUTWS15を期待して買い控える必要もなく、むしろ日本ではUTWS15発表後に価格の下がったUTWS5を狙うのもありかもしれませんね。

FiiO UTWS3(既存製品)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

UTWS3はUTWS5ほど高度なアーキテクチャでありませんが、独立したアンプが追加されており、それだけで音質の改善に大きな効果を発揮しています。特にDD型のイヤホンのなかには駆動力や感度が低いためにUTWS3の方が適している場合もあります。またUTWS3は価格も非常にリーズナブルです。

FiiO FW5(既存製品)

販売ページ:Amazon フジヤエービック

FiiO FW5は言うなれば「UTWS5+イヤホン」です。イヤーフックがないのでUTWS5に比べて、FW5はスポーティーです。

FiiO FW3(新製品)

発売日:2023年秋 価格:未定

FW5は、2022年にFiiOが発売したTWSイヤホンであらゆる面で非常に充実しています。FW5を簡単に言えば、UTWS5に2BA+1DDイヤホンを固定化させたソリューションになっています。そしてBAドライバーは米国Knowles製のものを輸入しているため非常に苦労してコストを抑えていますが、それでも他の一般的なTWSに比べれば、少し高い価格設定になっています。そこでFW5をベースに1DD構成に変更し、低価格を実現します。そしてこの低価格の市場に展開することで、売り上げを伸ばせるかをチャレンジしてみることにします。

FiiO 2023年新製品 FHシリーズ(ハイブリッド型イヤホン)

FHシリーズはFiiOのイヤホンの中で最も長いシリーズの製品です。そして最も人気のシリーズでもあります。その主な理由は、DDとBAの両方の音を兼ね備えていること、長年の開発・研究の結果その調整が大きく進歩したことに起因しています。2023年のFiiOのハイブリッド型イヤホンの製品で、現在計画をしているのはFH11の1機種のみです。他はいずれも競争力のあるモデルであり、次世代でより大きな改善を行うために現在、技術的なブレークスルーと技術の蓄積が必要です。

ブログコメント:2022年にFH7SとFH15という主要なラインナップを更新したことで、2023年はFH11のみとなったようです。しかしながら、水面下では次世代機開発を進めているそうですので、FiiOイヤホンの中で最も評価の高いこのシリーズにおける次世代機は非常に楽しみです。またFH7Sで言及がありましたが、2.5mmプラグを含めた3種類プラグ付ケーブルは今後入手できないとのことですので、2022年の新製品から変更となっていますが、これからも3.5/4.4プラグのみが標準化される模様です。

FiiO FH9(既存製品)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

FiiO FH9は1DD+6BAの構成で、FHシリーズのフラグシップ製品です。FH9はFiiOのFHシリーズにおける技術最高の製品であり、発売から大人気の製品で、さらにオーディオマニアの間で最も高い評価を受けているイヤホンとなっています。FH9を所有することでエンドゲームにできる名機として、多くのオーディオマニアに語られています。FH9の特徴はチタン製のハウジング、精密な音響フィルター、交換可能なチューニングノズル、純銀のケーブルです。ニュートラルなサウンドでいて、音場が広く、どのような音楽もしっかり表現できます。

FiiO FH7S(既存製品)

販売ページ:Amazon フジヤエービック

FiiO FH7Sは、かつてのフラグシップであったFH7の後継機です。オーディオマニアから好評を得た振動板を採用しています。外観もよりメカニカルなデザインを採用したモデルで、当然セミオープン構造です。ただし3つの交換可能なヘッドホンプラグ(2.5/3.5/4.4)はもう入手できません。

FiiO FH15(既存製品)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

FiiO FH15はFH5Sの後継機です。1DD+3BAの構造になっています。また2022年の製品の中では初めて新しいネーミングルールが採用されました。

FiiO FH3(既存製品)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

FiiO FH3は発売から3年近くが経過していますが、F9/F9Proを継承し、今もなお高い実力を持ち、活躍している定番モデルです。FH3はCNC加工が施されたアルミニム製の筐体に、FiiOのお馴染みのデザインを立体的なデザインを採用しています。また1DD+2BAというクラシックな構成になっています。3つの周波数をバランスよく配置することで、欧米のPOPSに適したチューニングを施していて、欧米市場では人気の高いモデルです。

FiiO FH11(新製品)

発売日:2023年6月 価格:400元(8,000円)

FiiO FH11はFH1Sの後継機です。1DD+1BAの構造を継続します。初代は2017年に発売されたFH1、2代目は2019年に発売されたFH1Sです。4年前から発売しているシリーズで、エントリークラスに最適なイヤホンといえます。FH1/FH1Sはプラスチック製のシェルでしたが、今回は金属製と大きく変更します。さらに性能や質感も大きく向上します。また振動版や音響キャビティの設計にも大きな革新をもたらします。FH11は前作よりもさらに上を目指すことができると考えています。

FiiO 2023年新製品 FFシリーズ(インイヤー/イントラコンカイヤホン)

FiiOではイヤホンをインイヤーイヤホンから始めました。James社長自身も80年代からインイヤーを使い始め、昔からインイヤーイヤホンには弱いです。ただ今やインイヤーイヤホンは、ニッチ中のニッチな有線イヤホンのカテゴリーにも関わらず、(James社長のように)手放せないユーザーがまだまだ多いのも事実です。インイヤーイヤホンは解像度や再生可能な周波数帯域、低域は構造上カナル型イヤホンに追いつくことは難しいですが、広い音場、充実した中域、快適な装着感という特徴があります。FiiOは2022年にFF3とFF5を発売し、ユーザーの愛と評価を得ています。この製品カテゴリーでは利益を稼ぐことはできませんが、ただ幸せになりたいと考えています。とにかくFiiOはインイヤーが好きなユーザーとともに年を重ねていきたいと考えています。いずれインイヤーイヤホンが歴史の中から消えていくかもしれませんが、その時が1万年後であってほしいと願っています。

ブログコメント:かなり個人的な感想になってしまいますが、カナル型イヤホンが苦手だった私自身はFiiOのインイヤーイヤホンFF3がオーディオ沼に落ちることになったキッカケです。それまでインイヤーで音楽を満足に楽しむことができませんでしたが、FF3で良いイヤホンで聴くことの素晴らしさとバランス接続のすごさを実感しました。そのため今回のJames社長のコメントには感動していて、私自身もFiiOに一生ついていきたいと思いました。今年はエントリーモデルが更新されるということで、まだ企画中とのことですが、また新たな魅力のあるインイヤーが出てくるのが今からとても楽しみです。引き続きFiiOは利益なくても開発を続けてくれるとのことで安心しました。こういった経緯から他社とは一線を画すクオリティを持っていることも納得です。

FiiO FF5(既存製品)

販売ページ:Amazon フジヤエービック

FF5は新たに発表したFT3ともデザインが同系統であることから、最新のFiiOのデザインが採用されています。FF3との最大の違いは、FF5が、FiiO初のケーブル交換式インイヤーイヤホンであることと、最新のカーボンベースの振動版を採用していることです。FF3とはチューニングが異なり、よりボーカルを重視したものとなっています。またケーブルもグレードアップしています。FF5が発売されたとき、2022年でFiiOが最も成功した製品だとも冗談ながら言われました。現在も売り切れ中なのであまり宣伝ができません。

FiiO FF3(既存製品)

販売ページ:Amazonフジヤエービック

FF3は太鼓のようなデザインが非常に魅力的でユーザーから好評を得ています。FF3やFF5のようなインイヤーという成熟したイヤホンに対して、音響技術を組み合わせ、なおかつユニークなデザインを打ち出すことは容易でありません。またイノベーションを追求しているFiiOの姿を表しています。FF3はパワフルな低域を実現するフルート管設計を採用しています。ステンレスケース、単結晶銅の銀メッキケーブル、3.5/4.4の交換式プラグ、充実したサポートがあります。

FiiO FF1(新製品)

発売日:2023年9月 価格:128元(2,500円)

FF1は初期のEM3/EM3Kの後継機として、100元のインイヤーイヤホンを提供することを目的としています。まだデザインは確定してないので、ご意見を募集中です。このFF1はとにかく、インイヤー特有の音色の良さを満たしつつ、価格を抑えて、複数個買って、家にも車にもオフィスにも置いてもらえるようにしたいと考えています。(James社長個人的には)必要性が高いです。(追記)128元でFF3を踏襲して、筐体素材だけ変更してコストを下げるという手法を取る。これはFF1ではリスクを抑え、また時間を短縮するためには外観や音響の設計に時間を費やすことが困難だから。ローエンドのインイヤーがMX300/400の形がほとんどであるのはこの構造が100点中、95点の音響構造であり、オーディオファイルは音にしか興味がないことを勘案すれば、その構造を踏襲して、色や質感で少し区別すればいい。そのためデザインを踏襲して、素材によって大幅にコストを削減という手法は手抜きのようで、実は最後の手段です。

(追記)FF3をベースとしたデザインがあまり評判が良くなかったようで、FF5をベースとしたデザインに変わってしました、またそのデザインがあまりに普遍的だったため、さらに改善版のデザインが公開されました。FF5とベースとして少し改良を加えたデザインで、2pin形式になるようです。

FiiO FF1デザイン

FiiO 2023年新製品 その他イヤホン(FD、FA、プラナー、EST)

有線イヤホンは全体的に大きく衰退していて、競争が激化しています。低価格帯か、それとも超ハイエンドか、どちらかの極端な結論になる人もいます。すでに有線イヤホン自体は技術的に成熟していて、ユーザーにとって真新しさはあまりないです。FiiOとしてもDD型、BA型のどちらにもあまり強気でありません。そのため新製品はあまり予定されておらず、旧モデルも入荷が少ないため、売り切れになっている可能性があります。

ブログコメント:DD型のイヤホンは競争激化で低価格帯のみに、BA型のイヤホンは差別化が難しいということでFiiOは弱気に見ていることから、FD、FAシリーズの新製品は少なく、また力の入れ具合も小さいように見受けられました。それでもFA9の後継機がようやく出てくるのは嬉しいです。またついにFiiOもプラナーやESTドライバー搭載のイヤホンを出すのはとても楽しみです。またFiiOの担当者のコメントでは、FD7/FDXは少ない量ながら購入可能とのコメントがあり、完全な廃番にはならないのかもしれません。またESTドライバーのイヤホンについてはESTの真の力を引き出すのでご期待くださいとのコメントもあり、イヤホンの中ではより注力するのではないか?と推察しています。最後の一覧表から、やはりFD7が消えており、廃番になる模様です。

FiiO FD11(新製品)

発売日:2023年6月 価格:400元(8,000円)

FiiO FD11はFD1の後継機です。このFD1はデザインがより斬新になり、素材も金属製にグレードアップします。振動板はFF5で好評を博したカーボン系の素材を採用。また音響キャビティも調整されています。全体として、同じコストで最高のサウンドtoプライスを実現するDD市場は、ローエンドのレンジがまだ存在しています。一方で、ハイエンドのDDはストーリー性があって、それを支えるダイヤフラムは、高価や希少なものが必要になる場合があります。もし仮にFiiO が200元のコストで、2000元の音を出したとしても、100元の価格にすることにしています。そのためハイエンドのDDの開発は今年は当分考えられません。

FiiO FA19(新製品)

発売日:2023年9月 価格:6,000元(12万円)

FiiO FA19は10BA搭載のBA型イヤホンです。現在、一般的な状況として、シングルBAや2ウェイのBAなどはあまり人気がないようです。その主な理由はやはり競合が激化していて、特に国内では価格が安くなりすぎてヒットしないことです。ほとんどのイヤホンメーカーはBAドライバーの開発能力をもっておらず、Knowlesのようなメーカーの技術を利用した共同開発/ カスタマイズを行っています。つまり、理論的には搭載するBAの数がすくなければ良い音が出しにくいということと、均質化を避けることが難しいということです。一方で、マルチユニットのBAイヤホンでは、組み合わせが多くなり、メーカーが遊べるよちが多くなったり、少なくなったりします。またBAの強みを活かし、音の密度や周波数特性の面で何か特別な特徴を持たせることも容易です。

(追記)最後の一覧にも記載がありますが、FAシリーズの現行品はFA7Sのみとなっています。

FiiO FP5 プラナー(平面型)ドライバーイヤホン

発売日:2023年5月 価格:1,300元(2.6万円)

2022年は平面型ドライバーの当たり年でした。多くのブランドから発売されました。平面振動板型のイヤホンやヘッドホンはその独特の音で多くのオーディオファイルを魅了してきました。通常のDDやBAが「点」で鳴るのに対して、平面振動版は「面」で鳴るので、その音色は独特の魅力があります。そしてオーディオファイルにとっては、新しい技術、新しいタイプ、新しいスタイルが少し魅力的に映るでしょう。そのため、ユニットメーカーの技術が成熟するにつれて、歩留まりが上がり、コストは下がっていきました。そこで、突然平面型の新製品がたくさん出てきたのです。もちろんFiiOが後発で出すのにはそれなりの配慮が必要で、製品を均質化した他のブランドと同じユニットを使いたくありません。FiiOのプラナードライバーのイヤホンでは、パブリックモデルのドライバーユニットに限定せずにFiiO独自の音を出すために、全く異なる仕様のカスタムメイドの平面ドライバーユニットを開発しようと考えています。

(追記)コンセプトデザインとして耳掛け式のプラナードライバーイヤホンのイメージがWeiboにあがっていました。その背景として次のようなコメントがありました。現在一般的には14.6mmのドライバーサイズが採用されています。プラナードライバーと通常のDDで構造が大きく異なり、通常のDDは振動の幅が大きく(スピーカーでロングストロークと呼ぶ)、プラナードライバーの振動の幅が小さい。どちらも中高音域ではあまり問題にならないが、低音域では音を出すのに十分な力で振動させる必要があり、振動幅が小さいと振動面積が大きくする必要があります。そこでプラナードライバーのメリットを活かしつつ、高音質な低域を実現するために、直径約30mmのドライバーを搭載できる耳掛け式を設計しました。

FiiO 耳掛けプラナー
FiiO プラナードライバーの耳掛け式 コンセプトデザイン

FiiO FHE5 EST(静電型)ドライバーイヤホン

発売日:2023年7月 価格:6,000元(12万円)

プラナードライバーと同様、数年前に登場以来、ESTドライバーユニットを搭載したハイエンドイヤホンが数多く存在します。初期のESTドライバーユニットは、非常に高価であり、さらに技術的に未熟でした。そして最も致命的だったのは大量に入手できないことでした。この2年間で、サプライチェーン・エンドの状況はかなり改善されました。同時に、ESTドライバーユニットの用途について、ユーザーとメーカーの双方が正確に理解できるようになりました。特に最近のESTドライバー搭載のイヤホンは、感度型低いためにESTドライバーユニットがただの飾りにならないように片側に4基の構成を採用することがほとんどです。こういった背景から、FIiOがESTドライバーイヤホンを発売するのはある意味、適切なタイミングとなりました。

FiiO FT3 ヘッドホン

発売日:3月25日 *日本未定 価格:1,999元(4万円)

FiiO FT3の詳細はこちらの記事をご覧ください。

FiiO 2023年新製品 その他

FiiO HB11(イヤホンケース)

発売日:3月15日 *日本未定 価格:40元以下(800円以下)

イヤホンケースでこちらは画像を貼っておきます。イヤホンが一つ程度入る透明なケースとなります。

HB11

FiiO HS19(アクセサリーケース)

発売日:3月20日 *日本未定 価格:未定

こちらの詳細はまだ公開されていません。ただHS19とイヤーピースのHS18と同種別であること、「FiiOは豊富なアクセサリーを持つメーカーとして知られており」という説明があることから、おそらくFiiOのケーブルやイヤホンアクセサリーなど全般的に収納できるケースになると想像しています。

FiiO RM3

発売日:3月7日  *日本未定 価格:未定

R7などFiiOのデスクトップシステムに対応します。FiiOユーザーの利便性を高めるアクセサリーとなります。こちらも一式として画像が出ていましたので貼っておきます。画像の一番左がRM3です。

FiiO RM3

FiiO F2051H

発売日:3月4日 *日本未定 価格39元(約800円)

FiiOの中国のイベントなどで配布もされるもののようです。800×300の特大サイズのマウスパッドとなります。

F2051H
FiiO F2051H

FiiO 2023年新製品一覧・スケジュール

最後に一覧表が公開されていましたので画像を掲載いたします。FiiO R9(ES9038PRO搭載)は上記の予定では発表ありませんでしたが、2023年10月に10,000元(20万円)で予定されているようですね。その他ではFiiOのスピーカーとして、SP3のBT版であるSP3BT、また上位版のSP5が予定されており、ヘッドホンでは引き続き、FT3に加えて、FT5が予定されているようです。FT5はFT3の上位という位置付けではなく、平面ドライバーを搭載予定となっています。

2023年新製品一覧

以上、現時点のFiiO 2023年新製品の情報です。

Weiboの更新が確認しながらこちらの記事を随時更新していきますので、ぜひ定期的にチェックしてください。

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